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企業間連携はDXのキモ

DXを推進するときに、キモとなるのが企業間連携です。キモのひとつは相互補完ができることです。次にリソース不足を補い、投資コストを抑えることができます。しかし、これらは副次的な効果です。これらはヘタをすると、弱者連合にもなりかねない諸刃の剣です。企業間連携のシンの目的はオープンイノベーションにあります。複数の企業による核融合が新しい価値を創造するのです。夢物語ではありません、たぶん。これを正夢にするためにはそれぞれの強みを持ち寄っての強者連合で決まりです。図引用元:IPA製造分野DX マンガFAQ

企業間連携の覚悟

企業間連携はDXだけでなく重要なものです。企業単体でできるものには限界があります。今までのものを増強するのには単体でも大丈夫ですが、弱いところを補完し、強いところでさらに攻め込むためには企業間連携が重要なキモとなってくるでしょう。
 
企業間連携にも色々なレベルがあります。連携には不戦条約から合併まで色々とありますが、少なくとも連携する箇所での機密情報を開示しての連携は必要です。そしてこの機密情報がネックになりやすいのです。そして機密情報をどこまで公開するかは難しく、リスクと期待のトレードオフになるでしょう。
 
もちろん、機密情報の開示なしでの企業間連携も多くあります。しかしこの連携ではDXの示す価値創造のためにはならない可能性が高いでしょう。つまりDXにおける企業間連携には相当の覚悟が必要です。経営層の判断、マインドセットに期待した、いえ、経営層の使命です。

弱者連合の弱み

しかし企業間連携で多いのは弱者連合です。もちろん、当事者たちはそんな名前にしていなくて、そんな考えもしていません。しかし実態は相互補完という名の下に、自社の弱点をそれよりも多少マシな他社に埋めてもらおうと画策しています。
 
もちろん、この弱者連合、いえ、公式的には相互補完連携は効果を発揮します。悪いことではありません。何もしないよりは絶対にお得です。この記事に影響を受けずに、進めてください。決して皮肉ではありません、マジです。
 
しかしこの連携をディスっている理由は、一時しのぎになるかもしれませんが、持続的に成長し続けることができるかと言えば、疑問だからです。弱者連合は弱い部分が普通になるだけで、普通になっただけでは持続的な成長は望めないのが理由です。
 
でも効果はありますので、止めないでください(重要なので2回目の言及)。

強者連合の強み

DXでは業務改善だけでなく価値創造がキモになります。業務改善だけでは効果は飽和してしまい(サチってしまい)、持続的成長はできません。そうなのです、新しい価値を創造することで成長が持続できます。
 
弱者連合ではどうしても業務改善か、他社が既にやっている価値創造を真似するのが、三重県の関の山です。せいぜいです。
 
強者連合はそれぞれの強みを活かして連合を組みます。弱みの補完ではなく強みの導入ですから、そこから核融合が起こります。きっと信じられない新しい価値が生まれます。これはもう関の山ではなく富士の山です。
 
そしてこれがオープンイノベーションです。

オープンイノベーションへの道

DXとオープンイノベーションは相性がいいです。まるでオープンイノベをデジタルという言葉で飾り立て、オープンイノベのいいところ取りをDXがしているかのように、両者はよく似ています。でもこれはDX推進者では公然の秘密です。
 
オープンイノベための一つの手段がDXと捉えることができます。でもDXの文脈ではオープンイノベーションの言葉を出さずに説明しているのは陰謀かもしれません。一方、DXではオープンであり、イノベーションすることがキモです。この意味ではDXの方針として、オープンイノベが使えます。つまりDXの方針のひとつがオープンイノベです。
 
お互いが相手は自分の一部だと主張していますが、どちらでもいいことです。つまり、DXとオープンイノベーションは価値創造という言葉で競争、いえ、共存しています。DXの文脈からはオープンとイノベーションという言葉を借りて、その精神を方針として取り入れてDXを推進します。このようにオープンイノベからはキモとなる言葉が得られましたので、感謝しましょう。喧嘩せずに仲良くしましょう。
 
ということで今日の結論。「DXの企業間連携はオープンイノベで
以上です。

マンガFAQの引用元:中小規模製造業者の製造分野におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)推進のためのガイド


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