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【発達障害】こんなときどうしたらいいの?#23~体育や運動が苦手~
はじめに
こんにちは、親御さんの皆さま。
今回は、お子さんが身体感覚をうまくつかめないことに悩んでいる方へ、家庭でできる運動や遊びを通じて、少しずつその感覚を養う方法をご紹介します。発達障害のあるお子さんは、手足を同時に動かしたり、距離感をつかむのが苦手なことが多く、そのために運動がぎこちなくなることがあります。しかし、無理に苦手なものに取り組ませると、逆に運動が嫌いになってしまうこともあります。そこで、できそうなことから少しずつ取り組むことが大切です。
1.段階を踏んでできるように
例えば、大なわとびの練習をする場合、いきなりみんなと一緒に跳ぶのは難しいかもしれません。まずは、一人で縄のタイミングに合わせて跳ぶ練習から始めてみましょう。具体的には、親御さんが大なわを回して、タイミングよく跳べるようにサポートします。
慣れてきたら、縄の中に走り込んで跳ぶ練習に進みます。この段階では、縄を回す速度をゆっくりにして、成功体験を積むことが大切です。最後に、少人数の友達と一緒に跳ぶ練習をしてみましょう。2〜3人のグループで練習し、成功したら「よくできたね!」と具体的にほめてあげてください。
このように、少しずつできるようになったことを積み重ねていくことで、お子さんの自信を育むことができます。
2.筋肉や関節の動きを感じる運動
体に力を入れたり、バランスをとったりする運動を通じて、筋肉や関節の動きを感じることが大切です。楽しみながらやるのが一番なので、お子さんの興味に合わせて以下の活動を試してみてください。
登山やハイキング:でこぼこ道を踏みしめ、リュックの重みを感じながら歩くことは、まっすぐな姿勢作りにも役立ちます。道端の石や虫に興味を示すかもしれません。道すがらの発見を楽しむことも大切です。
風船バドミントン:風船を膨らませて、バドミントンのラケットで打ち合います。手首や肩を動かしながら調整することで、不器用なお子さんにもぴったりです。
的当てゲーム:ソファの背やテーブルの端にぬいぐるみやお菓子の空き箱を並べて的にし、ボールを当てて遊びます。チラシを丸めてボールの代わりにすることもできます。眼で見たものを狙ってボールを投げることで、「眼と体のチームワーク」を養います。
テーブルホッケー:テーブルの両脇に一人ずつ立って、お手玉をパックがわりに打ち合って遊びます。お手玉を手で止めたり、打ち返したりすることで、「眼と体のチームワーク」が向上し、眼球運動のトレーニングにもなります。
3.学校での対応
体育の授業では、タイミングよく跳んだり、体を振ったり、手に力を入れる必要があります。例えば、跳び箱や鉄棒の逆上がりなどです。
また、恐怖心からマット運動の後転ができない子もいます。こうした場合、ただひたすら練習させるだけでは苦痛になることが多いです。そこで、逆上がりができない子には、まずは足を鉄棒にかけて体を引き上げる練習から始めてもらうと良いでしょう。段階的に取り組むことで少しずつ自信をつけることができます。
可能であれば、学校の先生にお願いして、お子さんが達成できるレベルに課題のハードルを下げてもらうのも良いでしょう。例えば、跳び箱の段数を減らしたり、補助を付けて逆上がりの練習をするなど、具体的なサポートをお願いしてみてください。
最後に
親御さんの支えと工夫が、お子さんの成長に大きな影響を与えます。無理なく、少しずつ、楽しみながら取り組んでいけると良いですね。お子さんのペースに合わせたサポートをしていきましょう。
これからも、お子さんとの楽しい時間を大切にしてください。応援しています。
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