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Bologna イタリアンホームステイ

イタリアン写真撮ってますね。こんばんは。

今日は旅の青年が、オーストラリアでのワーキングホリデーを経て、そこで出来た友達を頼りにイタリアを旅した話をお届けします。

見出しの写真、なんか朗らかでいいですね。あれは怪獣のポーズですね。

観察されてるぞ。大丈夫か。これでいけんのか。

ま、気楽にいこうよ。11月だよ。そうそう今日は文化の日との事ですね。

文化の日は、国民の祝日に関する法律(祝日法、昭和23年7月20日法律第178号)第2条によれば、「自由と平和を愛し、文化をすすめる」ことを趣旨としている。

これまた勉強になります。好きです日本文化。

日本史っておもしろいですね。

日本史好きな方がいましたらゆるく繋がりましょう。

イタリアにはボローニャと言う土地がありまして、今回の舞台は、もう言っちゃいましたけどボローニャです。

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イタリアをブーツに例えたら、膝上いくか、いかないか、くらいの場所です。イタリアの、「イ」の左上位、そこが膝ですかね。

わかりませんけど、本編いきましょう。
いってらっしゃいませ。

Bologna イタリアンホームステイ

電車の中で、今までの旅を想う。いろんなことが起こった旅だ。ヨーロッパから帰った後、僕は働けるんだろうか。仕事は見つかるんだろうか。結局何もわからないまま、車窓を流れてく景色を見てる。

未来の事なんて、誰もわからない。

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僕が乗った赤い列車は高速列車用のホームに到着した。思っていたより古くなくて、新しい綺麗なボローニャの駅の正面までエスカレーターで登っていく。ここは本当にイタリアなのか。

駅前に車で迎えに来てくれるサムの到着を待つ。

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角の小さな店に入って、パンとエスプレッソを決める。今日も天気は最高で、白髪のおっちゃんの「黒いサングラス」がやけに決まってる昼下がり。

サムの家で荷物を置き、家族の人達に挨拶をした。サムには年の近い妹がいた。家族の皆さんもとてもフレンドリーな人達だ。

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どうやら僕等はバスでボローニャの街まで行って一緒に観光することになった。いい感じの街の大きさ、ボローニャにも古い街並みがあって、何処も渋いアーケードがある。

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街の中心部にネプチューンの噴水があって、ここのサンペトローニオ聖堂に面したスクウェアがマジョーレの広場と言って観光名所になってる。そこに腰かけて座るサムと俺と、トム。イタリアの失業率は高いらしく、二人とも仕事をしていない。

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トムもオーストラリアにいたらしいけど、俺はここで会ったのが初めてだった。若くて熱い良い奴等。仕事がしたくても働く場所がないらしい。彼らはまだ20代前半だった。見た目は30代だったけどね、ヨーロピアンは見た目だいたい年食って見える。

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マジョーレの広場でゆるっとしてから、ボローニャの斜塔を見に連れてってくれた。全部歩いて行ける範囲の街だったから気楽に観光できた。やっぱ地元の奴等と一緒だと楽しい。

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昔の作りのアーケードの街並みも可愛いし、傾いてる塔ってのもピサみたいで実に趣深い。本当に地震は来ないでほしい。でもここまで残ってるってことはしっかりしてるんだろね。

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ボローニャにはたくさんの大学があるらしくて、夜中にはみんなして一緒に飲んだりするらしい。サムやトムにも友達がいっぱいいるんだってさ、ここがアンドレアの地元の街か。ここからオーストラリアに来て、何かのはずみで、俺がシドニーのバッパーで住み込みで働いていた時に出会ったんだよね。

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街を一通り案内してもらって、エスプレッソを飲む。だんだんお洒落なこの街が好きになってくる。そういえば、傾いた塔のどちらかに僕等は登って写真を撮った。そこまで高い塔じゃなかったけど、フィレンツェのドゥォーモからの時みたいに街中を見渡すことが出来た。

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だんだんと日が落ちて僕等はバーへ行く。そこでイタリアン姉ちゃんがでっかいビールを持ってきてくれた。そこにサムの友達も加わってみんなで飲んだ。その夜はバーを何件かはしごして、気さくな奴らと過ごした。

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夜が明けて、ボローニャ二日目。サムはアンドレアの家を俺に教えてくれた。トムの家からも近かったからトムの家にも遊びに行った。母ちゃんは年食ってて疲れてる様子だったけど、妹はぴんぴんしていた。なにやらちょっと複雑な家庭っぽかった。でもトムはめっちゃいい奴だった、ゆるいし仕事してないし。

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この日はサムのまた別の友達とボローニャの駅周辺を見て回った、マーケットとか駅の周りの歴史ある城壁の残りとかを教えてくれた。

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それからピエッラ通りの小窓からボローニャの街の下を流れる運河を見せてくれた。それに寄り添うように、古い街があって、上手いことみんな調和して生きてるんだなって思った。相変わらず落書の跡が残る裏通り。

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また傾いた二つの塔に来た。別の角度から街を眺める。

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歴史の教科書に載っていそうなサントステーファノの教会群っていう古い教会群に連れてきてくれた。俺一人だったら来ないだろうなって所にも彼らに導かれてやってきた。

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苔とか草の匂いとかで神秘感が強まる。質素な十字架もそそる。金がかかってないのか、なんだかわからないけど大事なのはそこじゃない。すっぴんでも十分大事だってのはわかる。

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壁にも天井にも十字架にも装飾なんていらないのかもしれない。そこにただあるだけで、裸のレンガなだけで見るもの唸らせる何か不思議なパワーを持った照明のない暗い教会だった。

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小さなお店が身を寄せて連なってる地元のマーケットを散策。入り口から入って、違う出口から出るとそこにはまた別のレーン。これは迷っちゃうかもしれない。

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果物、野菜、魚を見てたらこの街がもっと好きになる。

不細工だけど、生き生きしている野菜達。

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イタリアンはみんな元気だ。「お前らここは工事中だけど、この建物の上には展望台があるから、そこに行ってもいいぞ」って顔したエレベーターのおっさんが俺達を招き入れてくれた。

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曇ってたんだけど、街全体を見渡せた。赤茶色の屋根、色合いを合わせてる。まとまった街の意識を感じる。

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山の向こうに、サントゥアリオデッラマドンナディサンルーカっていう建物が見える。確か俺達はあそこにも行った。ヴェネチアの後だったか、俺達は確かにあの丘の頂に立ってる大きな建物に行った。そこを今街から眺めてる。赤茶色の屋根の街。曇天のもと街を歩く人が小さく見える。

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サンペトローニオ聖堂の前、マジョーレ広場のネプチューン像が今日も槍をかざしてる。

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サムの新しい友達も合流した。水をたたえる裸の女性の横でうずくまる悪魔の銅像。この夜もみんなで飲んだんだ。

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翌日は綺麗に晴れた。そっかこの日に登ったんだあの傾いた塔に。階段が急だったのを覚えてる。見渡す街はただただ美しい。トムもいたなぁ、だってみんな仕事がなかったから。赤レンガの不格好な塔に鉄柵、雑に張り巡らされたケーブル。木の階段。どうやって工事したんだろう。壊れないのか不安だ。

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サンドメニコ教会も観に行って街はもうたくさん歩いた。天気もいいので僕等は近くの公園に遊びに来た。サムと新しい友達はバスケットボールをやってる、この公園の近くに住んでるというサムの友達の女の子も遊びにきた。

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みんなで芝生の上に座って、だらだらなんか話してた。旅人には旅程なんてないから、たまに贅沢な時間の使い方をする。

公園には他にも何かのスポーツに熱中するどこかのチーム、自転車で乗って来てサッカーをしている子供達なんかがいた。白いパンツ決めてる頭はげたおっさんはスーツ着てるけど、サッカーボールを蹴っていた。

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今日の夜はまた飲みに行くらしい。サムの車で街に出てサムの友達と再会した。大学の街だけあって、若者で賑わってる夜だ。

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この夜も小さなバーを何件もはしごした。イタリアンは外で酒を飲むのが好きなのかもしれない。外でも気持ちのいい気候になってきたってことだ。

真っ暗な夜の中、車はだいたいが路駐。地元のナイトクラブの様な所にもみんなで遊びに行った。しかし、どんな酒を飲んでいたのか全然記憶がない。

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ヴェネチアに観光に行った後もサムとは再会するし、ここでの記憶はなくていいか。

サムの家に荷物を預けてヴェネチアへ二泊の小旅行に出ることにした。

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この頃にはもうサムの家でアルバニアへの船の切符も買っていた。ちょうど三ヵ月のヨーロッパの旅。

イタリアの東海岸沿いのアンコーナという港町からアドリア海を越えて隣国アルバニアへ入る。そこはもう東ヨーロッパ。寝泊まりするバッパーも目星をつけていた。ヒューゴが働いていたって言う港町のバッパー。

そんでさ、ヴェネチア行ってから、またボローニャに戻ってくるって言う構成で書くから。そこんところよろしく頼むよ。

編集後記

毎度読んで頂きありがとうございます。

イタリアの食べ物が美味しかったんですよね。

サムやトムにお世話になりっぱなし、やはり僕は恩返しをしたいなぁと思うんです。

彼らを含む全部の旅や、なんだか人や土地に。

この思い出が皆さんと共有出来ている状況がとても不思議です。これによってね、少しね。みなさんの元気が少しだけでも出て頂けたら嬉しいのです。

なにが起こるかわからないからさ。きっと明日は良い事あるよ。

僕はこの前ランニングをしていたら100円拾ったので、自動販売機で水を買いました。今度、俺も100円道に置いておこうかなと思いました。

ちょっとしたラッキーを大事にしていきましょう。

さて、次回はみんな大好きイタリアの水の都ヴェネツィアを旅した話になります。たくさん写真載せますので、ぜひまた遊びに来てください。

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