マガジンのカバー画像

いろいろマーケティング

267
運営しているクリエイター

2020年4月の記事一覧

これからは「一番最初に思い出してもらえる第一想起ブランド」しか生き残れない

これからは「一番最初に思い出してもらえる第一想起ブランド」しか生き残れない

(2024年1月4日 追記)
この記事が含まれる内容が本になりました! 2024年1月17日出版です。

(追記ここまで)

世界に冠たるマーケティングカンパニー、P&Gがとても重視している指標があります。

それが、Evoked Set(想起集合)です。

Evoked Setとは、何かをしよう(買おう)としたときに、頭に浮かぶ好意的な選択肢の集合体のこと。

あらゆるモノやコトで(どれを買って

もっとみる
ひさみが選んだ&考えた言葉達⑨

ひさみが選んだ&考えた言葉達⑨

誰かに言われた「ひさみ語録をまとめてください」と。毎日様々な言葉がアタマをよぎるので、ここに記録していきたい。

長期戦になるかもしれないときの心のもちよう

長期戦になるかもしれないときの心のもちよう

「スペイン風邪」について言及されている記事をいくつか読んだ。

スペイン風邪とは、第一次世界大戦中の1918年に大流行したインフルエンザで、世界中で5億人が感染し、2000万〜4500万人が亡くなった。

当時の人口は20億人だから、現在なら1億人が亡くなるに近い大規模なパンデミックであった。

この100年前のパンデミックが、いま、不気味に語られるようになってきたのは、スペイン風邪のウイルスは、

もっとみる
スマート冷蔵庫の普及によってブランドは「最愛」ポジションを目指すか「最安」で売るかの二者択一を迫られる

スマート冷蔵庫の普及によってブランドは「最愛」ポジションを目指すか「最安」で売るかの二者択一を迫られる

数年前から妄想していることなんですけど、もしAmazonがスマート冷蔵庫を出したら一般消費財メーカーのマーケティングは大転換を迫られるんじゃないか。

それはもう戦後75年続けてきた現代マーケティングを根底から覆(くつがえ)すくらいのインパクトがあるかもしれません。

「なんで冷蔵庫?」「なんでAmazon?」「いやいや、日本のEC化はそんなに簡単に進まないよ」という意見が聞こえてきそうです。

もっとみる
ニトリ・似鳥会長に学ぶ不況をチャンスに変える意思決定

ニトリ・似鳥会長に学ぶ不況をチャンスに変える意思決定

ニトリの決算発表がありました。

この状況下ではありますが、33年連続増収増益を発表しています。

2020年2月期の連結決算は、純利益が前の期比5%増の713億円だった。ベッドマットレスなど定番の商品が好調だったほか、通販事業の売上高も増えた。21年2月期の業績予想は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響が上期(20年3~8月)まで続くと仮定したうえで、純利益を前期比6%増の757億円とした。

もっとみる
ひさみが選んだ&考えた言葉達⑥

ひさみが選んだ&考えた言葉達⑥

誰かに言われた「ひさみ語録をまとめてください」と。毎日様々な言葉がアタマをよぎるので、ここに1週間分を記録していきたい。

コロナ禍でのアメリカ生活⑦「Physical distancingと呼ぼうよ!」

コロナ禍でのアメリカ生活⑦「Physical distancingと呼ぼうよ!」

WHOが、今まで使っていたフレーズ "social distancing" の代わりに、新たに"physical distancing" を使い始めた。これは、医療関係者(フィジカル&メンタル両方の医師達)も、大いに歓迎していて、「正しいディレクション」だと喜んでいる。これによって、現在のコロナ禍の環境において、人々がとるべき行動がクリアになった。

WHO の疫学者のMaria Van Kerk

もっとみる
ソーシャルメディアでの個人の影響力は「コンテンツ力」と「メディア力」を分けて考えないとおかしなことになるよ、というお話

ソーシャルメディアでの個人の影響力は「コンテンツ力」と「メディア力」を分けて考えないとおかしなことになるよ、というお話

この話、結構混同している人が多いので、改めて書いておきます。

ソーシャルメディアがもたらしたもの。それは、人の「コンテンツ力」と「メディア力」の拡張です。

第一段階:人がコンテンツになった(1997年~)まず、ソーシャルメディアによって人のコンテンツ化が進みました。レビューサイトの出現です。

むかし、「ネットのカキコミは便所の落書きと同じ」(=どこの誰が書いたかもわからない情報なんて誰も信用

もっとみる