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【ニュース感想文】VポイントとTポイントが統合 ポイント経済圏はどう変わる?

こんばんは!
ポイントは楽天とポンタ!小栗義樹です!

本日は火曜日!火曜日は、ニュース感想文を書かせて頂きます!
僕が気になったニュースを題材に、感想文を書く試みです。記事を通して、ニュースに興味を持っていただけたら、ミッション達成となります!

本日の題材はコチラです!

VポイントとTポイントが統合 ポイント経済圏はどう変わる?
です。

昨日から、正式にリリースされたTポイントとVポイントの統合。さっそく決済機能やアプリ起ち上げなどで不具合が相次ぎ、スタートダッシュとしては若干失敗しているように感じるこの統合。

果たして、かつてのポイント経済覇者であるTポイントは、この統合で、ポイント経済圏戦争での巻き返しを図ることが出来るのか?非常に見ものな案件です。

ポイント経済ビジネスは参入障壁が低いです。

Tポイントがそれを証明していますよね。先行者利益をきちんと取ったにも関わらず、今勢いがあるポイント経済ツールは楽天です。

これはデバイスが大きくかかわっていると思います。スマホがデバイスの中心を取った時点で、ポイント経済ビジネスはインターネット・スマホ販売業者にほとんど持っていかれました。

特に命運を分けたのは「決済」です。スマホで決済が出来るようになった時点で、それまで盤石だったカード決済という選択以外の選択が生まれました。

実はこのポイントビジネス、成功するための方程式があるのですが、ご存じでしょうか?

決済×ECサイト
決済×箱

です。

決済×ECサイトの代表は「楽天」や「メルカリ」です。NTTやソフトバンクもこちらの部類に入ります。

一方、決済×箱の代表は「Tポイント」や「ナナコ」です。ワオンもコチラに入ります。

楽天には楽天市場、メルカリはメルカリなどのECサイトがあり、ナナコにはセブンイレブン、ワオンにはイオンがあります。

要するに、買い物が出来る場所と決済デバイスを持っているかで決まるんです。

ちなみにポイントを貯めるための決済方法は大きく分けて2種類あります。カードとデバイスです。

決済×箱という公式でポイント経済圏を築いている業者は、比較的カードを使った決済サービスを提供し、ECサイトを駆使してポイント経済圏を築いている業者は、デバイス決済を使ったサービスを提供している印象です。

Tポイントは、どこよりも早く「ポイント決済」を導入しました。先行者利益をきちんと取り、一時期はTポイント一色に染まりました。にも関わらず、現代のポイント経済圏戦争では、残念ながら弱小大名と言わざるを得ません。

なぜこのような現象が起こったかというと、「箱」が弱くなったからです。Tポイントのメインの箱は「TSUTAYA」です。TSUTAYAって、無くなってはいませんが、だいぶ小さくなりましたよね。少なくとも、頻繁に名前を聞くような施設ではないと思います。

カードが優れていても、買い物できる場所がなくなれば「便利」からは遠ざかります。当然、いつでも買い物が出来て、ポイントが貯めやすい、ワオンやナナコに負けるわけです。

ただでさえ、スマホによるデバイス決済が隆盛を誇る現代において、宣伝の役割を担う「TSUTAYA」がなくなっては、Tポイントに勝ち目はないわけです。

こういう背景があり、Vポイントと合併することを決めたのだと思います。

Vポイントとは、三井住友フィナンシャルグループが運営するポイント経済圏です。

はっきり言いますが、知っている人、少ないですよね(笑)

楽天ポイント、ペイペイポイント、ポンタポイントなどと比べたら、間違いなくマイナーなポイントです。

Vポイントが欲しいものは2つです。知名度と会員数です。

運営元は三井住友フィナンシャルグループ。金融機関ですので、お金なら沢山あります。Tポイントは会員数と知名度を持っています。三井住友からすれば、欲しいものが揃っている既存のポイント経済圏です。

それに対してTポイントは、使える場所を探しています。ポイントは、利用できるメリットがないと効果を発揮しませんから。

ポイントを利用する方法は多様化しています。少し前まで「買い物」がメインだったのに、今ではいろいろな場面で利用できるようになっています。

買い物できる場所は、既存の勢いのあるポイント経済圏に抑えられています。飲食店もスーパーもドラッグストアも、独自のポイントを発行して、お客さんを囲い込んでいます。今から再参入は難しいでしょう。現にVポイントは、それが出来なくて困っていました。

だからTポイントは「金融」と「資産運用」に目を付けたわけです。

Vポイントは「知名度」と「会員数」が欲しい
Tポイントは「利用先」を求めている

利害は完全に一致しています。

ここからは予想になりますが、三井住友は「資産運用」に力を入れています。オリバとかがまさにそうですよね。

ポイントを資産運用に使うという方式は、すでに一定の力を発揮していますが、これからさらに加速して主流になっていくはずです。

ポイントって、お金を使った資産運用よりも、卑しさがありません。計算も簡単です。日本人がポイントに対してガードが低いのは、そういう背景があるからだと思います。

近い将来ポイントは、買い物以外の方法で使われることになるはずです。その筆頭が資産運用。Vポイントはその時を見据えて、今から徹底的に準備をしているのだと思います。

この統合により、ポイント経済圏戦争がどのように変わるかは分かりません。僕は個人的に、戦争に参加していないメルカリが勝つのではないかと思っているのですが、未来のことは誰にも分かりませんから。

ただ、TポイントとVポイントの統合は「金融」「資産運用」の視点で見て、こちらの方向性で利用方法を考えておいた方がいいと思います。

いずれ、お得なサービスをぶち込んでくる可能性があると思いますから。

それでは、本日はこの辺で失礼いたします!
また明日の記事でお会いしましょう。
さようなら~

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