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わたしの学んだこと

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読んだ専門書や学んだ専門的なことをまとめておくところ
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#自分

【読書メモ】カウンセリングの理論(第1章序論から第3章ロジャーズ)


第1章 序論
第1節カウンセリングの定義

◆カウンセリングの実践家として自分なりのカウンセリングの定義を作らなければいけない。それには正誤はない。自分がクライエントに一貫した反応を示すためのもの。

私なりの定義は、「クライエントの人生を知ることであり、クライエントの理解者としてその自律をサポートするもの」だと思う(今現時点)

◆この本でのカウンセリングの定義は「言語的および非言語的コミュニ

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【本紹介】ころんで学ぶ心理療法⑤

【本紹介】ころんで学ぶ心理療法⑤



初心者のための覚え書き

五感を使って面接を振り返ること

録音記録を聞き返すだけでなく、五感を使って面接を振り返る
→面接室の中で
セラピストとしてその時にどう考え、どんな感情がわいていたかを思い出す
クライエントになったつもりになって録音テープを聴く
クライエントがどんな気持ちや考えだったか追体験する
セラピスト側とクライエント側の記録がどれくらい噛み合っているかチェック

論文を書くこと

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【本紹介】ころんで学ぶ心理療法④

【本紹介】ころんで学ぶ心理療法④

逆転移をいかしてみよう逆転移分析を自己開示技法につなげる方法

自分の逆転移分析をありのままに伝えること

→自分の姿が他者の目にどのように映っているのかを知る体験になる
→Thの素直な自己開示によって「よそよそしい」存在でなくなることによって新しいクライエントの自己洞察に向かうこともある

クライエントが新たな対人関係を学ぶ
→ネガティブなコミュニケートをしても壊れない対人関係があることを学ぶこ

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【本紹介】ころんで学ぶ心理療法③

【本紹介】ころんで学ぶ心理療法③

面接に慣れたと思ったら

面接が生き詰まったと思ったら
「今この場で何が起こっているのだろう?今の状況はどうなっているのだろう?」自問自答して客観的に分析すること

慣れたころにやってきた落とし穴

事例
CL B(17)女子高校生
主訴:自分に自信がなく落ち込んでしまう。周りと比べて何事もできないのではないか、ダメな人間なのではないか。
来談経緯:学校の養護教諭からの紹介
内容:成績がよく性格の

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【本紹介】ころんで学ぶ心理療法:初心者のための逆転移入門①

【本紹介】ころんで学ぶ心理療法:初心者のための逆転移入門①

はじめにこの本は、心理療法家の初心者が失敗事例からどのように学び成長していくかを主に逆転移の切り口から綴ったものである。

出だしからころんだ、はじめての面接初めの試練

心理療法の一般的な報告事例には
「セラピストが共感的態度で傾聴することに治療的な意味がある」
「セラピストの仕事とは、クライエントが自分の本当の問題を洞察できるように援助することである」
などと書いてあるので、「熱心に耳を傾けれ

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【本紹介】アートとしてのカウンセリング入門④

【本紹介】アートとしてのカウンセリング入門④

クライエントの心理における不安の働きを理解する語られない不安

Clは自分の感じている不安に反射的・自動的・習慣的に気づかないようになっている
→カウンセラーは、Clが「自分は何に不安を感じ、何を恐れているのか」を正確かつ適切に述べることができるという前提にたつべきではない

テキスト分析に陥るな

Clの発言だけでなく、その姿勢や視線、ニュアンスなどを丁寧に読み取っていきながら、その背後に潜んで

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【本紹介】アートとしてのカウンセリング入門②

【本紹介】アートとしてのカウンセリング入門②

マインドフルネス

カウンセラーに特徴的な聴き方は、マインドフルネスな聴き方である。

マインドフルネスとは

・今この瞬間に、価値判断をすることなしに意図的に注意を向けること
・今すでにそうあるものをただありのままに感じる、努力を伴わない活動
・行為をするモードから、存在をするモードあるいは無為のモードへと移行すること
・次の瞬間に今と違う何かが起こってほしいという気持ちを放棄して、今ここに立ち

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【本紹介】アートとしてのカウンセリング入門①

【本紹介】アートとしてのカウンセリング入門①

カウンセリングとは何かカウンセリングとは何かという問い

一筋縄で答えられるものではないが、大まかに言えば
クライエントの心理的な福祉の向上を目指して行われる対話

極論、
クライエントがよりイキイキと豊かに生きられるように援助できるのなら、何をしたっていい!

クライエントの「体験を促進する」

カウンセリングは何を目指して行うか?

重要なのは、
「面接の今ここでクライエントの体験を促進する」

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