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東京という場所のこと
東京に住み始めて、10年が経つ。
最初はそんなに長い間いるつもりもなかったのに、気づけばずるずると東京に住み続けている。
東京は不思議な場所だと思う。
東京という一つの場所として括ってしまうことに抵抗を感じるくらいに、いろいろな顔を持っている。
おしゃれなカフェが集まる自由が丘、歴史を感じる本郷、自然溢れる青梅…
人によって理想の暮らしは違うと思うが、多くの理想の暮らしは東京の中で実現できてしま
正しさよりもたのしさを
小学校のとき、とても好きな先生がいた。
その先生は自然が大好きで、一緒に近くの神社にフィールドワークに行くだけでワクワクした。
そこらじゅうに落ちているどんぐりの名前、飛んでいる鳥の特徴など、その先生は目に入ったものについて次から次へと語り出す。
それを聞いていると、目の前の世界が何倍にも広がって行くような感覚になった。
それをきっかけに、私は自然が大好きになった。
こんなふうに正しさよりも面白
話を整理してくれることの価値
ライターのお仕事を受けることになって、先日少しお話をしてきた。
はじめて、企画段階から編集者の方に入ってもらっていろいろとアドバイスをいただいた。
今まではずっと1人で企画から執筆まで行っていたものだから、編集してもらえるってこんなに楽しく、素敵なことなんだと感動した。
私の好きなもの、きらいなもの、得意なこと…いろんな経験をしっかり深掘りして、「それおもしろいじゃん!」と意見をくださる。
1人
会社員なのか、アーティストなのか
会社員として生きたいのか、アーティストとして生きたいのか。
私の今の葛藤は、要するにそういうことなのだと思った。
卒業してから、ずっと成果が求められる会社で働いてきた。
仕事の方法はどこでも同じで、まず何をやるにも数字目標を置く。達成する方法を考える。進捗を管理し、もし進捗が悪ければ追加施策を考え早めに上司に報告する。それが、この6年間ずっと私の正解だった。
仕事を辞めたい、そう本気で考え始め
忙しない日々を脱して
1ヶ月ほど前から、同棲をしている。
人と生活を共にすると、自分の思考や行動の癖がよくわかる。
その中でも最近気づいて少しびっくりしているのは、自分の生活があまりにも忙しないということ。
例えばご飯を作るとき、私は食べたいものより早くできるものを優先する。そこでできた時間を、仕事や趣味に費やすために。
土日も、片方は1日休むことにしているけれど、もう片方の日は隙間なくびっしりと予定を詰めている。朝
諦めない気持ちが誰かの背中を押す
どんなに崇高な夢を持って始めた仕事でも、どんなにやりたかった仕事でも、いざ始まると目の前にあるのは作業の積み重ねだ。
作業に忙殺される日々を送っていると、ついつい「自分は何をやっているんだろう…」という気持ちになってしまう。
定期的に原点や仕事の目的に立ち返る機会が必要だとは思うのだけれど、忙しいと入社したときのキラキラした「やりたいこと」を思い出すだけでもしんどくなってしまったりする。
そん
思い込みが幸せを連れてくる
何かに出会った時、衝動的に「これだ!!」と思うことがある。とにかく出会った瞬間に「好きだ」と思ってしまう、いわゆる一目惚れというやつだ。
年を重ねると、過去の経験から向き不向きがなんとなくわかるようになってくる。
できる限り失敗しないように、過去の経験を振り返った上で選択をした方がいいと思うようになる。経験があるのに直感で判断してしまうなんて浅はかだと思ったこともあった。
けれど、最近はこのた
意味を集めるために生きている
昔、先輩からこんな話をされたことがある。
「言葉には辞書的な意味と文学的な意味がある。辞書的な意味は、文字通り辞書に載っている意味。文学的な意味とは、辞書には載っていない、その人の経験や感情と結びついた意味。りんごという言葉を聞くと甘いなとか昔実家でよく食べたもの、とかそういうもの。」
わたしの周りは、文学的な意味を持ったものたちで溢れている。でも、その意味の重さや広がりは、ものによってそれぞれ