記事一覧
三角形の内角の和と、
数学って、苦手。
掴みどころがたくさんありそうにみえるけど、掴めない。
例えば、公式は数学を掴むためのものにはならない。
公式を使ってすらすらと解けていると思える時こそ、私は数学の手のひらの上で転がされている。
その手のひらは分厚くて、広い。
指先の方は遠すぎて、とてもじゃないけど見えない。
手のひらの下をそっと覗き込む。
真っ暗で、底なし。
「一体、何人が落ちたのかしら。」と思うと、怖くなる。
小川洋子さんが大好きです。
1人でできる。
飽きることがない。
天気だって関係ない。
どこでも、どんな姿勢でもできる。
だから、本が好き。
初めて好きなったのは16歳の夏。
現代文の教科書に載っていた小川洋子さんの『果汁』。
あれが、私を魅了した。
少年のまだ不確実な恋、少女の「壊せばいいわ。」の秘密めいた響きと音が聞こえてくるような大胆な行動、一面のキーウイ。
そして今までのどこか消えそうで謎めいた描写から一転した、ラ
紅茶と香水と、お母さん
小学生の時。
冬になると、温かい紅茶を入れた水筒を学校に持って行った。
お母さんが準備してくれた、お砂糖たっぷりの甘い紅茶。
それは保温機能抜群の赤い小さな水筒に入れられたこと、一度熱湯を注いで水筒の中を温める手間をお母さんが惜しまなかったことにより、中々冷めなかった。
学校ではその甘くて温かい紅茶を少しずつ飲んだ。
私はこれが大好きだったけれど、一気に飲んでしまうようなことは無かった。
家に帰っ