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【詩】いたみのない浸食
夢の中のあの人と
似ていて違う その人
全てが
遠い物語だったように
虹色に油が香って
旅先、足元の浮遊感が
波にやわらかく調和する
真っ白な壁が甘い 甘酸っぱい
砂に垂れる
同じ温度の握手が
痛みのない浸食
ぬるい果実の半透明な汁が
嘘を忘れた人々のための
眠気の服になる
濃いクリームが肺に充ちる
沈み込む 足跡は消える
網戸も明日も熟慮もない そよ風
微笑みの今日が連なる
プラスチックの袋
夢の中のあの人と
似ていて違う その人
全てが
遠い物語だったように
虹色に油が香って
旅先、足元の浮遊感が
波にやわらかく調和する
真っ白な壁が甘い 甘酸っぱい
砂に垂れる
同じ温度の握手が
痛みのない浸食
ぬるい果実の半透明な汁が
嘘を忘れた人々のための
眠気の服になる
濃いクリームが肺に充ちる
沈み込む 足跡は消える
網戸も明日も熟慮もない そよ風
微笑みの今日が連なる
プラスチックの袋