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平々凡々なボクの日常。

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平凡だけど、なんとかして生活を面白がりたい。そんな毎日を綴ったエッセイ集。
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記事一覧

緊急アンチエイジング

緊急アンチエイジング

それは6月某日。
鬱陶しい蒸し暑さのなか会社に到着すると、デスクには「健康診断結果」と題された封筒が置いてあった。

それを見て、2週間ほど前に受診していたことを思い出す。「そういやあったな」と、そのままカバンに入れようとしたが、「まあ異常ないだろうけど、一応確認しておくか」と気楽な気持ちでその封を切った。

しかし、現実はいつも非情なものである。
そこに書かれていたのは総合判定F。11ある項目

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パンチラインを捻りだせ!

パンチラインを捻りだせ!

大人は子どもに比べて時間経過を早く感じやすい生き物だ。

その理由には、実に様々な説が唱えられている。
一説によると、ありとあらゆることが新しい経験として記憶に刻まれる子どもとは違い、大人は日々の中で目新しい体験が少ない。そんな風に同じような毎日を繰り返していると、脳はその反復行動をひとつの記憶として集約してしまうから、時間が短縮されたように感じるのだという。

大人になっても適切に時間を認識し

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チェスもエッセイも、一手先を読んでみたい!

チェスもエッセイも、一手先を読んでみたい!

心のうちだけに秘めている、最近特にこうなってみたい人物像として、「一手先を読める人間になりたい!」というものがある。
こう書くと少々大げさなようにも思えるが、時代の寵児や唯一無二のカリスマ性を放つ人たちはきっと、少し先の未来を予測して動いてきた人種なのではないか、と思ってもいるからだ。

実のところ、「一日でも早く、そうした人たちになりたい!」というよりかは、「このままだと将来的に自分が困る」「

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忘年の友

忘年の友

交友関係が非常に狭いことで有名な(?)この僕だが、実は最近新しい友達ができた。
社会人になると、どうしても仕事中心の生活になりがちだが、そんな日常の中でも親交を深められる友情は、やはり何歳になってもいいものだと思う。

実はその友達、僕より2回りほど年上なのである。
こう言うと怪しい関係のように思うかもしれないが、その実態はいたって健全(のはず)。以前より興味のあった校正関係で出会った人で、その

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遅れてやってきた「アレ」

遅れてやってきた「アレ」

ごきげんよう。皆さん、いかがお過ごしですか?
ん? そっちはどうなのよって? ンフ、こちらはかつてないほど調子のいい毎日です!

なんか、いつもより機嫌よくない?
そんな風に思った読者もいることだろう。それもそのはず、今年のGWも色々と出かける先が決まってきたからだ。

連休前に楽しい予定が埋まっていくこの感覚。
思えば、アレに似ている。好きな人ができて、まずは相手に気づかれずにそっとアプロー

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待つわ いつまでも待つわ♪

待つわ いつまでも待つわ♪

【本エッセイを読む前の注意喚起】
本記事は今年度初っ端のエッセイにもかかわらず、誠に残念ながら非常に下らなくてナンセンスな内容となっております。
「それでも構わない!」「ぜひ読み進めたい!」「いいじゃない、そんな時があっても!」「いやはや、それもオツですな」「まあまあ、どうせ謙遜でしょ?」等々温かなお心をお持ちの方のみ画面をスクロールいただければ幸甚です。何卒宜しくお願いします。では本編!
***

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人も引っ越せば水をこうむる

人も引っ越せば水をこうむる

う、うそやろ!?

テレビコマーシャルを観て、こんなにわかりやすく驚く視聴者も今時珍しい。

2月初旬。それは、明日には関東に大雪が降ると可愛げなお天気アナウンサーが涼しい顔でサラッと恐ろしいことを告知した直後だった。
今日は日曜の午後だからこうしてコタツでぬくぬくできているものの、明日の今頃には慣れない雪に悪戦苦闘して、下手したらトリプルアクセルを決めてしまいそうな勢いですってんころりしながら

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永遠に源さん沼に浸かっていたい!

永遠に源さん沼に浸かっていたい!

【2024年1月25日追記】
当初は翌週投稿の予定でしたが、本記事で取り上げている星野源さんの43歳のお誕生日が1月28日ということを今さら知ってしまったため、「本人がこのnoteを読むわけないだろうけど、お祝いの意味も込めて、バースデーの前日(つまりは今日)にアップしておこう!」と思い立ち、急遽本日公開させていただきます。Happy birthday!!!

今回は僕史上最もハマっている著名人、

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ラヂオの時間

ラヂオの時間

【本編の前に】
最初に断っておきたいのですが、2024年1発目のエッセイにしては新年感がまるでありません。それもそのはず、例に漏れずこれも予約投稿している関係で執筆時期は去年のクリスマスどころか11月中旬だからです。

それと、本記事のタイトルは三谷幸喜氏の映画名とまったく同じものですが、本記事名をちょっと古風でおしゃれな雰囲気にしたかっただけで他意はありません。ご承知おきください。
(タイトル

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そんなにツムツムが捗るのなら、いつでも肩貸すよー!

そんなにツムツムが捗るのなら、いつでも肩貸すよー!

人生の諸先輩方に「たかがそれしきの年齢で」と言われてしまうかもしれないが、今日だけは許してほしい。

30年も生きていると、ウソのような、または信じがたい出来事に遭遇することが一度や二度あったりする。
とっても普通に見える僕の人生にも、そんなことが何度かあった。今まで胸の内に秘めていたのだが、ある時「別に隠し持つ必要もないな」と思ったので、ここで一つだけ語らせてほしい。


あれは2年前の年末

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ネオンテトラの魔法

ネオンテトラの魔法

駄目だ。可愛すぎて直視できない!

こんな言葉……といったら失礼なのかもしれない。しかし、少なくとも僕の場合生きていて一度たりとも使うことはないだろうと高を括っていたのだが、それは唐突に訪れた。

ん?もしかしてだけど、熱帯魚のネオンテトラって、めちゃ可愛くね?

ああ。言ってしまった。まだ口にすら出したことないのに。
このような、聞かされる方はまるで関心がないものの誰かに伝えたくて仕方のな

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Shall we talk?

Shall we talk?

短い言葉のやり取りが苦手である。

友人同士でのLINEやX(旧Twitter)に代表される、短い言葉での表現が極端に苦手だ。
当時のTwitterも皆がこぞってアカウントを作り始めた頃から手を出してはいたものの、毎回140字の壁にぶち当たり、ついにはやめてしまった経緯もある。

でもLINE上で、特にグループLINEという空間では誰かと誰かのトークを見ることができる絶好の場所でもあるから、そ

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あれ!?20代が終わっちゃう!

あれ!?20代が終わっちゃう!

多分この記事が公開されるのは9月だろうが、記事を書いているのは29歳最後の夜だったりする。

特別意識していたわけではないけれど……いざ当日になってみるとひしひしと感じる。そう。20代が終わってしまう寂しさを。

ここでひとつ、これを読んでくださっている30overの皆様に問いたい。
20代最後の日、何をしていましたか?
家族で過ごしたり、仲の良い友人と会っていたり。はたまた、恋人とステキな夜を迎

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口の数が足りないのよ!

口の数が足りないのよ!

口が二つあったらいいのに。
もしそうだったら、美味しい食事を楽しみながら友人とお喋りできるし、片方の口で栄養補給しながらもう一方をハミガキできるし、なにより気の合う歯科衛生士さんと談笑しながら喋ってない方の歯の検診をしてもらうことだってできる。

喋ってない方の歯を検診? へっ?
と思われた方もいるかもしれない。これは情報を小出しにした僕に全責任がある。

幼少から通っている歯科で、いつの間に

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