軸について合気道をしながら考えてみた
最近では「体軸」をはじめとして「軸」というものが語られるようになってきてる。
一方で個人的にはかなり長い間、なんかしっくりこなくて軸の意味がよくわからなかった。
そもそも定義がアイマイだし、軸と言えば軸だし、軸じゃないと言えば軸じゃない、みたいな状態がたくさんある。
合気道の軸について
確かに一人で立っている時にはそれなりに「軸」と思えるようなものはある。
だけど合気道のように誰かに掴まれたり接触されたときに軸は自分の中からなくなるように感じられた。
どうしてそうなるのかはだいぶ後になってから気がついて、結局は相手に対抗しようとする自分に力が入っているから自分から軸がなくなる。
他人を軸に対抗しようとしているからと言っていいかも知れない。
一人の軸と二人の軸
一人で立っている時に軸がどうこういうこと自体はわりと簡単だと思う。
問題は外圧があるときで、こうした場合に相手に乗ってしまうと自分の軸は消える。
相手とぶつかりあっていると何ならひとつの物体、四歩足になっているような感じになって、重心がそうであるように軸も互いの中心に生まれてしまうのではないだろうか?
これを再び自分の軸として取り返さないと自分だけの軸にはならないと思う。
軸とは何なのか?
軸というのも結局は概念的なもので、ふわっ説明されるとわかったような気がするけれど具体的に説明しようとすると難しいものだ。
軸というのは英語ならaxisで、車輪などの中心軸みたいな意味になる。
かの老子は車輪が回るのは中心に何もないからだと語っていたけれど、そんな感じで軸というものはないからあるものなのかも知れない。
というわけで個人的には未だに軸でうまく物事を説明できる気はしない。せいぜい自分軸で行けとかというくらいだろうか……。
マツリの合気道はワシが育てたって言いたくない?