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【モノローグエッセイ】天下餅のうた(改訂版)

天下餅のうた

という狂歌がある。

戦国時代、天下統一をめざした信長、秀吉、家康の三武将の生き様を歌ったものらしいが、
この歌を前述の三人がそれぞれ見たら

「いや、違ぇよ」

ってなるだろうなぁと思って、お遊び感覚で訂正してみた。


三人とも、内心絶対こんな感じじゃない?と思う。
みんなジャイアニズム。ガキ大将。
超個人の見解ですが、でも天下に立てるのは1人だけですから、絶対心の内ではこう思ってたんじゃないでしょうか。

しかし、こんなことを素直に口にしていたら殺されて天下統一も夢半ばで終わってしまいます。

楽市楽座を始めたり、新しいものや楽しいことが好きだった信長は表向きではこう言うかもしれない。

「俺とサルで作った餅の味見してくれね?家康〜」的なノリで、年下に味見任せる先輩後輩の図になりました。合宿でキャンプでもやってるんでしょうか。


卑賎の身から成り上がり、常に策略をはりめぐらせた人たらしの秀吉は表向きではこう言うかも。

お餅ティーパーティーになりましたね。楽しそう。
でも、この「みんな」の中に、果たして徳川は入っているのでしょうか?

徳川は、豊臣滅亡させたから秀吉内心これくらいは思ってるかもしれません。

テメェの餅、ねぇから!!!!
と、いわんばかりでしょうか。

また、この「天下餅のうた」は、落首(らくしゅ)(人の目に付きやすいところに匿名で落書きされた政権批判の詩)として、徳川幕府批判の意を込めて詠まれたものだという説も。

この歌を元に描かれた、「道外武者御代の若餅(どうがいむしゃみよのわかもち)」という歌川芳虎の錦絵もあったりします。

道外武者御代の若餅(歌川芳虎)

ぺったんぺったん。
手前でキネを持ってお餅をついているのが信長(お餅ひっくり返してるのは明智光秀)
猿の姿でお餅をこねているのが秀吉
一番奥でもぐもぐ食べてるのが家康です。


徳川ディスられた、となれば、いくら辛抱強い性格といわれていた家康もこう言うかも。

「どうした家康?!」と、周りはなるかもしれないが、
辛抱強い性格といわれていた一方で、合戦中戦局が切迫すると軍配を噛んで歯形だらけにしちゃったり、馬の鞍の前輪をこぶしで何度の殴り、手を血だらけにしちゃったりと、結構神経質で短気な面もあったんだとか。(そんなことを松潤にはして欲しくないなあと思う。)


ちなみに滋賀県の老舗和菓子屋「万吾樓」で「戦国天下餅」という商品があったりする。



天下餅、あなたならどうする?


こぼれ話

これ、日本史だけにとどまらずに世界史でも考えたら、
天下餅はみんなのものです!平等に分けましょう!
とか
天下餅は愛すべき国家のものです!そのために皆さん頑張りましょう!

みたいなこと言う人もいるんだろうな〜とふと思った。

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