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2022年振り返り-映画記事の仕事について
この夏よりリアルサウンド映画部にていくつかの映画・ドラマ・アニメの記事を寄稿させてもらっています。所謂「映画ライター」ということになるのだろうが、映画ライターという概念が腹の底から嫌いなので自分からは特に名乗っていない。自分のことは映画を褒める長文を書くだけの人間と思ってください。
というわけでこのnoteでは今年の仕事を振り返ったりします。よくできた仕事だけ振り返ります。よくできなかったことに
【Merry】樋口円香を経て想う、シャニP、どうか樋口円香が一番であってくれという願い
【Merry】樋口円香のコミュを見てまず思ったのは「いいのか?」ということだ。だってこんなコミュ、いいのか?本当に許されるのか???明らかにアイドルマスターというビッグタイトルで描いていいものを越えている。だからこそ言いたい。許されるわけねえ。いいわけがねえ。でもそれ故に【Merry】樋口円香はシャニマスというコンテンツにおいてひときわ強く、深く心に刻まれたコミュとなった。本当に大変なことです。大
もっとみるボーイミーツガールにさよなら あらすじ
マキは同い年の少女・祭と目が合い、一目惚れする。直後、彼女はダンプカーに轢殺されてしまう。翌週、幽霊となった祭りがマキの前に現れる「復讐を手伝って」と。二人は運命の赤い糸で繋がっており、復讐を手伝って祭を成仏させないとマキも死んでしまうのだ。マキは警察署に忍び込むことで捜査資料を入手し犯人を絞ることに成功する。事件を捜査しながら惹かれあう二人。やがてマキは犯人を特定する。しかし住職見習いの男に忠告
もっとみる『天檻』を語ろうとする不可能性と暴力性にどう向き合うか
天檻ほど語るのが難しいものはない。今まで(「天塵」「さざなみ~」)は一本のシナリオとして筋道立ったストーリーラインが用意されていたが、今回はそんなもの存在しない。各々のもつ漠然とした想いが枝分かれするように伸びていき、時にこすれあい。最後にどういうわけか一本の幹に収束する。
それはまさに『天檻』というタイトルが示すものなのだが、そればかりを追求するとノクチル各個人の物語を蔑ろにしてしまうことになる
2021年映画ベスト10
今年も死ぬほど面白い映画がたくさん揃いました。毎年こんなたくさん死ぬほど面白い映画を公開して面白資源が枯渇しないか心配です。
10位:ゴジラVSコング2021年で最も知能の低い脚本を書いたのは間違いなくゴジラVSコングだ。
実際に3歳児が人形遊びをしながら書いたか、大人の脚本家が酒と大麻を同時にキメて人形遊びをしながら書いたのは間違いない。
こんな映画を楽しめるのは3歳児か、酒と大麻をキメた人だ
オペラティック・アクション映画『レイジング・ファイア』には香港映画の全てが詰まっている
クリスマス・イブの日にひとりで映画を見ている人がいたとする。ポップコーンは買わず、ドリンクホルダーに置かれたMサイズのコーラの紙コップには水滴が浮かんでいる。その人は、物寂しい人に見えるかもしれない。孤独な人に見えるのかもしれない。しかしひとつ確かなのは、悲しい人ではないということだ。何故なら、その人はほぼ間違いなく『レイジング・ファイア』を見ているからだ。そう、『怒火 レイジング・ファイア』を見
もっとみる樋口円香 LP、それは樋口円香コミュの最高傑作にしてシャニPコミュの最高傑作
途方に暮れている。自分はこのコミュを見て、どうすればいいのだろう。少なくともこうして感想を書くためのnoteを開いているが、書くことは決まっているものの、やはり途方に暮れている。夕陽とか見てる。ひとつ言えるのは樋口円香コミュの最高傑作であり、そしてシャニPのコミュの最高傑作だったということだ。
過去の記事はこちら樋口円香の完結Landing Pointで樋口円香の物語が完結するのを見た。
『アイ
パルプ小説を書くならこれを聴け
執筆活動とは地図なき荒野に道を敷くようなもの。方角を見失い迷子になることもあれば、同じところを何度もぐるぐる回るような遠回りをしてしまうこともあるだろう。
そんな中、作業用BGMとは夜空に輝く北極星であり、無限の地平が広がる荒野において唯一の道しるべとなる存在だ。
本記事では小説。とくにパルプ小説を書くにあたって必要となる作業用BGMを3曲紹介する。
10月8日からパルプ小説の冒頭800文字を書い