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寒い恋
あっという間に、君に傷ついた。君は僕に興味がなさそうだ
どこかに僕を思う姿を探してるけど、全然見つからないよ
君が同じ改札をくぐらなかったのは、僕への餞別だったかな
僕は電車に揺られ揺られて、その意味を想像したんだ。
僕のこさえた飛行機に、君は乗車拒否をする。
僕は君の人力車を動かす気にもなれなかった。
君に会いたいな。君には会えないな。
あの時言えなかったけど、君は僕を好きになれないだろう。
その気持ちわかるよ。その言葉は言わないで。
君を信じたくなかった、僕を見せたくない。
呆れるほど独りよがり。今朝もさわやかだ。
君のためなら頑張れる。それも嘘だと分かってた。
騙せなかったな。騙したくなかったな。
中途半端な思いだけが、心に迷い込んだ。
君の柔らかな唇が、僕よりも乾ききってた。
瞳の奥のナイフが、何度も僕を突き刺した。
君に会いたいな。君には会えないな。
あの時言えなかったけど、僕は僕を好きになれないだろう。
僕しか見えなかった。君のこと忘れてた。
目の前の君が笑った。僕のことじゃない。
今までごめんね。今まで悪いね。
北風のように過ぎ去った、寒い恋だった。
僕の居場所も君の中にはないし、
君の中にも僕の居場所はなかった。
だから、すごく寒かった。凍えそうな恋だった。
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