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求職リアル‼

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人生何度目かの求職活動。 生活の大半を占める仕事という、生きて行くための居場所探しは、社会に出て働くという現実の難しさと厳しさをまざまざと見せつける。 働くことは生きることなのか… もっと読む
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#コロナ

12月17日

 母の離職票が届いたので、ハローワーク行きに便乗した。応募したい求人があったわけではないが、求職者マイページが三ヶ月の利用期間を経て無効になって久しい。有効化してもらうには再度訪れねばならず、それだけのためにわざわさ片道三十分以上かけなければならないのが、時間もガソリンも勿体なく思え、不便さに苛々しながらも放置していたのだった。
 ハローワークは閑古鳥であった。こんなに空いているのを見たことがない

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8月11日

 丸一ヶ月書かずにいたのだと、今初めて知った。書かなかった理由をここに記すのは止めにする。受け入れられないこと、受け入れ切れないこと、受け容れたくないことがずっと心の中に鎮座している。ようやくこのフォルダを開く気になったのは、何度目かの振出しに戻ったせいだ。

 先ず、オンライン面接から二次面接に臨んだ遠方の求人は、見事に撃沈した。想定外のことが多過ぎて、プラスマイナス0になるのだとしたら合格も

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5月29日

 何の進展も無いのを良いことに、無職のだらだら生活に馴染みつつある。仕事が見付からないのはかなり心配なのに、この状況に危機感が薄れつつあるのは、緊急事態宣言が解除になったとはいえ、外が未だ静かだからかも知れない。
 以前、無職期間を過ごしていた時は、自宅の側にある学校から聞こえてくる子どもの声やチャイムの音、校内放送などに心を掻き乱された。自分が必要とされる場所がなく、自宅で悶々としている状況が恐

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5月13日

 朝一の問い合わせで、まだ誰の応募も無かった。コロナ対策だが、FAXやメールでの手っ取り早い紹介状の発行は却下され、郵送のみと言われたのには時間的にも無駄な気がしたが、足を運んで身を危険に晒すことを回避するのに迷いはない。それに、前回応募も叶わなかったことを思えば、一歩前進した気もする。
 とはいえ、百点満点には程遠い求人。受かる保証もないため、他にもどんどん応募したい。思いとは裏腹に、今日公開さ

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5月11日

 コロナで思うようにならない中で、母の日のイベントを例年に近い形で迎える。テイクアウトのランチとティーとディナー。花とブランドバッグのプレゼント。外食でなく、テイクアウトというだけで、若干質素になった。
 無職でお金がないのをわかっている母から、再々「今年は良いで」と遠慮されたが、生きているからこそ出来ること。どちらかが旅立った後ではしたくても出来なくなる。預金が0にならないうちは、喩え困窮状態だ

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4月23日

 朝ごはんを嫌がるようになった犬に、無理はさせないことにする。ごはんを嫌がると言っても、ドライフード以外のもの(野菜、ヨーグルト、バナナ)はいつも通り食べるのだ。食べないのはドライフードのみ。タンパク質の補給を考えないといけない。体重を落とせば、筋力が低下すると言われているからだ。食べることは大好きなのに、このところ少し偏食気味なので気になる。心配しかない。
 畑から帰らないのも、自然に任せると比

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4月7日

 珍しく、電話がよく鳴る一日だった。
 深夜1時に鳴った妹からの電話。過呼吸で救急搬送されたという本人からの連絡だ。昨年に引き続き、恐らく2度目。そんな時間に連絡して来ること自体、意味がわからない。東京と大阪で、しかもこんな社会情勢の中、何をどうせいと言うのか。心配かけたいだけなのはわかるが、振り回されていては身が持たない。冷たいが、既に限界である。私はスルーしたが、電話を取った母は不眠に陥って睡

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