2022 3.11 メモ
2011年3月11日、私は新浦安の職場で被災しました。館内にいるすべてのお客様と従業員を避難させることが私の職務上の義務でした。私は避難誘導をしながら「もしかしたらここで死ぬかもな」と思いましたが、同時に「仕方ないか」とも思いました。思い返すと恐ろしいほどに自らの死を達観していました。
私の店は壊れて、その後しばらくは営業できませんでした。しかし身の回りで亡くなった方はおらず、いわば中途半端な被災者でした。そしてその中途半端さゆえに、かえって酷い目にあったり嫌な思いをするこ