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知は力なり

昔先輩に言われた、今でも心に残っている一言がある。
「残業なんかする時間があったら勉強してもっと大きな成果を出す方法を考えたほうが良い」と。

それまでは、定時に退社して80%の仕事をやるよりも、残業して100%の仕事をすることを選んでいた。自分の今できる最大限を尽くして、目の前のことを完璧にする。仕事に一生懸命になるということはそういう事だと思っていた。
そんな私を、その一言が大きく変えてくれたのだった。

そこから私は完成度と同じかそれ以上に効率を考えるようになった。
自分以外の人もできる部分はないのか。機械に任せられる仕事はないのか。同じ仕事をもっと短い時間で成すには何を削ればいいのか。
そうやってできた時間で勉強したり人と話したりしてより広い視野を持つ。

実際そうしてみると、勉強して知識をつける方がむしろ目的地までの時間を短縮できることが多いこともわかった。
たった一つのノウハウを知っているだけで今まで何時間もかけていた業務が一瞬で終わることもあるし、今自分が立ち向かっている課題がそもそも解決しなくてもいいことに気付いたりすることもある。
知識があれば、複雑な道を避けて通ったり、ショートカットしたりすることができる。

余白の時間が、目の前の作業だけでは絶対に見られなかった視界に気づかせてくれるのだと知った。
もっと賢く、もっと知識に頼る。戦略的に自分の武器を増やす。知を自分の力に変えていく、そんなふうに仕事をしていきたい。

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