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汽車旅は楽しい

鉄道を使ってどこかに行くのが大好きだ。今は「電車」なんだろうけど汽車旅というのが語感的にもしっくりくる。駅に着くと多くの乗降客がいて、旅立つ人のなんとはなしの高揚感が駅全体に漂っている感じがいい。ホームで列車を待つ。それだけでワクワク♬ 列車に乗り込み発車後は電車の揺れとガタンゴトンと心地よい音に身を任せる。移りゆく車窓の風景。遠くに行くという非日常感。ああ、汽車旅っていいなぁ。

↑表題の写真。先日鳴子に行った時の陸羽東線の車内です。電車に乗るのが楽しかったのか、幼稚園児くらいの男の子がはしゃいでいて可愛かった💖

私は日頃の移動がほぼ自転車か時々はバス程度。だから列車に乗るのって特別な感じがある。運転をしないのでひとりでどこかへ行く時の列車は日常からは離れるひと時なのよ。

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結婚前はひとりでよくあちこちに出かけた。ユースホステルと鉄道を使った気ままな旅だ。ヒマは大分あったから、仕事に多少空きが出来ると、どこかに出かける事ばかり考えていた。青春18きっぷという、普通列車乗り放題の季節発売の切符があり、それをよく使った。

主に鈍行列車を使った鉄道の旅は、のんびり汽車旅を楽しめるようで実はとても忙しい(笑)

その頃はスマホで時刻表や乗換案内が即座に調べられる訳じゃないから、紙の時刻表を持って次の乗換駅や時間、乗換列車の時間など時刻表で一つひとつ調べ、手帳に記入して乗り遅れや乗り間違えのないようにしていた。そして移り変わる車窓の風景を楽しんだり、おやつを食べたり持参した文庫本を読んだり、たまに居眠りしたり(笑)車内放送にも気をつけ、次の乗換え駅では何番線から列車が出るのか聞き逃さないように。そんなこんなで普通列車を使った汽車旅は案外忙しいのだ。

一度列車に乗っていてこんな事があった。その日は少し前まで雨模様だった。広く開けた田園地帯を走っていたのだが、雨が止んで日の光が差してきた。クッキリした虹がかかって「なんてハッキリした虹だろう🌈」と思って見ていたら走っている列車の直ぐ脇のその畑から虹が伸びているではないですか❗️ホントに虹のかかっているその場所を列車に乗りながら見られたって。かなりレアな経験だったかも知れない。

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私は汽車旅をひとりで楽しむ方なので、近くに座った地元民の会話が耳に入ってきて何となく楽しい気分になったりもする。夕方の時間帯など、帰宅途中の高校生たちと乗り合わせる事もある。彼らの賑やかに話す声、楽しそうな笑い声。青春だなぁ。

今はだいぶ運賃は変わったろうけれど、私がよくあちこち旅行していた頃は、仙台からちょうど1万円分の運賃で京都まで行けた。確か仙台を朝一番の東北本線上り列車に乗ると、何度かの乗り換え乗り継ぎを経て夕方に京都に着くのではなかったか。その普通列車で京都旅を何度かやった覚えがある。ヒマだった若い頃だから出来た事だ。乗りっぱなしの汽車旅なので、乗る前に準備は抜かりなく万端整えておく。水筒にお茶を入れ、途中で食べるサンドイッチやおにぎり、お菓子などもしっかり持ち時刻表やメモ用のノートや筆記具、腕時計も忘れずに。あらかじめ地図や路線図も調べておき「どちら側の席に座ると眺めが良いか」等も考えておく。後は乗り継ぎ間違いだけ気をつければ降りた場所は京都〜❣️

京都が好きで何度訪ねたか分からない。ほとんどが鉄道での旅だ。京都で何度も泊まったユースホステルを思い出す。京都も少し山あいの静かな場所でこの季節は桜🌸も見事に咲いていた。ここはホスピタリティ精神もしっかりしていて、滞在者が寛げるスペースでは夜になると滞在者向けに無料で手作りのケーキが振る舞われたりした。

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ここのYHのスタッフさんの一人に、背の高いお兄さんがいて、いつ行っても愛想よくにこやかで相対していると嬉しい気持ちになった。ステキな人だなぁ、と淡いあこがれを抱いていたのだけれど……。何年か後に訪ねると、その背の高い若いお兄さんは身長はそのままだけど頭が半分寒い「ハンサムさん」に変身していて……(^◇^;) まぁ、そんなもんだね(笑)

列車に揺られてのんびりゆったり、ざっくりと目的地だけを決めて、後は成り行きと気分任せの旅。また今度そんな旅を再開してみたいな。




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