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遠くに御旗を立てる

われわれは月へ行くことを選んだ
We chose to go to the moon

ケネディ大統領の有名な演説のひとつです。

我々が10年以内に月に行こうなどと決めたのは、それが容易だからではありません。むしろ困難だからです。この目標が、我々のもつ行動力や技術の最善といえるものを集結しそれがどれほどのものかを知るのに役立つこととなるからです。その挑戦こそ、我々が受けて立つことを望み、先延ばしすることを望まないものだからです。そして、これこそが、我々が勝ち取ろうと志すものであり、我々以外にとってもそうだからです。
(「アポロ計画」のWikipediaより抜粋)

目指すべきところを明確に強烈に示すことで、誰もがどこに向かって進めばいいのかが共有できるようになりますし、道に迷った際にも、見上げれば常に向かうべき指針となる場所がどこなのかがはっきりします。

「いつか登って制覇してやる」とそびえ立つ山のてっぺんを眺めつつ、着々と準備を進めていくという感じでしょうか。

向かうべき場所、進むべき道が明確になれば、人間の脳はそこに向かうためのプログラムを構築していきます。

つまり、「どうやったらそれが実現可能となるか」、「どうやったらそれができるか」という思考がその人の中に出来上がるということです。

一旦その思考のプログラムが出来上がれば、全てそのフィルターを通した言動となります。

視界から入ってくる情報も全て、「実現可能」とするための情報処理を行いますし、発言の内容も「実現可能」とするための言葉となりますし、書き出す内容も「実現可能」な材料についての記述となっていきます。

仕事においても、目標を掲げて実行計画を作成した際には、そのプロジェクトに参加したメンバーや、計画達成をコミット(宣言)したリーダーは責任を持つ必要があります。

責任を持つということは、得たい結果が得られなかったときに責任をとるということではなく、それまでの「やりきる過程」において、「この実行計画を実現する」、「必ず実現できるんだ」という信念とともに、この「できる」というフィルターをもって、常に物事を判断したり行動したり発言したり、すべての事案に向き合う責任があるということです。

リーダーやプロジェクトの参加者が、「実現できる」イメージを持てていないと、さまざまな事案やトラブルに向き合う際の姿勢がその都度バラバラとなり、掲げた目標への方向性を見失ってしまいます。

ケネディ大統領が「10年以内に月に行く」と掲げたアポロ計画は、1961年の演説から8年後の1969年に実現しています。

信じて行動するもののみに、その道筋は見え、得たい結果を手にするのだと思います。

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