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モノローグエッセイ

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日々を生きていて体験したことやふと考えたことをモノローグのように残したいエッセイです。
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2023年1月の記事一覧

【モノローグエッセイ】天下餅のうた(改訂版)

【モノローグエッセイ】天下餅のうた(改訂版)

という狂歌がある。

戦国時代、天下統一をめざした信長、秀吉、家康の三武将の生き様を歌ったものらしいが、
この歌を前述の三人がそれぞれ見たら

「いや、違ぇよ」

ってなるだろうなぁと思って、お遊び感覚で訂正してみた。

三人とも、内心絶対こんな感じじゃない?と思う。
みんなジャイアニズム。ガキ大将。
超個人の見解ですが、でも天下に立てるのは1人だけですから、絶対心の内ではこう思ってたんじゃないで

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【モノローグエッセイ】楽譜上でも交わらない二人

【モノローグエッセイ】楽譜上でも交わらない二人

とあるミュージカルの、3人で歌う楽曲を練習していた。
この曲を歌う3人はいわゆる三角関係で、うち2人は両想いで成就するのだが、1人が片想いのまま終わるという構成の曲である。(ミュージカルで、三角関係で、っていったらもうかなり曲が絞られてきますが、あえてなんの曲かは伏せます。何の曲か分かったあなたはすごいです。クリスタルヒトシ君。グリフィンドールに10点。)

私は3人のうち、片想いのまま終わるパー

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【モノローグエッセイ】となりの駅伝選手

【モノローグエッセイ】となりの駅伝選手

2023年、三賀日。
私は昨年に引き続き、大磯に家族で来ていた。
理由は2つ。

ひとつは、私の家族が昨年初めて三賀日に大磯を訪れて、めちゃくちゃ気に入って「来年も行くー!!」と、昨年のうちからなっていたから。

ふたつめは、箱根駅伝の応援に行くことになっていたから。特に父が、出場校にゆかりのあることもあり、毎年熱心に駅伝を見ていた。

昨年体験した、駅伝を見て大号泣した私の話はこちら。

今年も

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【モノローグエッセイ】壁に耳あり障子に谷崎。

【モノローグエッセイ】壁に耳あり障子に谷崎。

我が家の座敷の障子が古くなり、破れかぶれになっているところもあったので、障子の張り替えをすることとなった。
戸ごと、業者さんに持っていってもらって、張り替えをお願いしたため、数日、戸のない座敷で過ごしていた。

「障子の戸が無いとこんなに明るいのか〜」

昼間の座敷を見ると、障子の戸がない分窓から差し込む光が直接部屋に入り、普段よりかなり明るい印象を受けた。晴れた日の午前中は特に明るく、「光合成ご

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