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【楽曲感想文】椎名林檎「正しい街」

こんばんは!
あの日飛び出した、この街と君が正しかったと言ってみたい小栗義樹です。

本日は楽曲感想文を書かせて頂きます。
僕が好きな曲、最近聞いている曲を題材に感想文を書き、小さな布教に繋がればいいな!そんな試みです(笑)

本日は、椎名林檎の「正しい街」を題材に感想文を書きます。

デビュー時からずっと独特ですよね。こんなに攻めた妖艶な音楽を創れる人がいるんだなと思い、そこからはもう虜です。

正しい街は、椎名林檎の曲の中でも最上位に位置するくらい好きです。ここでキスしてと良い勝負です。

いい曲だと認識する条件の1つに、登場人物をどのように捉えられるか?というのがあります。

登場人物に自分を重ねることができるとか、登場人物と友達になりたいと思えるとか、登場人物に憧れを抱くことができるとか。曲の流れと歌詞からイメージできる登場人物が、自分にどれだけのインパクトを与えてくれるかで、その曲の印象や相性が変化すると思うのです。

正しい街を聞くと、夢しか見てなかった女の子がイメージされます。多分、周囲の人間の事は見えてなかったんでしょうね。で、そんな女の子が挫折したのか、夢を諦めたのかして、怠惰な生活を送っている時に、ふと今の自分の人生を振り返って、間違えたと思ってしまった。

そんな景色を思い浮かべます。

重要なのは、ふと人生を振り返ったという部分です。そこから連想ゲームのように、色々な過ちを思い返し、だんだん悔しくなっていく様子が、正しい街からは克明に感じ取ることができます。

それは、大人になったとも言えますし、意識だけを子供に戻そうともしていて、そのギャップをうまく使い、成長を表現しているようにも見えるのです。

もしかしたら、彼女が描いた夢というものは、自分が住んでいる街の退屈さから生まれた、ある種の反骨精神だったのかもしれなくて、だからこそ、後悔が押し寄せてきた時に、自分が住んでいた街が後悔の対比としてリンクしたのかもしれません。

そう思うととても切なくて、若さとエネルギーに満ちていた10代の頃を思い出して、必死に取り戻したいと思うような気もします。

正しい街という3分53秒の曲は、それだけの情報量が詰め込まれた作品です。約4分の中に、これだけの情報量が詰まっていること自体が凄いなと思いますし、これだけ生々しく成長を描き、後悔という共感を煽り、故郷に帰りたいと思わせてくれる曲はなかなかないと思います。

行き詰まったと強く感じている人、間違えたかもと思い始めてる人がいれば、ぜひ聞いてみてほしいです。

そうやって人は成長するし、前に進むだけじゃなく、時には振り返ってもいいんだよと思わせてくれる曲です。

誰かに勇気を与えてくれる曲だと思います。

多分サブスク系ならどこでも聞けるはずです。アクセスしてみてほしいなと思います。

というわけで、本日はこの辺で失礼します!
また明日の記事でお会いしましょう。
さようなら〜

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