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[詩]「正解のない旅路へ」

正解なんてない


心は移り気で


元の位置に戻ることはない


けれど


いつかはきっと


自分にあった答えを

この手に掴むだろう


私は私


信じたいものだけを信じて


やりたいことをやる


窓の外から溢れる太陽


身体を起こす


目を潰す程の輝きに

背を向けて歩く


毎日は何気なく過ぎていく


それでも


描きかけの絵みたいに


書きかけの小説みたいに


未完の物語が続いていく


そんな日々で


まるで

自分を縛っているような


決断を鈍らせる声が煩い


投げつけられる

恐怖の中


それでも

私は決めたんだ


誰もが羨むストーリーじゃなくていい


万人受けするキャラじゃなくていい


たったひとり


私が愛せたなら


それでいいと思えたなら


きっと


私の心を救えるだろうと


信じている


正解なんてない


この身体が朽ち果てるまで


好きなことをしていよう


戻らないと決めたから


会釈一つを傾けて


お気に入りのものだけを抱きしめて


こっそりと外に旅立った


青い空の下


誰もいない草原


太陽に背いた逆光


今までの抑圧を解き放つように


固くなった結び目をほどいた

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