見出し画像

「Q.E.D.」(詩)

長い道のりを見つめた。


これまでとこれから。


悲しみと喜び、少しの揺れ幅。


脳に響くアナウンス。


僅かな感情と挙動の変化。


自分という存在。


他者との境界線。


近づきたいと願っても、

怖がるのはいつかの記憶。


呼吸と心音が証明するだけの

自分が。


怖かったから。


自分に価値がつくように。

 

自分が自分を認められるように。


生きれるように。


足掻き、もがき、ここまで歩いた。


辿り着いた極点から、

新たな目的を持って極点へ。


まだまだ、旅は終わらない。


だけど。


自分というものの輪郭を掴めた気がしたから。


めんどくさいこの性格も引っ括めて。


いっつも思い通りにはなんないけど、

少し好きになれた気がした。


「これはこれで悪くない」と、

僅かな勇気を認められた。


人と関わる。

詩を詠う。

ピエロのように悲しく舞う。


結論はいつも「仕方ない」


理由付けも下らないけど。


憧れ、焦がれもまだまだ尽きないけど。


あまりに未熟なままで。


雷鳴を越えるスピードを目指す。


そんな自分こそきっと。


お喋り好きで

「人間」を好きな、自分こそきっと。


恥ずかしがりで、

自分に自信のない自分こそきっと。


「……ただ一つの、自分なんだ。」


理論のままにカッコつけて。


気取ったままにタイトルを付けた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?