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世の中がまだまだ新型肺炎で落ち着かない中、私は1人で春を感じている。
日差しがだんだん暖かくなってきたこと、桜色のリップとくすみピンクの女の子らしいブラウスも買ったことで気分はすっかり春である。
気持ちは明るい。

私は、ここしばらくそんな感じである。
これから先60年は続くであろう人生に対しての鬱々とした感情、いつだって吸い込まれてきた悲しみ、捨てきれない粘着性の憎しみ、経験則から「やっぱり何もできない」と自覚したときに現実味を帯びた絶望、ある種の狡猾さをもつ自分への軽蔑。
何年間も私にぴったりとくっついて離れなかった感情が、最近ぱたっと姿を見せていない。

誰よりも働き者の「時間」がそうしてくれたのか、私が図太い(しなやかではない)柔軟性を手に入れたからなのか、これは所謂「波」であるのか、分からない。
でも最近は楽しく過ごせている。

早く本格的な春が訪れますように。

大切に使うね。