合気道化師マツリくん

色んなものが合気道にみえてくる病気を発症したので、どんなものが合気道に見えるかを紹介し…

合気道化師マツリくん

色んなものが合気道にみえてくる病気を発症したので、どんなものが合気道に見えるかを紹介しています。

マガジン

  • 合気道で解説してみたシリーズ

    目についた物事の合気道的なところを解説する記事

  • 『武産合気』合気道の思想解説記事

    合気道開祖である植芝盛平の思想『武産合気』を解説したり参考にした記事をまとめてるヨ。 合気道修行者にはおススメ。

  • ブギーポップ・上遠野作品解説

    上遠野浩平作品と合気道の共通点などを語る記事のまとめ

  • 合気道マニアック本解説集

    合気道マニアック本解説記事のまとめです。

  • 合気道と『宗教生活の基本形態』:宗教の探求

    エミール・デュルケーム著『宗教生活の基本形態』から宗教と合気道の関係性を紐解いてみるよ。

最近の記事

稽古日記大阪編

大阪に言って合気道の稽古をしてきた。 1日目 着いてすぐはヒマだったので知り合いに声をかけたら6人くらい集まってくれて、大阪駅の時空の広場でイチャイチャしてるカップルの横で稽古をキメてきた。 6人掛けとかやって、合気道知らん人も面白がってくれたみたいで良かったと思う。 大勢の人を動かすには自分がちゃんとしてないといけない。 その後は飲みにいって一部界隈で有名な羊肉店に行ったりした。 長年ネットだけの付き合いだった人とも会えたので楽しかった。 2日目 同じような

    • 軸について合気道をしながら考えてみた

      最近では「体軸」をはじめとして「軸」というものが語られるようになってきてる。 一方で個人的にはかなり長い間、なんかしっくりこなくて軸の意味がよくわからなかった。 そもそも定義がアイマイだし、軸と言えば軸だし、軸じゃないと言えば軸じゃない、みたいな状態がたくさんある。 合気道の軸について確かに一人で立っている時にはそれなりに「軸」と思えるようなものはある。 だけど合気道のように誰かに掴まれたり接触されたときに軸は自分の中からなくなるように感じられた。 どうしてそうなる

      • 1日1万回正拳突きを打ってから考察するHUNTER×HUNTER【ネテロの本当のヤバさについて】

        ほぼ完成していたのに公開するのを忘れていたので、今さらながら「突きを1日1万回突いて気がついた事」を書く。 1日1万回といのはわりとバカげた数であり、おれの腰は崩壊しそうになったので、最終的には中断した。 1ヶ月くらいはやったかな? そんなおれだからこそわかるネテロ会長の真のヤバさをお伝えしてみよう。 ネテロの狂気とにかく突きを1万本打ってみてわかったことは「祈ってるやつはバカ」という結論だ。 祈ると言うムダ極まりない動作が結果的に時間を何倍にも増やしている。 仮に

        • モテようと思ってる内はモテない:合気道でモテるとは何かを考える

          合気道ができるようになるということはモテるようになるということなのかも知れない。 よく「モテようとするやつはモテない」という話があるけれど、合気道でもこれはまったく同じなのだ。 相手を崩そうとするやつは結局はその必死さのせいで崩せない。 モテるとは何か?ということを正しく理解しない限り、合気道もまた理解できないだろう。 必死なやつほど前のめり人には承認欲求がある。そして、それは言語化できない無意識のレベルで存在している。 モテたいというのは一番わかりやすい欲求のひと

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        • 合気道で解説してみたシリーズ
          17本
        • 『武産合気』合気道の思想解説記事
          22本
        • ブギーポップ・上遠野作品解説
          2本
        • 合気道マニアック本解説集
          11本
        • 合気道と『宗教生活の基本形態』:宗教の探求
          4本
        • 合気道と野生の思考
          7本

        記事

          合気道にまつわる剣の仮説:剣の姿勢について

          稽古をしていて今さらながら「合気道は剣が基本」という言葉のひとつの意味に気がついたので説明してみる。 ごく簡単にいうと、合気道で型稽古をしているほとんどの人というのは実は相手の方に寄りかかっている。 それはつまり自分のバランスを微妙に崩しているということだ。 反対にちゃんと剣を構えている時というのは決して相手の方に前のめりにはならない。 この微妙な姿勢の違いみたいなものが、相手を持っているのか、持たれているのかの違いでもあると思うようになった。 歴史の仮説合気道の歴

          合気道にまつわる剣の仮説:剣の姿勢について

          合気道を理解するための補助線としての武器について

          やっぱ武器が前提にあるってことがわからないと合気道は難しいんじゃないかなーと思うようになったので、合気道と武器について書く。 稽古では基本的には武器を使わないけれど「剣が基本」だとされており剣も杖も「同じ」だと言われているけれど、今やそんなことはほとんど考慮されてないように思う。 そんなわけで合気道を理解する上で武器がどういう役割を持つのか解説してみた。 稽古から考えるそもそも合気道の稽古では相手に腕を掴まれたりというシチュエーションからはじまったりする。 素手の相手

          合気道を理解するための補助線としての武器について

          産むとは何か?:合気道的に「うまずして何が女性か」問題にいっちょがみしてみる

          静岡県知事選の女性向け演説で外相が「この方を私たち女性が(知事として)生まずして何が女性でしょうか」みたいなことを言って、 ジェンダー的な配慮が欠けているとして問題視する声があがったり、なんかタイトルがちょっと攻めてたりして各所で燃えているらしい。 今回は「産む」とは何かについて語るフリをして合気道のことを語ろう。 産むとは「むす」である産むという字は「むす」とも読む。 苔が発生していく、苔むすとかも同じ意味で「むす」を使っている。 合気道においては「ムスビ」という

          産むとは何か?:合気道的に「うまずして何が女性か」問題にいっちょがみしてみる

          5月の稽古まとめ:また少し弱くなった

          今月の稽古を振り返ると3月末にめちゃくちゃいい稽古ができて、それがキッカケになって色々と考えが整理された。 自分ではかなり力が抜けてきたつもりだったけれど、さらに弱い力でやっていけるようになったと思う。 この調子でどんどん弱くなっていきたい。 という話だけだとあまりにも抽象的なので具体的なことはだいたいここら辺の記事に書いた。 4月は戦前と戦後の合気道について考えることも多かったけれど、何より開祖の教え方にすごく共感できた。 戦前と戦後の開祖に通底する教えは「技なん

          5月の稽古まとめ:また少し弱くなった

          合気道の「気」についての仮説:直線とずらし

          よく合気道とかの動画で技をかけるときに「気でやっている」みたいな表現がされることがある。 これがつまりはどういうことなのか?一つの説を思い付いたので解説してみよう。 まぁ、誰もが同じ意味で使っているとは限らないので、あくまで一説として読んでもらいたい。 もしかしたら何かのヒントになるかも知れないし、逆に混乱させちゃうかも。 どっちでもいいぜ! 前提条件個人的には合気道の稽古をする上での絶対的な前提条件として正面から当たり合うというのがある。 人と人が接触している状

          合気道の「気」についての仮説:直線とずらし

          タンザニアバスケ放浪記

          あれはちょうど中学1年生の頃だ。 スラムダンクにハマっていたおれは地元の中学校にバスケ部を設立せんと活動していたが、親が突然タンザニアへと転勤になった。 妹は泣き崩れ、おれはそこならバスケ部があるだろうと喜んで飛び跳ね、家は悲しみと喜びが入り混じるカオスな空間へと変貌した。 かくして日本にはおれがバスケ部をつくるために集めた数人のメンバーだけが取り残されることとなり、おれはタンザニアへと飛び立った。 インターナショナルスクール幼少期から英語にも慣れ親しんでいたので、英語

          タンザニアバスケ放浪記

          『ブギーポップは笑わない』作品と合気道のつながり方は同じ:上遠野浩平作品解説

          合気道の思想を理解するにあたって上遠野作品を読んでいたことはかなりプラスになっていたと思う。 本当に大事なものというのは、実は泡のように他愛のないものだったりするからだ。 そんなわけで、合気道的な観点から上遠野浩平のデビュー作である『ブギーポップは笑わない』について解説してみよう。 合気道とブギーポップの共通点まず合気道とは中心を探す武道だと思う。 表と裏、呼吸、天地、勝負、そうしたもののどちらでもない『はざま』を探す。 ブギーポップも同じく『はざま』にいる存在だ。

          『ブギーポップは笑わない』作品と合気道のつながり方は同じ:上遠野浩平作品解説

          戦後の合気道の特徴とは何だったのか弟子たちの証言から検証してみる

          戦後とか戦前とか言うけど何が違うんだ!?というのを弟子達の証言から調べてみた。 基本的に公開情報のみでやってくよ。 前編はコチラ↓戦前バージョン 補足はコチラ↓ 前提1946年、戦争末期から岩間で療養しつつ指導、出兵していた弟子達も戻ってくる 1948年、吉祥丸が主導して財団法人合気会が設立、合気道を正式に名乗る 1949年、合気座談会をはじめ、各地で講演や実演を行う 1952年、合気道に段位制が導入され、弟子の海外派遣もはじまる 1955年、日本橋高島屋で吉祥丸が盛

          戦後の合気道の特徴とは何だったのか弟子たちの証言から検証してみる

          合気道マニアック本解説『武道』著:植芝盛平【植芝守高名義】

          合気道の古い本というのは内容がわからないものが多い。 『武道』なんかもその類で、そのせいかコピー本が2万円で売られてたり、某フリマアプリではさらにそれをコピーしたやつが2000円くらいで売られていたりする。 本物であればコレクター的な価値は確かにあるけだろうけれど、内容そのものについては出して1000円くらいかなと思う。 というわけで、どういう本なのか解説してみる。 武道の概要と入手方法『武道』は1938年、陸軍戸山学校に通っていた時に皇族の賀陽宮殿下の要請によって作

          合気道マニアック本解説『武道』著:植芝盛平【植芝守高名義】

          人を触れずに崩すのが信じられないという人のための解説

          インターネットの世界では古くから人を触れずに崩したりする動画が話題になり、だいたいバカにされる傾向がある。 たしかに触れずに人を崩すというのは胡散臭いことこの上ないので、笑いものになるのも仕方ないとは思う。 特にコンタクトの激しい格闘技やスポーツをやっている人ほど懐疑的になるようで、それもよくわかる。 触れずに崩すにはそういった世界にはないルールや前提があるからだ。 というワケで、そこらへんを理解しやすいように解説してみよう。 「触れずに崩す」はよくある現象まず格闘技や

          人を触れずに崩すのが信じられないという人のための解説

          合気道で考える自分との戦いに勝つ方法

          合気道とは「自己に打ち克ち、敵をして戦う心なからしむ。否、敵そのものをなくする絶対的自己完成の道」だと言われている。 この道を行くためにはまずは自己に打ち克たなければならない。自分に勝てない限り、他人や敵をなくすることなんてできやしない。 というワケで自己に打ち克つ方法について考えてみた。 自分は敵なのか?けっこう人は思いこみで病んでしまったりする。 元ヤクザや犯罪者が、そういうレッテル貼りをされることを嫌がるように、肌の色とか、見た目とか、色んな要素で人は他人の目を

          合気道で考える自分との戦いに勝つ方法

          稽古メモ:今月あったことざっくりまとめ

          ダンスで余裕を考えた 月初めに海外の人がやってる歌とダンスのショーみたいなのを見ていたら、ひとりの女性ダンサーが妙に目を引いた。 結局その女性はメインのダンサーだということが後でわかった。男女ペアでアクロバットなダンスを披露するパートがあったからだ。 ただ、明らかな実力者だとわかったのはその前で、他のダンサーと一緒になって踊っている時、ひとりだけ妙に力が抜けてるバケモノみたいなやつがいると気がついたから。 本人にとってはメインのパートのために単に手を抜いていただけかも知

          稽古メモ:今月あったことざっくりまとめ