山茶花と椿のどちらがお好みかはらはら散るかぽたり果てるか
桜は散る。梅はこぼれる。菊は舞う。牡丹は崩れ、椿は落ちる。それぞれの花の終い方があると、先日ラジオで聞いた。誰の言葉なのか分からないが、日本語って本当に美しい。桜が散ればすぐに青葉の季節がやって来る。
諸行無常といえば、桜。だんだんと散り始める桜には、華やかさの中に儚さがあります。桜の散り際はあざやかで、その潔さには感心します。花が散った後には新緑が芽生え、新たな息吹を感じます。桜の花びらをともなうあたたかい風に吹かれたら、諸行無常という言葉からも前向きな気持ちが生まれました。
散りぬべき 時知りてこそ 世の中の 花も花なれ 人も人なれ 散り時をわきまえて自ら散ることができるのだろうか。