湯澤規子

湯澤規子著 『ウンコはどこから来て、どこへ行くのか――人糞地理学ことはじめ』 読了

湯澤規子著 『ウンコはどこから来て、どこへ行くのか――人糞地理学ことはじめ』 読了

これはさながら、約一〇〇年前のウンコから私へ届いた手紙のように思えた。 (p081) この一文だけでは「うん?」となること間違いなしですが、この文が出てくる第4章まで読んだら「うん!きっとそう!」ってなること間違いなしになる「どのようにして、今のウンコ観ができたのか」を解説してくれる本、『ウンコはどこから来て、どこへ行くのか――人糞地理学ことはじめ(ISBN:9784480073303)』を読みました。 うんこブームでどうのこうのと思うなかれ、いたって真面目でためになる本

スキ
3
子どもにとって、ウンコは一番はじめに出会う、一番身近な「自分」であり、「他者」である。
(湯澤規子 『ウンコはどこから来て、どこへ行くのか』 
筑摩書房 p009)

子どもにとって、ウンコは一番はじめに出会う、一番身近な「自分」であり、「他者」である。 (湯澤規子 『ウンコはどこから来て、どこへ行くのか』  筑摩書房 p009)

スキ
1
ウミガメって、食べたことある? カリブ海のフィールドから|湯澤規子「食べる歴史地理学」第5話

ウミガメって、食べたことある? カリブ海のフィールドから|湯澤規子「食べる歴史地理学」第5話

食べながら歩く歴史地理学者・湯澤先生の連載、前回の大航海時代に続いて舞台は大海原。ただし今回のフィールドは、現代のカリブ海、ニカラグア共和国です。「ウミガメって、食べたことある?」と先輩地理学者から話しかけられた湯澤先生、今回も壮大な地理と歴史の旅に出発します。 「ウミガメって、食べたことある? 甲羅が結構おいしいのよ」  文字に残らない世界は、時間がたつと見えなくなってしまうことが多い。  本郷で学会の仕事を終えた打ち上げに、近くの中華料理屋に入った。あれこれと食

スキ
25
海賊の胃袋日記をひもといてみると──黄金より大事なトウモロコシ|湯澤規子「食べる歴史地理学」第4話

海賊の胃袋日記をひもといてみると──黄金より大事なトウモロコシ|湯澤規子「食べる歴史地理学」第4話

食べながら歩く歴史地理学者・湯澤先生、今回のテーマは漫画『ONE PIECE』や映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』でおなじみの海賊です。かたまりの肉を食らいながら豪快に酒を飲む……といったイメージが強い海賊たちですが、実際はどんなものを食べていたのでしょうか? イギリスの海賊・ダンピアが記した『最新世界周航記』をもとに、海賊たちの食事情をひもときます。 ※前回の話を読む:第3話「ボストンのロブスターが肥料から高級食材になるまで」 大航海時代、船乗りたちは何を食べていたのか

スキ
19
ボストンのロブスターが肥料から高級食材になるまで|湯澤規子「食べる歴史地理学」第3話

ボストンのロブスターが肥料から高級食材になるまで|湯澤規子「食べる歴史地理学」第3話

港町・ボストン。湯澤先生は名物のロブスター料理を食べに「アメリカ最古」の老舗レストランへ。今では大統領の晩餐会にも欠かせない高級食材ロブスターですが、かつては労働者が「俺たちに毎日ロブスターばかり食わせるんじゃねぇ!」という訴えまで起こしたほど、貧しい人たち向けの食べものだったとか。その意外な歴史をひもときます。 ※前回の話を読む:第2話「女工と白米」 「アメリカ最古のレストラン」ユニオン・オイスター・ハウスの名物料理 「忘れられて」見えない。だから、丁寧に歴史をたどっ

スキ
16
女工と白米|湯澤規子「食べる歴史地理学」第2話

女工と白米|湯澤規子「食べる歴史地理学」第2話

 前回のアメリカ・ボストンから、今回の舞台は100年前の日本へ。愛知県の織物工場でのフィールドワークと経営史料から、女工(じょこう)たちの食と暮らしを見ていきます。『女工哀史』や『あゝ野麦峠』に象徴される「女工=悲惨、可哀そう」のイメージ、果たしてその実態は? 彼女たちは毎日、どんなご飯を食べていたのでしょうか? ※前回の話を読む:第1話「ボストンのドーナッツ」 日本の女工は「貧しい」「悲惨」? 「先入観にとらわれて」見えない。  それを取り去ってみると見えてくるものがあ

スキ
20
ボストンのドーナツ|湯澤規子「食べる歴史地理学」第1話

ボストンのドーナツ|湯澤規子「食べる歴史地理学」第1話

100年前の日本とアメリカの女工(じょこう)の暮らしを研究している湯澤先生は、2018年夏、学会のためボストンへ。けれど真の目的はドーナツを食べることで……。アメリカのドーナツ、その知られざる歴史を旅すると、活気あふれる移民の暮らしが見えてきました。 ※前回の話を読む:プロローグ「見えないものがつくる世界」 アメリカ、ドーナツ史をめぐる旅 「歴史に埋もれて」見えない。  だから、時空を超えると見えてくるものがある。  2018年夏、私は一人、ドーナツを食べるために、ア

スキ
33
見えないものがつくる世界|湯澤規子「食べる歴史地理学」プロローグ

見えないものがつくる世界|湯澤規子「食べる歴史地理学」プロローグ

『7袋のポテトチップス』『胃袋の近代』で注目の歴史地理学者・湯澤規子さんの新連載。あまりに日常すぎて研究されなかった様々な「食」をめぐり、食いしん坊の教授とともに史料とフィールドワークの大海原へ……いざ、出発! 「食べること」はなぜ研究されないのか 「かんじんなことは、目には見えないんだよ」 『星の王子さま』の著者、サン=テグジュペリはキツネの言葉を借りて、王子にこんなメッセージを伝えている(※注1)。高校生の時に親友が教えてくれたこの一節を、私は折にふれて思い出す。

スキ
41