わたしの仕事は

1年前まで、営業職についていた。

私はもともと要望することが苦手で、特に大人数の場では私のやりたいことや欲しいものを伝えることはほとんどなかった。
周りの顔色が気になって、本当は心の中にある「こうしてほしい」を伝えられなくなってしまうのだ。

友人とのおしゃべり、職場の同僚とのやりとり、家族との会話…
日々あらゆる人とコミュニケーションをとる中で、大小あれど要望を伝えなければいけない場面は山のようにある。
けれど私は真正面からぶつかることが怖くて、常に何もいらないふりをしていた。

しかし営業ではそんなことも言ってはいられない。
相手の話を聞いて真の意図を汲み取らなければならないし、自分自身の要望も誤解のないよう適切に伝える必要がある。

クライアントや同僚からあらゆるフィードバックをもらう中で、私は自分のコミュニケーションの癖にたくさんきづくことができた。

それを繰り返しているうちに、自分の要望を伝えることへの苦手意識が消えていた。
自分の要望を伝えるのが上手くなると、やりたいことを実現するまでのスピードが速くなる。私が営業で身につけた力は、欲しいものを手に入れる力なのかもしれない、と思った。

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