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理想と目的と目標の違い その2

当社では、日々の朝礼時や毎月のミーティング時に会社の経営方針書という冊子を複数ページ読み上げるという文化があります。

数ページは、その都度読み進めていきますが、毎回必ず読む決められたページもあります。

必ず読むのは、理想・目的・目標を掲げたビジョンのページと、役割・使命を掲げたミッションのページ。

ビジョンやミッションの意味や、当社におけるその内容については、すでにこれまでに触れてきていますので割愛しますが、今回はこのビジョンの内訳である「理想」と「目的」と「目標」の違いについて述べていきたいと思います。

まず理想とは何か。
辞書には次のようにあります。
「人が心に描き求め続ける、考えうる最も完全なもの。そうあってほしいと思う最高の状態。理性によって考えうる最も完全な状態。最善の目的、理念。また、実現したいと願う最善の目標あるいは状態。」

「理想」を説明する中に、別のキーワードである「目的」や「目標」が混在してしまっていますよね。

次に目的とは何か。
「実現しようとしてめざす事柄。到達したい状態として意図し、行動を方向づけるもの。めあて。」

最後に目標とは。
「目印。射撃・視線・行動などの対象となる、めあて。ねらい。まと。行動を進めるにあたって、実現・達成をめざす水準。」

目的とは最終的に成し遂げようとする事柄であり、目指すべき到達点、それに対して目標は目的を成し遂げようするために設けた具体的な手段や計画です。

全て「目指すもの」という意味では同じですが、「最高の状態のもの(憧れ続ける場所)」か「最終的に実現したいもの(ゴール地点)」か「さしあたって到達したいもの(中継地点)」かで違いがあります。

毎回ビジョンを読み上げるのは、日々これから登る山を見上げる行為に似ています。遥か遠い場所から目先の場所まで目指す方向はどこなのかを明確にする。

毎回ミッションを読み上げるのは、目指す方向に進む上で、「なぜそれをするのか」自分たちの使命や役割を日々確認するためです。

読み上げてもらうこと自体が主ではなく、行動指針を根付かせていくことが大切だと考えています。

今日も読んでくださいまして、ありがとうございます。

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