新言語秩序(二次創作)–解析担当者の呟き②

あの日、僕の心の中で潰れた何かが、一体何だったのか分からないまま、早朝に吹く風は夏の緑を通り越し、秋色へと衣替えを始めていた。

僕は、解析の傍ら、一般人向けの組織への問い合わせフォームの処理担当もしている。あらかたAI(人工知能)が「通報」「質問」「不明」と分類してくれるように作った。「通報」は調査係が対応し「質問」は広報係が対応している。「不明」というフォルダに分けられた部分は他に比べ圧倒的に

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新言語秩序(二次創作)–解析担当者の呟き①

※このお話はamazarashiによる『新言語秩序』の二次創作です。私自身が、あの物語を、あのライブを見た際に感じた疑問や、もしこれが現実だったら?と想像して抱いた感情を元に構築したお話です。

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新言語秩序は、あの日「言葉を取り戻せ」という轟音と共に解体された。
様々な感情が入り乱れる怒号の中、ステージを取り

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仮の親4

とうとう太陽が眠り、星が怪しく光る夜がやってきた。ザード夫人は、引っ越しの支度をし、馬車に乗る準備をしていた。その間、召使いの一人が、赤子を拐っていた。この村では、人拐いなんて起きた事が無かったので、余り警戒もしていなかった。召使いはいとも簡単に赤子を拐う事が出来た。その後フルヴィル夫人の赤子とザード夫人は馬車に乗り、闇夜の中、馬の蹄と歯車の音が、響きわたっていた。
(続く)

これからよろしくお願いします
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仮の親3

そんなある時、ザード夫人は、ふと、怖くなった、そう、今、自分が置かれている状況に気づいたのだ。このままだと自分は、あの忌々しいフルヴィルに殺されてしまうかもしれない。遠い土地へ、逃げてしまおう、と考えていたのです。しかし、石橋を叩いてわたるような性格のザード夫人は、ちょうどつい最近、フルヴィル夫人に赤子ができたと、聞いたので、復讐も兼ねて今夜、フルヴィル夫人の赤子を拐い、人質にしようと、恐ろしいこ

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ありがとうごさいます
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仮の親2

早くもニ章目にやってきてしまったが、夫人達の名前を言うのを忘れてしまっていた。東の方の館に住んで居るのは、カイテゥ.ザード、本書ではザード夫人と呼んでおこう。西の方の館に住んで居るのは、ジャンジー.フルヴィル本書ではフルヴィル夫人と呼んでおこう。
(続く)

ありがとうごさいます
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仮の親1

昔、昔の話なんだけど、ある田舎に、村一番とも言えるくらいの金持ちの夫人が二人、隣合わせに住んでいた。今となっては、理由は分からずじまいなのだけど、犬猿の仲、とはこの事だ、とでもいうように、なんとも仲が悪かったのだ。しかし、最初は口喧嘩程度だった。だけど、どんどんエスカレートして、もうどちらかが殺されてもおかしくないような事態に落ち入っていた。
(続く)

ありがとうごさいます
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ブラックな会社のお話 その4

まったりnoteのお時間ですよー🔔(リンゴンリンゴーン
 
 
 
  
 

さて。ブラックな会社のお話の続きになります。
 

ブラックアンケート部隊はアルバイトさんを増員しまして、ますます勢いを増していくのですが、その付近で起きた問題について、今日は少しお話しして行きたいと思います。
  
 
 
 

①アルバイト募集はナンパ
 

アルバイトを集めたと聞いて、広告やバイト雑誌で募集

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˚✧₊⁎❝᷀ົཽ≀ˍ̮ ❝᷀ົཽ⁎⁺˳✧༚
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「ピテカントロプス」 第2話

第2話 計画者という男

振り返ると、そこにはアルファ警団の外套を着た男が立っていた。男の雰囲気は野太い声から想像できるように、まさに古き良き親父のようであり、豪快に生えた無精髭に少しばかり懐かしさを感じた。ただここは、エリア5の地下である。もともとここは地下鉄という名の列車が走っていた場所であるが、今は奴のような無法者の巣となっている。最近はアンダーハウスと呼ばれる、地下高級住宅がどんどん建てら

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「ピテカントロプス」 第1話

第1話 奴

その黒光りする卑しいアームは、確かに僕の方を向いていた。マットブラックとメタリックブラックの中間のような妙に気持ち悪い黒と対比されるように噴き出す白い蒸気に、目を囚われ僕の全身は動くという事を忘れてしまった。奴のアームはなんとも言えない放射音を出す。どんな言語を用いても表せない複雑さと心底不快になるようなモスキー音を掛け合わせたような。

とにかく、奴は僕に向かって放射したはずなのだ

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球體鬼-Ball Jointed Devils- 第0段

「芸洲の民話」 第4講 レジュメ     担当 黄泉京太朗

1. 今回の目標
 ・球體鬼とは何かを理解する
 ・芸洲に伝わる球體鬼の民話を理解する
2. 球體鬼とは何か
  球體鬼は人間とは異なる存在であり、世界各地に生息している。鬼たちは普段は人間に同化しており、判別は不可能。芸洲地域では昨年だけで(   )人以上が犠牲になっている。非常に攻撃的で危険なため主要先進国は対球體鬼用の軍隊を所有し

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