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Bologna & Ancona チャオ西ヨーロッパ、チャオ東ヨーロッパ

今日はこの前説を公園で書いてる。
見上げる空は白雲渡って青く澄んでます。

もっと深いところにいこうとしていたんだけど、空気がないともたないな。
ワクチンの副反応がこんなに長引くとは、すっかり忘れてました。もう、全部ワクチンのせいにする。

見出しの写真では、イタリアの港町、アンコーナからアドリア海を渡ろうとしている男の背中をとらえています。

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今回で、僕なりの西ヨーロッパの旅は締めることになり、東ヨーロッパ編へと入っていきます。
ガイドブックには載らない、さらに濃い旅の話をしていこうと思います。
この物語のnoteでの終わり方のイメージ薄っすらあります。
やってみて、見せてほしいよ。

この時の旅の青年にはなんの恐れもない。
本日も観察させて頂きます。

Bologna & Ancona チャオ西ヨーロッパ、チャオ東ヨーロッパ

ようやくここまで来た。この話で一旦俺の中での西側ヨーロッパの旅は終わる。書いてるこっちは今2020年の5月。ちょうど『オウイエ』アップロードし終わってご飯食べ終わったとこ。そうそう『高校純情物語』がAamazonで発売されてる。正式発表は6月にするけどね。

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そんなこんなでバスはまたボローニャまで戻ってきた。サムが迎えに来てくれて、駅の逆側に連れってってくれた。なんでも昔の名残りらしく街を覆う様に壁があったらしい。壊れかけて崩しかけの壁が取り壊されずに残っている。

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それからだ、街はずれの小高い丘にあるサントゥアリオデッラマドンナディサンルーカって所にサムと、やんちゃなサムの友達と遊びに行った。

赤茶けたレンガ造りの壁、なんも前情報なくて行ったんだけど有名な観光地ってのは間違いなさそうだ。

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空が曇ってて、ここからならボローニャの街が綺麗に見えるはずなのに霞んでらぁ。大きな十字架のある立派な作りしてる。なんかイメージ大聖堂って感じ。豪華な装飾を施している正面の間。階段を登って辺りを見回すと街の反対側には何もない。ただただ空き地が広がっている。

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それからまた車で移動して、何もすることがないようだし俺もボローニャの街はもう満喫してたから公園に行ってバスケットボールして遊んだ。あいつら背高いからバスケが上手だ。なんか今日はこの街最後だし、サムもちょうど友達みんなで集まってバーベキューするってことになってたらしい。

バスケの後、何人かサムの友達も合流して、街はずれのサムの友達の家まで行くことになった。

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イタリアでの初めてバーベキューに参加。これが俺にとっては超驚いた。俺達がサムの友達の家に着いたのはたぶん夕方の18時くらいだったと思う、それからイタリアンのみんな、これもたぶん10人以上はいたと思うんだけど、超だらだらだらだらなんか話していて一向に始まらない。ビールまで飲みだすもんだから、俺も最初はそんなに腹減ってなかったんだけど、もういい加減21時過ぎたくらいからもうたまんなくなってきた。

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「バーベキューいつ始まんの?」って何回もみんなに聞いた。丁寧にみんなに声かけたと思う。これがイタリアさ的な返しが帰ってくるだけで、みんなこんなもんだべって顔してる。陽気だし、急がないし、緩いし。のんきな国民だぜ。俺はそんなイタリアンが好きだぜ。ちんたら始まったバーベキューもやっと炭があったまったのか、肉を一斉に焼いて腹も減ってたからすぐに食べ終わった。

それからサムの家の近くの古びた建物の駐車場にみんなで集まった。夜はここには誰も来ないらしい。スケボーをやったり、みんなはたばこを吸ったりしている。わけぇなぁってちょっと俺にもこんな時あったよなって感傷に浸ってた。一通り喋ってみんなは満足したのか、そろそろお開きらしい。

俺は明日は早くないしこんなに旅の間だらだらすることもなかったから適当に誰かと話して時間が来るのを待った。こうして思い返してみたりすると不思議なんだ。今まで生きてきてて一瞬でも思い返したことなんてなかったなってことが、ふっと頭を過ることがある。

なんでなんだろう。あっ。その瞬間って確かにあった。それはいつかの夜で、二度と戻れない夜。今、『ロード』みたくなってしまった。

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イタリアで過ごした12日間って超濃かった。こんな時間ももう一生に一度の事なんだろなって気がする。時間だけが過ぎてる感覚ってあるんだ。いつかの夢を過ごしたんだ。

今これを書いてるのが夢で過ぎたことも夢か幻か。なんかね、こんな話を聞いたことがある。感性の精霊、とかなんかの神様みたいなのは誰の上にも訪れるんだってさ、そいつは順番で巡ってるんだ。いい波が来てる奴にはそういう感じで留まって力をくれる、それからしばらくして、その力がいなくなったような感じになっても、それ自体はなくなってなくて、それがまた他の誰かの力になってるらしい。そんなイメージを持ってれば、スランプとか今だけ。その力は他の誰かの元にあるんだから、お前が頑張ってればまたそのうち別の波が来るよってことさ。なんでこれ今言ったんだろう。そんな夜もあったべ。

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次の日の朝、朝食をサムの家族と一緒に食べるって言う中々シュールな旅の風景を過ごした後、僕は教えてもらった通りバスに乗り、とにかくボローニャの中心の駅に向かった。ここからイタリアの港町アンコーナという街まで移動する。

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列車の発車時刻までは余裕がある。錆びれた方のホームで待つ。アンコーナはイタリアをブーツに例えたら、ちょうど脹脛の辺りにある港町。そこからアドリア海を抜けて東ヨーロッパのアルバニアという国のドゥラスという、これまた港町へと向かう。ここがなんで俺の目的地になったかというと、ブラックプールで共にバスキングをして過ごしたヒューゴがしばらく住み込みで働いていたバッパーがあったからだ。なんとなく俺もヒューゴの紹介でいって潜り込もうとしてた。

何でもいい、東ヨーロッパへ渡るきっかけが欲しかった。

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この日僕がヨーロッパに入ってちょうど90日目を迎えていた。運よくフェリーの切符が買えたって言ってもがらがらだったけど。フェリーが運航していない日もあるからね。そういう事。旅程は完璧、天気も最高。

電車に揺られていると、海が見えてきた。アドリア海は青いって聞いていたけど、本当かな。

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アンコーナに着いて電車の顔を見てびっくりだ。こいつも落書きされている。おもしろい国だ。アンコーナの駅は質素だった。ここから港までそう遠くない、腹ごしらえをしてエスプレッソあてよう。

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僕の乗る船が出向するのは今日の夜。それまで十分時間がある。のんびり街でも歩きながら絶対に乗り遅れないようにしておこう。

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何にもない街だった。ここには娯楽も何にもないような気がする。港町らしく建物と建物の感覚は広く空いていて、通りにあるモニュメントも船の錨とか昔のゲートとかそんなのだった。

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しばらく風に吹かれながら歩くとフェリーターミナルが見えてきた。まだ早すぎたのかがらんとしてる。いい具合にくたびれてる町だ。日本の港街ってどこイメージするかな。横浜、函館、神戸、長崎かな。でもね、イタリアのアンコーナは全く違うからね。すっごいくたびれてるから。日本の港が若い子だとしたら、田舎の漁師町のおじいくらいくたびれている。

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それでね、俺は今フェリーポートにいるんだけど、アドリア海渡るから船の名前がアドリアってのもわかった、早すぎて窓口が一向に開かない。時間には超余裕がある。でもねここは海外、そんでもってイタリア。俺はネットでチケット買ったけど、これで本当に乗船出来るのか確かめたかったんだ。なんか別の所に行っていろんなもんアクティブにしないといけなかったりするんじゃないかなって気がしてた、だから係りの人と話したかったんだよ。でも全然人がいないし居ても気の抜けた感じの人だ。ダメだこいつじゃあ話にならない。

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ちらほら船に乗るだろう人が来たからやたらと話しかけて聞いてみる。こういうのは数だ。証人の数。一人だけに聞いて、満足してたらダメ。「だめ、絶対」なんか理由付けて暇そうなやつ見つけて聞く事。それで道は開けてきた。余裕のある奴がいいよ。後、スマートそうな奴。

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結果言うと、超時間に余裕持ってフェリーポートに来てたのに、案の定別の場所に行ってサインか何か、やっぱ別の手続きしなくちゃ船に乗れないことがわかったんだよ。なっ、絶対聞いといた方がいいんだよ、何度も。で、そこまで行ったの、ちょっと離れてたからタクシー使った。で、OK貰えて、そっから。

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ほら、ここはフェリーターミナルからは離れてる場所だ。しかも港だからタクシーもいない。さてどうする。頼むぜ。まだ時間はあるけど、もういつもなら待合室に座ってコーヒー飲んで整えていたい時間だぜ。ちょっと焦ってたらバスが連絡してるらしいってことがわかったんだけど、ここもイタリア、時間に来ない。留まるか、かけっこしてくか。

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もう頼むぜ! ってのがあって、船にはオンタイムで乗ることになった。超早く来てなかったら乗り遅れてる奴だよこれ。90日ちょうどだったんだし、頼むぜイタリア。

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夜の港に明かりが灯りだす。ここでも夜のとばりを見たのかもしれなかった。月が笑ってる。船にはみんな乗り込んだ、でも一向に出発しない。船のケツにたくさんの車が乗り込んでくる。そっか、人が少ないと思った。車ごと乗船する人達がいたってことか。

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旅に出ると感傷に浸ることが多いんだけど、ここも感慨深かったな。西ヨーロッパの旅を終えるのがアドリア海だなんて粋じゃんか。あれから全然日本人に会ってない。彼らはまともな旅程組むからさ、間違ってもこんなくたびれた所には遊び来ない。旅人だけだよきっと。

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アンコーナの街もフェリーの上から見るとかっこよく決まってるな。夜の影が街のホコリを隠してるのかもしれない。群青色の空の下、ヘッドライト付けだす車の群れ達。

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フェリーの甲板に出て柵にもたれかかってみる。港の明かりを見つめてるおっさんの後姿を見てた俺。アドリア海の上、夕暮れももう沈んだ。フェリーの探検も終わった。後は静かに出発を待つ。

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深夜のアドリア海を船はゆき、明日の朝アルバニアに着く。船のケツにつけてた最後の車が離れて、船は鳴く。「グウウ」っと静かな振動がかかってくる。全体が振動して、海に出ていく。フェリーの中で時間を潰す。

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僕は雑魚寝のチケットだったので、適当に眠れる場所を探した。人が少なくてスペースには困らなかった。かっこつけてビールでも飲んでみたりした。

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船はどんどん港を離れていく。もうここでイタリアともお別れなんだ。あぁ少し寂しいな。

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イタリア、そして西ヨーロッパ。12月の真ん中過ぎに転がり込んできて、宛てもない中イルマの家でお世話になって、いろいろして年越して、生活に慣れてきて、フランスにも行ったし、快適に暮らしてた。

このヨーロッパでの三ヵ月を振り返る。

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明日からは新しい朝。また全部が変わる。国も、言葉も、すべてだ。俺も変わる。すべては過去になる。俺達は、新しい明日を掴むんだ。

編集後記

生きてるじゃん。留まる事を知らない人だね。
こういうのどこで習ってきたんだろう。

音楽かな。90年代から00年代辺りのJ-Popの影響をもろに受けると、こうなるんですかね。

渋いよなぁ。船の甲板で港眺めてる奴等。

東ヨーロッパに旅に行きたいと思う方ってどのくらいいるんだろうね。


カフェでもいこうかな。

カフェ行って勉強してきて、昔の友達と会って話していたらだいぶ楽になりました。僕は幸いなことに古い友達には恵まれてると思う。

Premier Live Ticket
11/28/2021 (Sun) 18:00 JST
K's Dream 26th ANNIVERSARY
Available Period: until 12/12/2021 (Sun) 23:59 JST
K's Dream⚡️
@ksdream1995
■配信日時
2021年11月28日(SUN)18:00~START
@稲毛K's Dream
■配信内容(動員&配信)
K's Dream 26th ANNIVERSARY
■出演者
大谷のスワンダイブ
SSIZE
ant*
TONY BAND
full full full
OPEN 17:30 START 18:00 | adv¥2,000+D doors¥2,500+D
TICKET取扱/K'S DREAM    
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人が少なくて、すかすかなカフェが好きです。

誰も居なくて、静かな場所に行きたい。そろそろまた山の中へ入りたい。

まてまてまて、なにさらっと今度のライブの情報入れてんだよ。

え。あ!! 本当ですね!! まぁ上手。気付きませんでした。

次回から東ヨーロッパ編に入るんだからな。わかってんのか。

わかってるよ。少し自由にやらせてくれよ。

本編で『ロード』の話題が出ていたので、こちらでシェアさせていただきます。
なんでもないようなことが幸せだった思う。

さて、次回はアルバニアと言う国へ行こう。

どこそれ? 怖くないの? 不安ってなんだっけ?

オーケー。いいかい。彼は勇気の塊です。

今では僕自身が励まされてます。きっとこれが誰かに届いていて、少しだけでも勇気づける事が出来ている。と仮定してなんとか気持ち保ってます。

スキ、フォロー、コメント、好きにして頂けると嬉しいです。

ここからの東ヨーロッパの旅は今までよりも濃くなっていきます。

皆さんのおかげですよ。感謝してます。またね。

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光の中を旅してた
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