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考え方

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自分にとって、好き嫌い、支持不支持、善悪などの評価如何にかかわらず、考えさせられた、新たな視点を学んだ、考えるに値する重要さがあったと感じた記事を記録しておく場所です。この記事リ…
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2022年8月の記事一覧

孤独の後に会いましょう

孤独の後に会いましょう

”私は税理士試験が近づいてくると、「暗黒の5年間」を思い返します。上京してからTACの講師になるまでは、友達や彼女との輝かしい青春の1ページはなく、時間を見つけてはひとり、読書や勉強に明け暮れていました。今となっては愛おしい暗黒時代です。

読書や勉強というものは、いかに掘り下げるかにかかっているため、孤独によってしか生産性は上がりません。その孤独を味わった者同士が、結果を出した後に出会うのが本物

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「ロジカル」から「呪術」へ・・・画像生成AIに「呪文」を唱えるようなやり方で社会を運営していく時代が来るという話

「ロジカル」から「呪術」へ・・・画像生成AIに「呪文」を唱えるようなやり方で社会を運営していく時代が来るという話

photo by Andrea De Santis on Unsplash

適切な言葉を投げかけると、人工知能が勝手に良い感じの絵を描いて返してくれるサービスが話題です。

その画像のクオリティは相当なもので、相当にSNSの話題をさらっていますが、私はむしろこの画像生成AIを使いこなすために適切な言葉を選ぶ技術が、「呪文」とか「ルーン」とか呼ばれている現象が非常に面白いなと思っています。

個人

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犯罪被害を申告できなかった人。

犯罪被害を申告できなかった人。

水井真希さんの映画「ら」という作品がある。

https://eiga.com/movie/81470/

水井さんが性犯罪の1番目の被害者になり、そのあと加害者が連続拉致の性犯罪事件に手を染めるという事件を元にされたもので、
水井さんは「あの時自分が警察に被害届を出していたら防げたかもしれない」と仰っている言葉がとても印象に残っている。

私自身、今まで考えたことはなかったのか考えないようにして

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「宗教」としてのLGBT運動

「宗教」としてのLGBT運動

ここ2-3年ほどで、「日本のLGBT理解は遅れている」という意見を頻繫に目にするようになった。

確かに西洋圏のLGBTムーブメントを基準とするなら、日本国内のLGBT運動は比較にならないほど「遅れて」いるだろう。同性婚制度についても日本は未整備であり、トランスジェンダーについても多くの制度的な「遅れ」がある。特にSRS(性別変更手術)を経なければ戸籍変更を行えない法制度については非難の声が大きい

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富の追求と分配・再分配

NHKスペシャル「混迷の世紀」で、「民主主義の弱体化」と「強権主義の台頭」が指摘されていた。かつて、歴史の必然とまで考えられていた民主主義が、なぜこんなに弱体化し始めたのか?私が思うに、分配(再分配)にあるように思う。意外なことに、強権主義の方が分配に成功している面がある。

イギリス、アメリカの両国は民主主義の国ではあるが、貧富の格差が著しい。この2国は民主主義とは別に、新自由主義を採用し、政府

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「善意無罪」考

「善意無罪」考。
良かれと思って、善意で行われた行為は、たとえ結果がどうであろうと善行であり、なんら責められるべきではなく、もし責める人間がいるとしたらそれは人非人であり、悪魔か悪人である、という考え方、反応がある。私は、これ、問題があると感じている。

私は、「その行為が善意から行われたかどうか」は規準にすべきでなく、「その行為の結果によって悲しむ人が減らせたかどうか」を規準に据えるべきだと考え

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