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じぶんを愛するということ
解決しなければならない問題はじぶんの中にある。
じぶんの心の穴はじぶんにしか補うことはできない。
そうわかっていてもそれに気づくことや、理解すること、ましてやそれを受け入れることはとてもむずかしい。それも悲しみや苦しみの渦中にいればなおのこと。
だってわたしたちには理不尽が多すぎる。月に一度訪れる下腹部の激痛、毎日変化するホルモンバランス、突然容赦なく心身をぺしゃんこにしてくる低気圧、休みたい
記憶にはいつもミュージアムショップがある
名古屋市科学館のミュージアムショップが閉店する。
それは寝耳に水の出来事だった。
名古屋市科学館のミュージアムショップとの出会いはもう二十年以上前のことだ。まだ旧館だったころ、入り口付近に設けられていたミュージアムショップに売られているものはどれも魅力的だった。幼少期のわたしはそこで散々迷った挙句、ぐねぐね曲がる蛍光黄色の星型鉛筆を祖父に買ってもらった。さっきまでプラネタリウムでみていたお星さ
うららかな春の日と微熱
うららかな春の日。
おひさまのよくあたるベランダで、真っ赤なまあるいりんごを半分だけ切ったものを食べて、ガラスの花瓶に活けたお花を愛でている。
時計は午前11時を指し、カレンダーは火曜日だと教えてくれた。
ど平日の暖かくうららかな春の日にわたしは風邪をひいた。
身体を壊すように、心を壊すことがある。それはいつも突然で、兆候もなく、知らないうちに自然に元には戻れないまで崩れてゆく。
多分そ