海人

コトバになり損ねた想いのささくれを文章にしています。東京/'93/Sat.【…

海人

コトバになり損ねた想いのささくれを文章にしています。東京/'93/Sat.【icon】https://x.gd/uTGPX

マガジン

  • Diary Collection

    心の機微を書き記した日記集。

  • Record of Reading

    気になった本、いま話題の本を手に取り語る、自由きままな読書記録。

  • 平々凡々なボクの日常。

    平凡だけど、なんとかして生活を面白がりたい。そんな毎日を綴ったエッセイ集。

  • 徒然なる余白

    あてもなく書き始めた、他愛もないエッセイ集。

  • Favorite Films and Dramas

    心に残った映画やドラマを紹介するマガジン集。

最近の記事

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“海人のnote”サイトマップ

はじめまして!ここのnoteを運営している海人です。 これまで様々な文章を発表してきましたが、ある日「これからははじめましての方にも、いつも読んでくださる方にもわかりやすい場所にしたい!」と思い立ち、このたびサイトマップを作成してみました🗺 普段は何気ない日常を舞台にエッセイを綴る身ですが、それ以外にも色々と書いているので、興味のあるジャンルがあれば是非お立ち寄りください! 🐳海人ってどんな人?📝創作編📕エッセイ ◆マガジン集 ★反響の多かった記事 📗小説 ◆マガ

    • 2024/7/20 生きる意味

      10代の頃につけていた昔の日記帳を読み返してみると、たびたび出てくる言葉がある。 それは「生きる意味って、何だろう」。 今思えば、そんな手垢まみれのようにも思える言葉を、10年以上前の僕はあきれるほど、何度も何度も書き綴っていた。 社会に出て10年近く、30代に突入した僕の考えることなんて、大体が「目覚ましをかけずに、ずっと寝ていたい」だとか「美味しいものでも食べて、ゆっくりしたい」くらいなものなのに、今よりずっと狭い世界の住人だった当時の自分が、「生きる意味」などとい

      • 石田衣良著『空は、今日も、青いか?』

        『池袋ウエストゲートパーク』や『美丘』、『娼年』など映像化された作品は数知れず、2003年には『4TEEN』で直木賞を受賞した経験もある小説家の石田衣良。 2006年、そんな彼が初めて上梓したエッセイ集が本書『空は、今日も、青いか?』だ。 本書は元々、かつてリクルートが発行していたフリーペーパー・R25に連載されていた著者のエッセイを1冊にまとめたもの。 掲載先がビジネスパーソン向けの媒体ということもあり、働く読者、著者の場合は特に社会に出始めたばかりの若者に宛てたメッセ

        • チェスもエッセイも、一手先を読んでみたい!

          心のうちだけに秘めている、最近特にこうなってみたい人物像として、「一手先を読める人間になりたい!」というものがある。 こう書くと少々大げさなようにも思えるが、時代の寵児や唯一無二のカリスマ性を放つ人たちはきっと、少し先の未来を予測して動いてきた人種なのではないか、と思ってもいるからだ。 実のところ、「一日でも早く、そうした人たちになりたい!」というよりかは、「このままだと将来的に自分が困る」「今のうちにあの人に好かれておこう」など、自身を取り巻く状況を少しでも快適にするく

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        • Diary Collection
          10本
        • Record of Reading
          9本
        • 平々凡々なボクの日常。
          16本
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          4本
        • 近況報告
          24本

        記事

          自由を描く

          時折、「自由とは何だろう?」と思い耽ることがある。 言葉とは、その意味通りに当てはめようとすればするほど、一向に答えが見つからないことがある。 そんな体験をしている最中は、不思議でたまらない。まるで、「考えたってわからないのだから、“不思議”という言葉があるんだよ」と、声なき声に諭されかのような感覚で。 自由の扱い方が未だわからず仕舞いの僕にとって、誰にも気を遣わずありのままでいられる場所。それは文章を書いている時だ。言葉の海を泳いでいる時だけ、その瞬間だけは誰の目も気

          自由を描く

          新海誠監督作品『言の葉の庭』

          寝食を忘れて取り組めることなんて僕には片手で数えるほどしかないが、新海誠監督作品を観ることは、僕の場合そのひとつに含まれる。まさに代えの利かない大切な時間だ。 新海作品については過去別記事に書いたことがあったが、今回は特に好きな作品、『言の葉の庭』を語りたい。そう思えたのは、今年も例に漏れず梅雨の訪れを感じたからだろうか。 物語の主軸は、靴職人を目指している高校生の孝雄と謎の女性・雪野の逢瀬。 孝雄には雨の降る午前中だけは授業をサボり、とある庭園のベンチで靴のデザイ

          新海誠監督作品『言の葉の庭』

          noteのアイコンを変えました!

          ご報告が遅くなってしまいましたが、2024年5月よりnoteのアイコンを変えました! 以前よりファンでもある、むらまつしおりさんの『三頭身』キャラクターのフリーアイコンを使用させていただいております。ありがとうございます🙇 なんてステキで、愛くるしいキャラクターばかり! 単にアイコンを使わせていただくのが申し訳ないので、本noteアカウントのプロフィール欄にむらまつさんインスタグラムURLを掲示しております。末永く使用させていただきます! 以上、今週は簡単なご報告でした

          noteのアイコンを変えました!

          忘年の友

          交友関係が非常に狭いことで有名な(?)この僕だが、実は最近新しい友達ができた。 社会人になると、どうしても仕事中心の生活になりがちだが、そんな日常の中でも親交を深められる友情は、やはり何歳になってもいいものだと思う。 実はその友達、僕より2回りほど年上なのである。 こう言うと怪しい関係のように思うかもしれないが、その実態はいたって健全(のはず)。以前より興味のあった校正関係で出会った人で、その正体はその道一筋30年以上のベテラン校正者だ。 彼の話を聞けば聞くほど、僕の

          忘年の友

          2024/6/1 ささやかな

          毎日の生活に追われている時ほど、小さな幸せを大切にする。当たり前にある安らぎに感謝を伝える。特に最近意識していることだ。 みんな利己的でいいではないか。 通勤途中、多くの人たちでごった返す雑踏に出くわすと、あたかもそんな雰囲気で開き直る都会の風。その様子に思いがけず苦笑いを浮かべてしまう朝もあるけれど、穏やかな生活や今ある習慣を守るため、今日も目の前にある物事に心血を注いでいく。 それはさながら、大相撲で時間いっぱいになった際に気合いを入れる力士のように、自らの魂

          2024/6/1 ささやかな

          優しい人

          世の中で出会う人たちを、一概に敵とみなして生きてきた。 そんな時期が確かにあった。もしかしたら、今もその呪縛から解き放たれず、そんな暗闇の真っ只中を走っているのかもしれない。 それでも、一縷の光が差し込むように、優しい人と巡り合う瞬間は、頑なになった心を解きほぐすようなひと時になる。 人生、捨てたもんじゃない。この時ほど、この言葉が相応しい場面はないのではないかと思うほど。 “優しさ”なんていう曖昧な捉え方は、人それぞれ違う。 辛い時に励ましてくれる。嬉しい出来事を

          優しい人

          先週18日(土)に投稿したキャンプ記事が、note編集部運営マガジン「#アウトドア 記事まとめ」に選出されました⛺ありがとうございます! https://note.com/kaito0589/n/n6ec03886f73c この調子で今後も記事制作に取り組みたいと思います!

          先週18日(土)に投稿したキャンプ記事が、note編集部運営マガジン「#アウトドア 記事まとめ」に選出されました⛺ありがとうございます! https://note.com/kaito0589/n/n6ec03886f73c この調子で今後も記事制作に取り組みたいと思います!

          最高のプライベート空間!満天の星空を望みに、いざ秩父へ!

          それは昨年の10月下旬のこと。 僕はキャンパーになって初めての、キャンプ最高のシーズンでもある秋を迎えていた。 夏生まれにもかかわらず、あまり夏が得意でない僕としても、秋というのは最高に過ごしやすい季節。 そんな頃に見つけたのが、秩父にある満願ビレッジオートキャンプ場だった。 どうやら、自然豊かな秩父の風景と満天の星空が有名なキャンプ地らしく、その口コミを見た瞬間、「これは行くっきゃない!」とすぐに予約をしている自分がいた。 いつも一緒にキャンプをする相棒の予定も聞かず、思

          最高のプライベート空間!満天の星空を望みに、いざ秩父へ!

          大石静脚本『光る君へ』

          今年の大河が存外に面白い。 60年以上の歴史を持つNHK大河ドラマでも、過去2番目に古い時代である『光る君へ』は平安時代が舞台。主人公は、世界最古の長編小説と呼ばれる『源氏物語』を執筆した紫式部だ。 『源氏物語』といえば、日本史史上最も貴族階級が権力を握った平安中期の時代を描いた作品。実際に宮仕えとして宮中に勤めていた紫式部がその内情を事細かに描写し、また作中では実に795首もの和歌が詠まれている。 『源氏物語』の主人公は誰もが一度は耳にしたことがあるだろう、光源氏

          大石静脚本『光る君へ』

          遅れてやってきた「アレ」

          ごきげんよう。皆さん、いかがお過ごしですか? ん? そっちはどうなのよって? ンフ、こちらはかつてないほど調子のいい毎日です! なんか、いつもより機嫌よくない? そんな風に思った読者もいることだろう。それもそのはず、今年のGWも色々と出かける先が決まってきたからだ。 連休前に楽しい予定が埋まっていくこの感覚。 思えば、アレに似ている。好きな人ができて、まずは相手に気づかれずにそっとアプローチしてみたら、あっちも意外とその気だったりする、アレ。うん。語彙力がなさすぎて、

          遅れてやってきた「アレ」

          カーテンコール

          お疲れ様でした。 ふと、そんな言葉をかけられた。 声のする方を見ると、小柄の男性が笑みを浮かべている。フォーマルな格好をしているが、年齢は掴めない。それなりの年齢にも見えるし、随分年下な少年のようにも思える。 年齢不詳とはこのことだと颯介は思う。 「えっと。どちら様ですか?」 そんな問いかけに対しても、表情を崩すことなく男は喋り続けている。ちょっとムッとするが、どうやらここには自分と相手しかいないようだから耳を傾けるほかない。 「二瓶颯介さん。今から52秒前、

          カーテンコール

          いきものがかり『うるわしきひと』

          もし過去に戻れるとしたら、そしてその時を選べるのなら、今の僕は15年前の春に戻ってあの歌をもう一度聴いてみたいと思う。 中学を卒業する間際、僕には同じクラスで好きな人がいた。 やがてその恋が叶わないことを知ってしまうけど、偶然その子も含めた同級生の男女グループでカラオケボックスに行く機会があった。それぞれの進路が決まり、残された時間を少しでも謳歌しようと、友人たちとよく遊びに出かけていた頃だ。 今思えば、人生で初めて誰かとカラオケに行ったのがこの時だった。 あの頃の

          いきものがかり『うるわしきひと』