五味弘

ソフトウェア開発、品質、テスト、組込みシステム、DX、製造分野DXに興味。 書籍、講演…

五味弘

ソフトウェア開発、品質、テスト、組込みシステム、DX、製造分野DXに興味。 書籍、講演など多数。 三重大学リサーチフェロー、博士(工学)。 個人ページ: http://gomi.info/ リサーチマップ: https://researchmap.jp/gomihiroshi

マガジン

  • とあるDXのマンガ読本 もうひとつのDX 事始め

    DXに関する話をマンガとともに紹介しています。 「もうひとつのDX」とは2018年以降積極的にDX推進をしている会社ではなく、やや消極的に、やや流行的に、取り組んでいるDXを指しています。ここではこちらにもスポットを当てています。 DXに関してウィットに飛んだ解説になっていますので、積極的なDXも、消極的なDXも、お楽しみください。 「DXのはじめに」「そもそもDXってなんなの?」「DXで一番大事なもの」「DXとIT化は違うの?」「DXはいつまで続けるの?」などの記事を掲載しています。 マンガFAQの引用元: マンガでわかるFAQ|中小規模製造業者の製造分野におけるDX推進のためのガイドhttps://www.ipa.go.jp/digital/dx/mfg-dx/mfg-dx.html#section13

  • DXとソフトウェア開発のNOTE日記

    DXとソフトウェア開発に関する記事をNOTEにどのように書いているのかを記録する自宅の日記 2024年4月21日にNOTE開始 五味 弘

  • マンガ読本 ソフトウェア分析 事始め

    ソフトウェアエンジニアリングに関する話をマンガとともに紹介しています。 ウィットに飛んだ解説になっていますので、お楽しみください。 「ソフトウェア開発はデータ分析で始まる」「散布図はぜんぜんばらばら」「信頼幅の線、気になる」「データはどれが本命?」「生産性は性癖がでる?」他の記事を掲載しています。 マンガFAQの引用元: ソフトウェア開発分析データ集2022 | 社会・産業のデジタル変革 | IPA 独立行政法人 情報処理推進機構 https://www.ipa.go.jp/digital/chousa/metrics/metrics2022.html

  • ランチタイムDX勉強会(Youtube)

    ランチタイムDX勉強会の10分動画です

記事一覧

固定された記事

自己紹介の書

五味 弘(ごみ ひろし)の自己紹介になります。 概略 ・2019年に沖電気工業(OKI)から情報処理推進機構(IPA)に出向 ・OKIではプログラミング言語や人工知能、技術支援に従…

五味弘
1か月前
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DX事例の活用方法

DXの事例を教えて DXの事例を教えてほしいという要望をよく聞きます。というか毎回講演の事前打ち合わせで言われて、毎回講演で事例を紹介しています。そして質問がある…

五味弘
23時間前

NOTE日記 (55日目 6/14) DXとソフト

55日目の記録 2024年4月21日にNOTEの記事を書き始めて48日目になります。 ここまでの記録を記憶のために書き留めることにします。 (2024/4/21-6/14) ・記事数 65編(内…

五味弘
2日前

メトリクスってなんなの?(ソフトウェア分析)

メトリクスってなんなの? メトリックス metrics の単数形であるメトリック metric の本来の意味は「メートル法」のことです。そこから発展してメトリクスは「測定基準」…

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3日前

データ交換はDXの命綱

データ交換の悲喜劇 データは自分だけのものではありません。自分だけのデータにあまり価値はありません。データは他の人と交換することで、新たな価値が生まれるのです…

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4日前
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ソフトウェアの価値とは

ソフトウェアとは 物理的なハードウェアに対するときのソフトウェアとは、ハードウェアを制御する仕組みであり、プログラムやデータ、設定、運用などで構成される物理的…

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5日前

企業間連携はDXのキモ

企業間連携の覚悟 企業間連携はDXだけでなく重要なものです。企業単体でできるものには限界があります。今までのものを増強するのには単体でも大丈夫ですが、弱いところ…

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6日前
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ソフトウェアテストの粒度は?

ソフトウェアテストの対象は色々 ソフトウェアテストの対象は色々あります。ソフトウェア開発の各工程、各場面での各対象になり、例えば、要求分析から設計、プログラム…

五味弘
7日前

抵抗しないで(DX事始め)

DXに抵抗する人たち DXを始めようとすると、このDXに抵抗する人が現れます。これは必然であり、これを織り込んで、DXを推進する必要があります。 このDXに抵抗する人と…

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8日前
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NOTE日記 (48日目 6/7) DXとソフト

48日目の記録 2024年4月21日にNOTEの記事を書き始めて48日目になります。 ここまでの記録を記憶のために書き留めることにします。 (2024/4/21-6/7) ・記事数 58編(内訳…

五味弘
9日前

生産性はこれでいいの?(ソフトウェア分析)

生産性とは ソフトウェア開発の生産性とはなんでしょうか。どのような意味を持っていて、どのように定義すればいいのでしょうか。一般的に生産性は投入コストに対する成…

五味弘
10日前

ベンダはDXで何をするの?

DXはユーザのもの DXはユーザ主導で、ユーザ内製化を目指すのが正義です。DXレポート2.0以降にもそう書かれています。そしてこれが世界の常識です。海外では、DXに限らず…

五味弘
11日前
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プログラミング言語はどれがお得?(後編)

注文の多いプログラミング言語 世の中にプログラミング言語は溢れかえっています。この言語の大海からどの言語を選べばいいのでしょうか。まさに選び放題です・・・とは…

五味弘
12日前
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プログラミング言語はどれがお得?(前編)

プログラミング言語いろいろ この章を執筆していたところ、あまりにも文字数が多くなりましたので、今回は「プログラミング言語はどれがお得?」は前編と後編に分けるこ…

五味弘
13日前
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DXの決めセリフは?

DXの悩み 会社の持続的な成長、もっと言えば、将来に渡る持続的な金儲けをするための一つの手段として、DXを推進したいが決心がつかない、なぜならこの確信が掴めないで…

五味弘
2週間前
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バグをのぞく時バグもまたこちらをのぞいているのだ(ソフトウェア分析)

バグを捕まえるために プログラムを走らせると、ときたま期待しない結果が出ます。期待しない画面が表示され、期待しない状況に陥ります。これが、バグが出たということ…

五味弘
2週間前
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自己紹介の書

自己紹介の書

五味 弘(ごみ ひろし)の自己紹介になります。

概略

・2019年に沖電気工業(OKI)から情報処理推進機構(IPA)に出向
・OKIではプログラミング言語や人工知能、技術支援に従事(2024/6まで)
・IPAでは製造分野DXやソフトウェア開発の定量分析、ソフトウェアエンジニアリング、組込み/IoT産業の動向調査に従事(2024/6まで)
・三重大学や群馬高専、名古屋商科大学で講師歴任
・書

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DX事例の活用方法

DX事例の活用方法


DXの事例を教えて

DXの事例を教えてほしいという要望をよく聞きます。というか毎回講演の事前打ち合わせで言われて、毎回講演で事例を紹介しています。そして質問があるのも事例についてです。

本当にみなさん、事例が好きです。好き過ぎます。まぁ、こちらも講演のネタとして事例をお話すると満足いただけるので楽なのですが・・・とは絶対表立っては言いません。

講演では多くの事例を語るよりも1個の事例を詳し

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NOTE日記 (55日目 6/14) DXとソフト

NOTE日記 (55日目 6/14) DXとソフト


55日目の記録

2024年4月21日にNOTEの記事を書き始めて48日目になります。
ここまでの記録を記憶のために書き留めることにします。

(2024/4/21-6/14)
・記事数 65編(内訳:DX 27、ソフト 27、動画 4、日記 7)この日記を除く
・ビュー 4000 スキ142 コメント 2 フォロワー 16 (2024/6/14 10:30現在)

今回の累計ビュー数がちょうど

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メトリクスってなんなの?(ソフトウェア分析)

メトリクスってなんなの?(ソフトウェア分析)


メトリクスってなんなの?

メトリックス metrics の単数形であるメトリック metric の本来の意味は「メートル法」のことです。そこから発展してメトリクスは「測定基準」やさらに上位概念の「評価指標」のように辞書に書かれています。

測定基準としては、何らかの目的のために、何をどのように測定し、測定値をどのように扱うかなどの基準があります。

例えば、健康診断のときは、対象者の健康を

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データ交換はDXの命綱

データ交換はDXの命綱


データ交換の悲喜劇

データは自分だけのものではありません。自分だけのデータにあまり価値はありません。データは他の人と交換することで、新たな価値が生まれるのです。自分だけの日記よりも、交換日記にした方が、夢が広がるでしょう。たぶん。

データを交換するときに問題になるのが、相手のデータの意味を理解できないことです。相手のデータの意味がちんぷんかんぷんで、自分のデータは相手にわかってもらえないと

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ソフトウェアの価値とは

ソフトウェアの価値とは


ソフトウェアとは

物理的なハードウェアに対するときのソフトウェアとは、ハードウェアを制御する仕組みであり、プログラムやデータ、設定、運用などで構成される物理的実体を持たないシステムです。簡単に言えば、システムの物理的実体以外のものです。

ソフトウェアは名前の通り、柔らかいものです。ここで「柔らかい」という意味は、自由にその姿を変えられ、自由に機能を変えられることを示しています。これは素晴ら

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企業間連携はDXのキモ

企業間連携はDXのキモ


企業間連携の覚悟

企業間連携はDXだけでなく重要なものです。企業単体でできるものには限界があります。今までのものを増強するのには単体でも大丈夫ですが、弱いところを補完し、強いところでさらに攻め込むためには企業間連携が重要なキモとなってくるでしょう。

企業間連携にも色々なレベルがあります。連携には不戦条約から合併まで色々とありますが、少なくとも連携する箇所での機密情報を開示しての連携は必要で

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ソフトウェアテストの粒度は?

ソフトウェアテストの粒度は?


ソフトウェアテストの対象は色々

ソフトウェアテストの対象は色々あります。ソフトウェア開発の各工程、各場面での各対象になり、例えば、要求分析から設計、プログラムコード、テストケースを対象にしたレビューによる静的テストと、そしてプログラムの最小単位であるモジュール、複数のモジュール、システム全体を実際に動作させてテストする動的テストがあります。

このようにソフトウェアテストと一言でいっても、その

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抵抗しないで(DX事始め)

抵抗しないで(DX事始め)


DXに抵抗する人たち

DXを始めようとすると、このDXに抵抗する人が現れます。これは必然であり、これを織り込んで、DXを推進する必要があります。

このDXに抵抗する人とはどんな人なんでしょうか。DXのXは変革ですから、変革に抵抗する人になります。これは理解できます。誰でも自分の環境が変わるのは面倒なものです。自分の仕事や製品などが変わるのは嫌なものです。

特に昔から同じ仕事、同じ製品を扱っ

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NOTE日記 (48日目 6/7) DXとソフト

NOTE日記 (48日目 6/7) DXとソフト


48日目の記録

2024年4月21日にNOTEの記事を書き始めて48日目になります。
ここまでの記録を記憶のために書き留めることにします。

(2024/4/21-6/7)
・記事数 58編(内訳:DX 24、ソフト 24、動画 4、日記 6)この日記を除く
・ビュー 3588 スキ119 コメント 2 フォロワー 16 (2024/6/7 19:00現在)

今回はみなさまからいただいたスキ

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生産性はこれでいいの?(ソフトウェア分析)

生産性はこれでいいの?(ソフトウェア分析)


生産性とは

ソフトウェア開発の生産性とはなんでしょうか。どのような意味を持っていて、どのように定義すればいいのでしょうか。一般的に生産性は投入コストに対する成果量のことです。これに比すれば、ソフトウェア開発に掛けたコストに対するのソフトウェアの成果量になります。

ここでソフトウェア開発に掛けたコストを原始的な「人月」で定義してみます。x人がyか月掛けてソフトウェアを開発した場合は、x × y

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ベンダはDXで何をするの?

ベンダはDXで何をするの?


DXはユーザのもの

DXはユーザ主導で、ユーザ内製化を目指すのが正義です。DXレポート2.0以降にもそう書かれています。そしてこれが世界の常識です。海外では、DXに限らずに、ユーザ企業が自らITシステムを構築するのが多くなっています。況(いわん)やDXにおいてをや。

DXはDのデジタル技術よりも、Xの変革こそが大事です。変革対象はもちろん、ユーザ企業のものです。業務変革、製品・サービスの創

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プログラミング言語はどれがお得?(後編)

プログラミング言語はどれがお得?(後編)


注文の多いプログラミング言語

世の中にプログラミング言語は溢れかえっています。この言語の大海からどの言語を選べばいいのでしょうか。まさに選び放題です・・・とはなりません。過去のしがらみがあります。以前のシステムがCで作られているのであれば、Cになるか良くてC++の選択をするしかありません。これが短期的には一番お得だからです。これが世の中の仕組みです。

でも以前のシステムが太古の技術で作られ

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プログラミング言語はどれがお得?(前編)

プログラミング言語はどれがお得?(前編)


プログラミング言語いろいろ

この章を執筆していたところ、あまりにも文字数が多くなりましたので、今回は「プログラミング言語はどれがお得?」は前編と後編に分けることにしました。「プログラミング言語いろいろ」の章は、枕にする章だったのですが、書きたいこと、思い出がいっぱいで、自然増殖してしまいました。

太古のプログラミング言語

プログラミング言語はいろいろあります。太古の昔からメジャーとなった言

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DXの決めセリフは?

DXの決めセリフは?


DXの悩み

会社の持続的な成長、もっと言えば、将来に渡る持続的な金儲けをするための一つの手段として、DXを推進したいが決心がつかない、なぜならこの確信が掴めないでいるからです。

本当に金儲けできるのか、成長できるのかが、確信できない理由はDXは未知のもので、まずコストが掛かりそうだからです。DXを推進しても、投資コストに見合うものが得られるかが確信が持てないのです。

そして何より、DX人材

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バグをのぞく時バグもまたこちらをのぞいているのだ(ソフトウェア分析)

バグをのぞく時バグもまたこちらをのぞいているのだ(ソフトウェア分析)


バグを捕まえるために

プログラムを走らせると、ときたま期待しない結果が出ます。期待しない画面が表示され、期待しない状況に陥ります。これが、バグが出たということです。人間の期待が間違っていた可能性もありますが、多くはプログラムやデータ、設定を間違えていたのが原因です。

このバグを捕まえるためにどうしているでしょうか。バグの原因を特定し、特定した原因の対処をし、対処方法が妥当であるかどうかを確

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