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精神疾患からの社会復帰

精神疾患の人が社会復帰する方法について。

今回はこのテーマについて私の考察を書いていきたいと思います。

まず、精神疾患を患っている人ってどんな人?っていうところなんですけど。

極めて幅広いです。

精神疾患って言葉で一括りにできないですし、うつ病だったり、PTSDの人だったり、離人症の人だったり、もうすでに閉鎖病棟に入院している人だったり、本当に様々な方がいると思います。

精神疾患になった要因も人それぞれ違いますし、年代問わず、多くの人が精神疾患を患っています。

現在、精神疾患を患っている人の中で休職している人や無職の人、フリーターの人等色々な方がいると思うんですけど、そういう方々の1歩踏み出すきっかけになればいいと思っています。

まずは、私の経験談から書いていきたいと思います。

現在、私は2○歳なのですが、社会人になってから一年未満で会社を辞め、家に約1年間くらい引きこもっていました。
引きこもっている時は、人と会うのもほとんど拒絶して、誰とも会わない日々を何日も過ごしました。

ただ、学生の頃はどちらかと言うと明るい性格な方で、精神疾患なども生涯無縁で精神疾患は弱い人がなるものだと思っていたので、自分でも驚いたし、周囲の人からもかなり驚かれました。

私の感覚としてうつ病は、「ベットから起き上がるのがのも嫌だ」というより、体が止まるというような感覚です。

誰に何かされたわけでもないのに鉛のようなものを乗せられているんじゃないか、という感覚でした。

この時が1番辛かった時でした。

そこからなんとか家を出ることができ、現在は、派遣の仕事やアルバイトで生計を立てて、食い繋いでいる状態なんですけど。

この状態まで復活するまでに結構時間がかかりました。

最初は小さなリハビリからでした。
10分散歩に行ってすぐ帰ったり、動悸がして何もできない1日があったり。ようやく体調が良くなったと思ってもすぐ引きこもったり。
人と会ってもすぐに疲れちゃったり。

引きこもっている当時は、精神疾患が治るとも思っていなかったし、周囲からかけられる言葉も全く刺さらなかったし、ネット上で見る「うつ病からの復活ストーリー」なんかも綺麗事だし、そんなの自分の人生には当てはまらないくらいに思っていました。

今は復活できて本当に運が良かったなくらいに思えてます。

メンタルを壊して自殺する人や多額の借金を背負って立ち直れ亡くなった人、身近な人の自死などで立ち直れなくなった人など、世の中は多くの人がいるので、今でも綺麗事は言うつもりはないですし、私はアルバイトや派遣という形で社会復帰できているんですけど、本当にたまたまだなと心の底から思えています。

この復活方法もあくまで私のパターンですし、全員に当てはまる方法ではないので、一つのサンプルとして見ていただけたらなと思います。

まず、引きこもっている時はどういう状態だったかというと、朝から晩まで横になっていただけでした。やることはネットサーフィンのみでトイレも全く行かず、電気もつけず、部屋の中もゴミ屋敷状態でした。

今振り返ると、本当に地獄な状態でした。

そうするとだんだんと寝られなくなり、睡眠薬も毎日服用し、自分の近くにいる人にも当たり散らかしていました。

人にも迷惑をかけましたが、睡眠薬を服用しないと寝られない状態になっていたのが本当に辛かったです。

その時に考えていたことは、「この先どうしよー」とか「これからどうやって生きていけば良いんだろう」とか「俺の人生終わったな」とか、究極のネガティブ状態でした。

今、客観的に振り返ると、なんとかなるし、人生全然終わってなかったなと思います。

家から出てどういう環境に行ったかというと完全に地元から、都市圏内に引っ越しました。

その時の心情としては、友達や自分の身近な人とも縁が切れても良いくらいに思って出ました。

ほぼ投げやりな状況です。

今振り返って、なぜこうやって外に出られたのか考えたんですけど、一番は人生の終わりや最後を意識しました。

もし仮に今、死んだら「精神疾患を患っていた人」で人生が終わるなって言う想像をしてしまい、そういう人生の終わり方をすることに恐怖を感じました。

恐怖を感じると人間は勝手に体が動くもので、体が勝手に動いて引っ越しの準備を始めていました。

それから引っ越し後は派遣や単発のアルバイトを転々としました。
この時もどうせ死ぬなら世の中にある全ての仕事にやってやろうという気概で色々な職種に応募し、イベントの運営スタッフ、料理人の補助、左官や電気工事の職人のアルバイト、清掃員、物流、工場など、多種多様の仕事に触れ、多くの人と会話をして、今では新しい記憶が自分の人生に刻まれました。

多くの環境に飛び込み、様々な人と会話をして、環境によって価値観や考え方が全く違うということ。

解像度を上げると、口から吐く言葉、それぞれが大切にしているもの、人生の中で一番大切にしていることや優先していること、それぞれの環境によって正しい文化や当たり前なこと、もしくはやってはいけないこと、など。

これらのことは同じ同業種同士だったとしても全く違う、ということもありました。

そして何より色々な人がいました。
私と同じように元引きこもりの方、子供が精神疾患にかかっている年配の方、これから進路に悩んでいる大学生、派遣の仕事のみで生活している人、これからやりたいことをやるためにバイトで貯金してますっていう人とか。

多くの人と出会えば出会うほど気付いたことは人生って結構どっちでも良いことだらけだなと強く感じたんですね。

どれだけ引きこもっても良いし、どれだけ失敗しても良いし、別に正社員にもならなくても良いし、海外を旅しても生きても良いし、会社辞めても良いし。
出世競争で負けたとしても良いし、目標を達成できなくても良いし、
人にどれだけ迷惑をかけても、どれだけ嫌われても、どれだけお金持ちになってもどれだけ貧乏でも、皆最終的には死にます。

死ぬからこそどっちでも良いことだらけだし、ほとんどの人は意外とあまり他人に興味が無く、自分のことにしか興味がありません。

なので、私なりの意見として精神疾患の人が復活する1つ目のステージは自分自身が持っている固定概念とか今までの自分の経験から作られた正しさを壊すことだと思っています。

なぜかというと、固定概念や正しさが壊れると諦めることができたり、今の自分の現実を直視できるようになるんですね。
そして何より自分の中でそんなに気負わず自分のできることからやれば良いやっていう感情になるんですね。

見方を変えると、未来を見過ぎずに今の自分にフォーカスすることができるようになるため、焦らなくなりました。

これらのことを感じたり、知るためには、まずは新しい世界を知るという行動をとらないといけないんですけども。

結論何が言いたいかと言うと、今ある環境や人間関係から離れても良いと言うこと。

その世界が全てじゃないし、別の世界に引っ越したとしてもまた1から新しい人生が始まるだけなので。

そして、精神疾患は必ず治るので。





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