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noteに投稿した詩をまとめました。 (pixivでは、過去作や詩集等も投稿されてます。よければそちらもよろしくです!→https://www.pixiv.net/users/6…
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#人生

[詩]「文字の庭園」

[詩]「文字の庭園」

落ち着いた庭園

積み上がったいし

歴史を思わせて

梅の花が咲く

その高潔に 

たたずむ黒猫

その姿を

けづくろう

写真じゃ切り取れない

文字の庭園

水面は揺れて

流れて

心を潤す

静かな空間が

溢れていく

波紋のように

広がる無数の言葉

触れてはいけない

硝子の向こう

座り心地のいい

ソファーに腰掛けて

私も

景色の一部になった

眺めている

ひとりき

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[詩]「正解のない旅路へ」

[詩]「正解のない旅路へ」

正解なんてない

心は移り気で

元の位置に戻ることはない

けれど

いつかはきっと

自分にあった答えを

この手に掴むだろう

私は私

信じたいものだけを信じて

やりたいことをやる

窓の外から溢れる太陽

身体を起こす

目を潰す程の輝きに

背を向けて歩く

毎日は何気なく過ぎていく

それでも

描きかけの絵みたいに

書きかけの小説みたいに

未完の物語が続いていく

そんな日々

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「焦がれた日々へ。」(詩)

「焦がれた日々へ。」(詩)

あの日、焦がれた日々。

夢に見た自分の姿。

今の自分と見比べては。

思い通りにいかないことも多くて。

自虐的になってしまって。

それでも。

夢で見たより、綺麗で。

夢で見たより、ボロボロで。

焦がれた、理想の姿。

いつか、自らの夢を叶えて。

いつか、誰かに抱き締めてもらって。

……いつか、素敵な死に方をする。

夕焼けに照らされた身体。

血のように、赤く染まれば。

進む姿

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「生きてるって。」(詩)

「生きてるって。」(詩)

生きてると気持ちの乱高下。

いいことも悪いこともある。

悲しみや苦しみがあるから、幸せがある。

その道はジグザグじゃなくて。

「人生はきっと、螺旋階段なんだ。」

誰かの言葉に胸を打たれる。 

苦しみの渦中に言葉を投げ込んでみる。

登っていくごとに、成長していく地続きの道。

雲の向こうで、生まれ変わりながら。

やがてはゴールに辿り着く。

だから。

自分の好きなことも。

誰かの

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「自分の言葉で。」(詩)

「自分の言葉で。」(詩)

積み上がる難題と本。

何かを変えたいだけの知識に埋もれる。

詩を読んだ。

染みるような言葉と風が

心を通り過ぎて響いている。

「決意と知識は生かさなきゃいけない。」

どこかの誰かが言っていたような言葉。

がなる声に想いを込めて。

焦がれるような熱が世界を変える。

部屋の中に一人。

「あの時もっと、あれが出来たなら……」

……なんて、下らない考えに囚われる。

過ぎ去った時には

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「players.」(詩)

「players.」(詩)

繕ったプログラム、

物語の始まりはいつも。

一つ空間を区切ったような

ジングルからで。

リスポーン地点はベットの中。

今までのレポート

振り替える日々だ。

闇を切り裂く

目を開いて、また始まる。

目を擦って立ち上がる。

命を燃やして、身体を動かす。

名前も知らない

この物語。

気だるげでも、命を懸けていても。

生きるものに

明日を見出だしている。

戦った先のラストス

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「Q.E.D.」(詩)

「Q.E.D.」(詩)

長い道のりを見つめた。

これまでとこれから。

悲しみと喜び、少しの揺れ幅。

脳に響くアナウンス。

僅かな感情と挙動の変化。

自分という存在。

他者との境界線。

近づきたいと願っても、

怖がるのはいつかの記憶。

呼吸と心音が証明するだけの

自分が。

怖かったから。

自分に価値がつくように。

 

自分が自分を認められるように。

生きれるように。

足掻き、もがき、ここまで

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「STORY.」(詩)

人に刻まれた生涯。

始まり、知って、決意。

走る、知って、砕けるまでは……

人の一生は儚くて。

あめざいくみたいに崩れる。

(……それでも。)

種を飛ばす植物のように

未来を託す。

意思の欠片は繋がれて。

過去、今、未来。

人間は、その全てを生きる。

言葉で紡がれるSTORY.

感覚越えた超感覚で

己の心を探せ

不確かでも、妙な確信を持って。

ただ、その暖かさだけを頼

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「刻。」(詩)

「刻。」(詩)

出逢いと別れ。

「意味」は自分で作るもの。

後悔に苛まれ、砕け散りそうな心。

「無駄なことなんてない。」

この世には色んな人がいる。

経験に基づいた価値観がある。

色んな結論に辿り着く。

……僕の場合、そう思いたいだけなんだ。

出逢いなんてよくあるもので。

……その実、

多くの出逢いに感謝したりする。

別れなんてよくあるもので。

泣くことなんてないだろうと、

頭の中では考

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「立ち去るもの。」(詩)

「立ち去るもの。」(詩)

立ち去るもの。

目の前から消えるもの。

運命、結論、さようなら。

いつかは終点へ。

立ち去るもの。

「愛」とは何だ?

恋から這い出した青空と。

シアワセの裏側。

美しくも、儚いもの。

片想い、両思い、関係ない。

生まれ変わってもわずかな確率。

もう一度逢えるかは分からない。

記憶真白に、新たな人生。

心のうちに、少し残っているけど。

立ち去るもの。

「そうするしかない

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