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創作物

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思いを込めた、思いつきでできた、小説や詩などが連なっています。
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2019年12月の記事一覧

寒い恋

寒い恋

あっという間に、君に傷ついた。君は僕に興味がなさそうだ
どこかに僕を思う姿を探してるけど、全然見つからないよ

君が同じ改札をくぐらなかったのは、僕への餞別だったかな
僕は電車に揺られ揺られて、その意味を想像したんだ。

僕のこさえた飛行機に、君は乗車拒否をする。
僕は君の人力車を動かす気にもなれなかった。

君に会いたいな。君には会えないな。
あの時言えなかったけど、君は僕を好きになれないだろう

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ドアに塞がれない恋

ドアに塞がれない恋

「ドアが閉まります。ご注意ください」

ホームから彼を見つめる彼女。

彼はスマホの画面とにらめっこ。

電車が進む。距離が離れる。

彼女は目で追う彼の瞳。

僕は右手の荷物を落とす。

気づいた彼は視線を向ける。

窓の外にいる彼女と目が合い、彼は咄嗟に手を振った。

彼女は笑顔で右手を上げた。

僕はおせっかいだったかな。

椅子取りゲーム

椅子取りゲーム

ドアが開いた、乗換案内。

座席を目指して徒競走。

角の席が1等賞で、座れなかったら残念賞。

戦場地に向かうまでの間、各々休む戦士たち。

スマホの中には愛しい顔と、甘美なメロディーが流れる。

何度も何度も奮い立たせて、体にムチ打つ朝の時間。

都会の駅に着いたときには、顔が逞しくなっていた。

メトロとの間柄

メトロとの間柄

人から離れ、人に囲まれ、人の目も見ない午後10時。

今日もメトロに身を預け、密かに語りかけている。

喋りすぎたかな? 無理してたかな?

どれだけ語りかけてもさ、答えは出してくれないな。

でも、聞いてくれてありがとう。

改札抜けたら忘れるね。

月も見えない空の下、今夜もぐっすり寝れそうだ。

各駅停車の恋

各駅停車の恋

以前君と会った時、次の駅で乗ってきた。

ぼさぼさ頭を風になびかせ、私と目が合い、手を振った。

別に、次の駅だけじゃない。

君が通う歯医者がある駅も、好きな本屋がある駅も、

ドアが開くたび、期待する。

各駅停車が心を震わせ、君が幻想になっていく。

窓ガラスに映った私は、すっかり惨めになっていた。

次は終点・三鷹駅。

結局、君だと分かってる。

結局、君だと分かってる。

いつもは降りない通過駅。

人に触れたくて降りてみる。

重たい扉をこじ開けて、平気な顔して席に着く。

「家、この辺なんですか?」とか聞かないで。寂しいだけで来たんだから。

知らない人と飲み明かしたけど、何か足りない気がしてる。

終電間際の電車に乗って、君のことを思い出す。

誰にも話せなかったことを、君には聞いてほしくなる。

結局同じなんだけど、今夜は君に電話しよう。

グッドアンサー

どうか、どうか。僕の答えが正解でありますように。
いつか、いつか。誰かを幸せにする答えでありますように。

毎日が雪みたいだ。毎日が夜みたいだ。眩しい光が見えてくる前兆のようだ。
毎日頑張っていた。毎日泣き止んでいた。
あなたを守るためにそこで息をひそめた。

愛の切れ目には、小さな幸が起こるんでしょう?
何も見えないが、ひたすら陸が続くんでしょう?

かけがえのないあなたの情熱を、世界中が冷まし

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輝かしくも痛々しい僕ら

輝かしくも痛々しい僕ら

「今までの中で、一番好きかもしれない。これ、本当に」
親友の風間は、俺の熱弁を聞いてはくれるが、どこか疑っているようだった。
「お前、惚れやすい性格だからな。いくら麻里のことが好きって言っても、所詮すぐに諦めるんだろ?」
確かに風間の言う通り、俺はすぐに人を好きになる。しかも、すべて失敗してきた。
「でもな、今回は少し違ってて、明日、デートすることが決まってるんだよ!」
俺の自信に満ち溢れた声に、

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