手は人間らしい器官である──という命題は、別に手フェチでなくても、表現にこだわりを持つ人だったら、いつのまにか辿り着くことなのかもしれない。
僕たちはよく、物事をよくわかったと思うとき、「手に取るように」わかると言い、状況ですら「把握する」ことができる。仕事をするときは「手を動かす」し、行動の速さを指して、「先手」だ「後手」だと言う。生活手段という意味の「活計(たつき)」ということばは、「手付
コロナな1年であった上、私も自分の身体のことをずっと考える日々、そんな中で、”身体コンシャス”な本が気になった1年でした。ファイヤーラジオでも伊藤亜紗さんの「手の倫理」を取り上げて語るなど、身体感覚から導かれる認知、言葉などへの興味が尽きなかった2020。
私がまず頭木弘樹さんの「食べることと出すこと」(医学書院「シリーズケアをひらく」)で口火を切ると、気になる本についての話はほぼ「シリーズケアを
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7月以来、久々にお届けするファイヤーラジオとなりました。ご無沙汰しておりました。火鉢クラブ中村です。今回は、今話題の本「手の倫理」の著者・伊藤亜紗さんをお招きして、この本の内容を入り口に、コミュニケーションについていろんな角度から語りあいました。
伊藤さんは東京
7月以来、久々にお届けするファイヤーラジオとなりました。ご無沙汰しておりました。火鉢クラブ中村です。今回は、今話題の本「手の倫理」の著者・伊藤亜紗さんをお招きして、この本の内容を入り口に、コミュニケーションについていろんな角度から語りあいました。
伊藤さんは東京工業大学の未来の人類研究センターのセンター長で、中島岳志さんとは東工大の同僚。現在はこのセンターで「利他プロジェクト」を一緒に進めている もっとみる