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頭ごなしに話さない

今回は、つい最近反省したことについて。

ここひと月ばかり、普段仕事をしている事務所の暖房がよく止まります。

オフィスビルですから、暖房器具の老朽化だとしても、ビルの管理会社やオーナーさんに直してもらわないといけないわけですが、確認してもらうとどうやら器具自体の問題ではなくてブレーカーの問題だということ。

ウチの事務所が入っている部屋の、暖房器具用のブレーカーだけがピンポイントでダメになっているということでした。

具体的には、ブレーカーのスイッチのバネがバカになっていて、オンにしていても一定時間経過するとバネの力が弱まっているためオフの方に戻ってしまう状態に。

正直、暖房器具本体の問題だろうとブレーカーの問題だろうと、そんなものはテナントであるこちらには関係ない事情であって、さっさと直してくれればいいものの、費用の問題なのかはたまた部品の問題なのか、具体的な修理の方向性すら聞かされないまま、既にひと月近くが経過してしまいました。

そして、人間とは習慣の生き物。

管理人さんに、廊下にあるブレーカーボックスの場所を教えてもらって、「もしまたブレーカーが落ちてしまっていたら、ここのスイッチを入れてくれ」ということで、日に何度もスイッチを入れ直しに行くのが自然な流れとなってきてしまっています。

ただ、やはり不便なことには変わりませんし、朝イチに出社して暖房をつけても電源ランプが点灯しないと、朝からブレーカーが落ちていることには憤りを覚えます。

憤懣やるかたない思いで、机に向かっていると、コンコンと事務所の扉からノックの音が聞こえます。

返事をするとドアの隙間を少し開けて、ビルの管理人さんが顔を出しました。

ああ、これはブレーカーのことについてだなと勝手に解釈して、毎日スイッチを入れる羽目になって困っていること、そして修理の目処が立っているのか連絡がないこと、とにかく早く直して欲しい旨を、怒りを覚えながらも一応丁寧に、しかし結構怖い顔で伝えました。

管理人さんは、「毎日ですか」と神妙にこちらの訴えを聞いておりましたが、私からの一方的なクレームが止むと、別の話をし始めました。

聞けば、今日は事務所のセキュリティ解除がなされないまま入室しているので、管理人室周辺で防犯ブザーが鳴り響いており、どうかこれからは気をつけて欲しいという話。

本来、これを伝えにきたのでしょうが、出会い頭で私からギャースカ言われてしまったため、困ったような顔をされながら物凄くローテンションでの注意喚起となっていました。

こちらも結構言っちゃった後に、自分の不始末を突き付けられたものですから、ちゃんと謝らないといけないのに、内心焦りつつも「ああ、ああ、それはこれから気をつけますよ」みたいなこちらの方がさも当たり前かのように結構偉そうな感じの対応をしてしまいました。

どうもすみませんでした。

「人の話を最後まで聴く」という個人的な目標を立てたはいいものの、早くも守られていないことを露呈してしまいました。

まあ、相手から用があって来られた際には、タイミングもあるとは思いますが、まずはこちらの主張は抑えて、先方の出方や様子を見てみることが大切ですね、というお話でした。

今日も読んでくださいまして、ありがとうございます。

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