蒲公英

旅して走って書く人

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 ■ どんなメンバーシップか? 「食」や「店舗」または「地域活性化」に携わる方々との情報交換や、悩み相談の場にしたいと考えております。 私が持っている四半世紀強の飲食業経験から皆さまのお役に立てることがありましたら還元し、明確な答えがないことも問題意識を共有し一緒に解決策を考えます。  ■ 活動方針や頻度 【方針】肩の力を抜いてカジュアルに、かつお互いに敬意を持って接することを旨とします。 【頻度】随時  ■ どんな人に来て欲しいか? ・飲食業を始めたいのだけどまだ経験があまりない方 ・店舗を拡大したいのだけど日々の営業で手一杯でサポートを必要としている方 ・従業員の教育やチームビルディングに悩んでいる方 ・店舗運営に関しての情報交換や悩み相談を求めている方 ・シンプルに私の仕事を支援していただける方  ■ どのように参加してほしいか? それぞれのペースで、必要な時に立ち寄っていただければと思っています。

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  • 読書メモ

    タイトルの通り「読書メモ」です。(2017年〜)

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    私たちが(そして誰かが)走り続けるためのリレーマガジン

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    ざっくばらんに書き散らした雑文をまとめました。(2016年〜)

  • 【連載】旅先で『日常』を走る

    実際に私が旅先で走った記憶を紐解いて、旅先で走ることの楽しさや意義などを綴っていきます。(2020年3月〜) #PLANETSCLUB #WERUN #ランニング  #旅ラン  #それでも僕らは走り続ける

  • 東京そぞろ走り

    我が地元である東京都内の至るところに出没し、勝手に走った記録です。

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銭湯に囲まれた町で、日常を温め直す。

先日、『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』を観に行った。映画の中で、本筋とは関係ないが個人的な記憶に結びついたシーンがある。 序盤で登場した2軒の公共浴場の看板には、『記念湯』『新生湯』と、書かれてあった。まったくの偶然かもしれないが、この2軒は我が家の近所にある銭湯と同じ屋号なのだ。 私は、大田区の中でも品川区との境界近くに住んでいる。 大田区は23区のうち銭湯の数1位を誇っている。品川区とあわせて60ヶ所ほどの銭湯を抱えている、なかなかの銭湯密集地である。さらに、この

    • 『論文の書き方』 小熊 英二

      読んだ。『論文の書き方』小熊英二 ・論文は、相手を説得する技法から発展したものである。主題提起→論証→主題の再確認 という構成が原型となり、現代アメリカでは「序論・本論・結論」という形式の「エッセイ」が教えられている。自然科学など実験を行う研究では、導入(主題提起)→資料と方法(過程の公開)→結果→考察という「IMRAD」と呼ばれる構成が用いられる。 ・「主題」は抽象的な問い、「対象」は具体的に調査できるもの。主題を考えるときは、対象とその調査「方法」も考える。主題を決め

      • 【読書メモ】 『限界集落の経営学』 斉藤 俊幸

        読んだ。『限界集落の経営学』斉藤俊幸 ・大都市と地方の所得格差の拡大が続くと、やがて政治問題化する。解決策として、地域ビジネスによる所得の新たな配分方法を考える必要がある。 ・地域ビジネスとは、イノベーションを生むことができる土地からの産物を活かした中量生産のビジネス。六次産業政策による少量生産は販路拡大や収益に限界があり、多くが農家所得の向上に寄与しなかった。 ・旧来型の建築・土木投資と、地域ビジネスにおいてイノベーションを誘発するための設備投資とは分けて考えるべき。

        • 【読書メモ】 『娘が母を殺すには?』 三宅 香帆

          読んだ。『娘が母を殺すには?』 ・一般的に母は娘にとってもっとも近しい「規範」を与える人物である。自分が母の規範を守って生きていることに気づかないほど、母の与えた価値観を娘が内面化している場合も多い。 ・娘の欲望が母の与えた規範から逸脱するとき、娘が自らの欲望を満たそうと行動を起こすとき、母の許しが必要になる。しかし、母は往々にして娘の規範からの逸脱を許さない。 ・母の規範の範囲内でしか欲望し、行動できない状況を脱することができるように、すべての娘たちは「母殺し」をする

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          なんの練習もせずにトレランに挑戦する51歳の夏

          2024年7月5日、金曜日。 長野市内での仕事を終えた私は、今日の宿に向けて車を走らせていた。明日の午前中に志賀高原で開催されるトレイルランニング大会に出場するため、近隣の宿に前泊するのだ。 雨模様の中を小一時間進み、目的地である渋温泉に到着した。宿のフロントに顔を出し駐車場の場所を尋ねると、ご主人に駐車場まで案内していただけた。温泉街の東端、南北に流れる川沿いの坂道に駐車スペースとおぼしき白線が等間隔で引かれている。そのうちの一区画が、この旅館に割り当てられているようだ

          なんの練習もせずにトレランに挑戦する51歳の夏

          【読書メモ】『「おふくろの味」幻想』 湯澤 規子

          読んだ。 『「おふくろの味」幻想』誰が郷愁の味をつくったのか』 ・「おふくろの味」というキーワードで思い起こされるイメージは多様性がある。たとえば、男にとってはノスタルジーであり、女にとっては恋や喧嘩の導火線になる。息子だけが母親を「おふくろ」と呼ぶのは、対人関係や社会関係に規定されて意識的に使っているからであろう。 ・50年代、高度成長期における水光熱・家電製品の普及によって、都会だけでなく農村部でも生活に大きな変化が生じていた。生活改善運動を通して、地域の女性たちが

          【読書メモ】『「おふくろの味」幻想』 湯澤 規子

          発酵にまみれたハーフマラソンを走る

          2024年5月19日(日)、午前9時。 早起きして自宅から2時間40分かけて、JR成田線の下総神崎駅に到着した。 改札口を出て、人並みの後ろについて歩みを進めていく。 今日は、この地で『千葉県誕生150周年記念事業 第3回神崎発酵マラソン』に参加するのだ。 沿道にある商店跡とおぼしき建物のガラス越しに猫の姿を眺めながら、 20分ほどで会場に到着した。 さっそく着替えを済ませて荷物を預け、会場となっている『神崎ふれあいプラザ』のグラウンド上に軒を並べているテントの下で

          発酵にまみれたハーフマラソンを走る

          東北で『弔い』を走る " 旅先で『日常』を走る ~spin-off㉓~ "

          2024年6月16日、日曜日。 16時すぎにいわき駅へ降り立った私は、改札口の前から伸びているペデストリアンデッキを通り、駅前交差点の向かいに建つショッピングビルに入った。このビル1階にある花屋で、とびっきり華やかな彩りの花束を作ってもらうために。 日曜日といえば駅前の花屋にとってはかき入れ時だ。店先には溢れんばかりの色とりどりのお花が並んでいるだろうと胸を高鳴らせてながら向かったのだが、残念なことに多くの花はすでに売り切れてしまったようで、ショーケースの中にある花もまば

          東北で『弔い』を走る " 旅先で『日常』を走る ~spin-off㉓~ "

          延伸した北陸新幹線に乗って敦賀の友と邂逅し、能登でボランティアをする旅(合間にちょっと走る)

          2024年3月30日 午後4時すぎに、私は出張先の長野駅から北陸新幹線に乗り込んだ。ここから、一週間ほど前に延伸したばかりの終点の地「敦賀」に向かう。 明日の朝から『ふくい桜マラソン2024』に参加するので、福井県内に前日入りするのだ。 敦賀駅に到着したのは、午後6時すぎ。5度目の来訪になるが、もちろん3階に新設された新幹線ホームに降り立つのは、今日が初めてである。 2階に降りて、在来線との乗り換え改札を抜ける。どうやら新幹線構内から直接外に出る術はないようだ。 在来

          延伸した北陸新幹線に乗って敦賀の友と邂逅し、能登でボランティアをする旅(合間にちょっと走る)

          瀬戸内で『夢の中』を走る " 旅先で『日常』を走る ~spin-off㉒~ "

          2024年3月9日、土曜日。時刻は午前6時を少し回ったところだ。 私は東京駅から高速バスの深夜便に乗って、岡山駅前に到着した。 この旅の目的地は、明日の午前中にハーフマラソンを走る瀬戸内海の「ゆめしま海道」だ。しかし、ここから直接向かうわけではなく、一旦四国入りしていくつかの途中下車を経てから、明日の朝に現地に到着する旅程を組んだのだ。 せっかくの遠征なので、少しでも多くの場所を訪れてみたいではないか。駅前で朝マックのブレックファーストを摂り、さっそく四国への移動をはじ

          瀬戸内で『夢の中』を走る " 旅先で『日常』を走る ~spin-off㉒~ "

          紀伊半島で『ワーケーション』を走る " 旅先で『日常』を走る ~spin-off㉑~ "

          2024年。今年は毎月どこかでマラソン大会に参加しようと意気込んで、すでに上半期の分はすべてエントリーを済ませた。マラソン大会とはいっても、私が主にエントリーするのはハーフマラソンの部ではあるが。 1月の八丈島に続き、2月は和歌山に遠征することにしていた。11月ごろから仕事が立て込んで忙しく日々を過ごしていたので、絶好のリフレッシュ休暇になる。はずだった…… 年明け早々、和歌山市での空き家再生プロジェクトに伴う「発酵酒場」のメニュー開発を引き受けることになった。これが思い

          紀伊半島で『ワーケーション』を走る " 旅先で『日常』を走る ~spin-off㉑~ "

          走るため フェリーで行って 飛行機で 帰る場所でも 東京なのだ “ 東京そぞろ走り #8 ”

          2024年1月6日、土曜日。時刻は22時を回ろうとしている。 私は港区にある竹芝客船ターミナルに到着した。 これからフェリーに乗る予定なのだが、まだ切符も購入していない。お目当てのフェリーはすでに接岸しており、乗船手続きも始まっている。まずは切符売り場に急いだ。 「八丈島まで1枚」。受付で伝える。早く乗りたいので、早く売ってくれ。「あちらで乗船票にご記入の上、乗船口に進んでください」 切符の右側に付いている乗船票に個人情報を記入し、乗船口に急ぐ。なんとか出航5分前に乗

          走るため フェリーで行って 飛行機で 帰る場所でも 東京なのだ “ 東京そぞろ走り #8 ”

          【感想文】 映画 『Perfect Days』

          映画『Perfect Days』を、渋谷松濤の東急百貨店本店から宮下にある東映跡地に移転してきたBunkamuraCinemaで観てきた。 渋谷区が設置している公衆トイレ掃除を仕事としている老人の日々の暮らしがドキュメンタリータッチで描かれている。トイレ掃除といえば、こと日本国内では宗教的な行為として捉えられる面があり、監督のインタビューでもそのあたりは意識していたと語られている。 肝心の映画の内容だが、主演を務める役所広司の安定の演技力とベンダース監督が切り取る浅草(観

          【感想文】 映画 『Perfect Days』

          西の果てを走り、鯵を食べつくす九州旅 " 旅先で『日常』を走る ~spin-off⑳~ "

          2023年11月8日。午後3時。 私は高速バスと新幹線・在来線特急を乗り継いで、長崎県の佐世保駅にたどり着いた。 今日と明日は、地方出張の合間にできた休日なのだ。 -- 今回の出張、最初の目的地は熊本県五木村。最近、ついに人口が1,000人を切ってしまったという、九州で最も人口が少ない自治体である。 この村で生まれ育ち、進学で五木を離れたが社会人として東京で3年勤務した後にUターンして、村の活性化に尽力しているTさんという方がいる。彼女の招きで、というか「一度現地を

          西の果てを走り、鯵を食べつくす九州旅 " 旅先で『日常』を走る ~spin-off⑳~ "

          ニッポンの最北端を走る " 旅先で『日常』を走る ~spin-off⑲~ (後編)"

          前回のあらすじ ~ ニッポンの最北端を走る(前編) ~ " ここ北限の地で走るという数年来の悲願を満たしにはるばるやってきたのだ。さっそく走ろう! " * 稚内からJR特急に揺られて4時間、終点の旭川に私は到着した。 齢50にして旭川に初上陸した。 駅を出るとまっすぐに、道幅の広い目抜き通りが広がっている。 多くの地方都市では、このような通りの先にはお城が鎮座しているのだが、ここは北海道だ。お城など存在しないし、この道も明治時代の開拓によって作られたのだろう。

          ニッポンの最北端を走る " 旅先で『日常』を走る ~spin-off⑲~ (後編)"

          【読書メモ】『風景をつくるごはん』 真田 純子

          読んだ。『風景をつくるごはん』 ・農業の工業化により外部から仕入れた肥料を投入し、農作物を都市に持ち出すという、外からのエネルギーで支えられる農業システム」が普及した。肥料の供給源だった里山は手入れされなくなり荒れ果て、安定した形状の作物を供給するためF1種の種子が使われた。これらは一代限りのものなので毎回大手種苗会社(多くは海外企業)から購入しなければならなくなった。 ・工業の発展により都市近郊の農地は工場や住宅に転用され、人口が増え続ける都市圏への食糧供給が課題になっ

          【読書メモ】『風景をつくるごはん』 真田 純子