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車窓【~短編小説~Sunday night novels】vol.14
埼玉から高速で東京に帰る時の夜景は、関東で三番目に美しいと思っている。首都高速大宮線から池袋線に入る辺り。ちょうど荒川と並走する高速を飛んでいる時、目の前には東京の夜景が広がる。
東京のベッドタウンが多い埼玉の南部は、夜は明るくない。しかし、その奥には『眠らない街』東京が広がっている。池袋、新宿、渋谷。煌々と夜空を照らす、東京の街の光一つ一つが、点となって輝く。ちょうど夜空が地上に降って来たかの
佐賀のド田舎で生まれた僕が東大を卒業した話
佐賀のド田舎で生まれた僕が東大を卒業した話
佐賀県武雄市 佐賀県武雄市。聞いたことがある人はあまり多くないだろう。隣町には、嬉野温泉で有名な嬉野市、有田焼で知られる有田町、ガタリンピックやむつごろうが有名な鹿島市と、知名度も魅力度も低い佐賀の中ではまあまあ有名な町が並ぶ中、僕が生まれたのは「武雄市」。そんなところで生まれた僕が、先日東京大学を卒業した。
正直、大して東大に思い入れも無いし、なん
鬼怒川にて~グリュパン旅行記~
VOL.6
龍王駅から隣駅の新藤原駅まで足を進めることにしました。今日の歩行距離すごそう。途中神社があったのでお参りして、駅に着いたのは電車の発車する30分前。暇だ。同じく電車を待つとなりの老夫婦の会話に耳を傾けながら過ごしました。そんな時間もたまにはいいですね。
そんなこんなで鬼怒川温泉駅に帰りつきます。ここから歩いて10分のところに「鬼怒盾岩大つり橋」という橋があって、これも景勝地らしいの
鬼怒川にて~グリュパン旅行記~
Vol.5
①大自然の中へ三日目は朝6:30に起きて、朝風呂に向かいます。山の朝の空気は澄んでいて、季節からかかなり冷たく、露天風呂が気持ちよかったです。
ホテルをチェックアウトした後にアンケートに答えると売店が10%引きになる、とのことだったので、アンケートにばっちり答え、お土産に日本酒を買います。最近どこに旅行に行っても地酒を買うようにしています。お酒そんなに強くないんですけどね、、
今
鬼怒川にて~グリュパン旅行記~
Vol.4
①おひとりさまのライン下り二日目の朝は授業から始まります。抜き打ちテストの対策をちゃんとしていたので安心です。オンライン授業も個人的には一定のメリットはあると思っています。好きなところで授業受けられるのなかなか楽しいですよ!理解できているなら問題無いと思いますし。
授業が終わってから、メインイベントである、ライン下りの会場に向かいます。意外と人が多い。予約していたのでスムーズにチケ
鬼怒川にて~グリュパン旅行記~
Vol.3
①強運の曇り男、東武ワールドスクエアへ雨があがったので、近くにある屋外施設に行くことにしました。東武ワールドスクエアをおとずれました。
この施設では日本と世界の多くの建造物が1/12スケールで再現されています。12は「東武」を表しているとか表していないとか。
日本のブースでは熊本城や大浦天主堂など地元九州の建物がミニチュアで再現されていてかなり親しみを感じます。世界の建物では、本
鬼怒川にて~グリュパン旅行記~
Vol.2
①出発の時
初日、朝。電車は10:30新宿発だったので、少し早めに新宿に行き朝活をすることに。鬼怒川温泉まで直接行くことができる「特急スペーシアきぬがわ号」は新宿駅5.6番ホームから出る。実はホームが少し離れた場所にあるので、バスタ新宿のすぐ下にある改札からしかホームに行くことができない、という事を新宿駅に着いてから知った。危ない危ない。こんな事が起こるから、旅行に行くときは空港に
鬼怒川にて~グリュパン旅行記~
Vol.1(出発準備編)
①旅の始まり白樺派の文豪、志賀直哉は兵庫の城崎温泉に療養のために訪れ、現地で「城崎にて」という短編を書いた。内容としては、病気がちだった志賀が、城崎で目にした様々な生物の生きる様を見つめる中で、死についての考え方を少しずつ変えていくような、そんな内容だったと思う。
そして、私グリュエル・パン太は、鬼怒川にこもることにした。と言っても二泊三日だけだが。
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