もう一度、きみの言葉に鍵をかけたい
平成という時代に生まれた。
物心ついたころには、もう大人が1人1台携帯電話を持っているなんてのは当たり前の時代になっていた。
高校生になって初めて買ってもらえた携帯電話は、淡い水色で折り畳み式、今ではガラケーと言われているものだった。
もう携帯電話と言えばスマートフォンが当たり前となっているこの時代に生まれた子供たちには、あの無駄に大きく響き渡る開閉音も、数字と文字が並ぶ存在感のあるボタンも、過去に使われていた不思議で不便な機械、という認識になってしまっているのかな、なんて思