ランナウェイ
2020/12/28 18:59
北海道の網走旅行を考えているときに、列車の中での過ごし方や、待ち時間のつぶし方についても、いろいろ思い浮かんできた。私は基本的に読書好きなので、こういう鉄道旅行のときは、鉄道に関係する内容が一部あったり、日本各地の地名が登場したりする小説を好んで読む。そういうわけで、近所の図書館で何かいい本はないかと探したら、おあつらえむきの本が見つかった。100年前に書かれた志賀直哉の小説である。
Ryo.K
2020/12/18 17:37
2020/12/02 17:29
梨女
2020/11/28 22:44
2020/11/22 17:47
かな
2020/11/09 12:43
その駅の向こうに線路はない。北陸本線から乗り継ぐ単線の終着駅。私が生まれ育ったその町は、海と山に囲まれた静かな港町。日中は1時間に一本程度の電車がその駅にやってきて、また折り返して発車していく。今時、あきらかに電車のはずだが、町の人たちは親しみをこめて「汽車」という。そんな汽車にゆられて、二十代だった私は毎朝、県庁所在地のオフィス街へと通勤していた。海沿いを走る単線の車窓から見る景
2020/11/04 17:32
2020/10/22 17:47
秋(空き)時間
2020/10/20 23:51
汽車が終点の駅で止まると車掌は車両の見回りを始めた。とはいってもこんな雪国の田舎町の駅である。乗客さえ乗るのが珍しく乗り越しの客など滅多にいない。だから彼はいつも決まり事だから仕方なくやっていた。この便が終われば列車を車庫に入れて今日の業務は終了だ。だが雪に埋もれた人里離れたこの田舎町は終電も早い。そうして車掌は適当にその辺を見て早く切り上げて運転手に報告しようと思っていたその時、壁際の目立たな
2020/10/14 17:31