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サイエンス×テクノロジー=エンジニアリング

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科学とは「事物の本質を表す体系的な知」であり、技術とは「特定の場面で応用される実践的な知」である。すなわち工学および工業とは「人々にとって有用な構造物や発動機関の設計・組立・運用… もっと読む
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2020年9月の記事一覧

【人機一体】失われた未来を取り戻せ!~巨大ロボットが世界を救う~【後編】

【人機一体】失われた未来を取り戻せ!~巨大ロボットが世界を救う~【後編】



人型重機が普及すれば、肉体の差による不平等は解消される。

筆者のように運動が苦手な人間でも、人型重機を使えばヒーローみたいに人助けができるかもしれない。想像するだけでワクワクする未来である!

だが今のロボット業界は、工場で用いられるアーム型などの位置制御ロボットが主流だ。そんな世の中で、全く別系統の力制御ロボットを社会実装するのは容易ではないだろう。

そもそもなぜ金岡博士は、このような困

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【人機一体】巨大ロボットが常識を覆す‼~人型重機で変わる未来社会~【前編】

【人機一体】巨大ロボットが常識を覆す‼~人型重機で変わる未来社会~【前編】



巨大ロボットが登場する作品は昔から人々の心を熱くさせてきた。

巨大ロボットが活躍する未来を見てみたい!
いつか自分も巨大ロボットを操縦してみたい!!

子供時代にそう夢見た人も多いはず。
筆者も同じ憧れを抱きロボット対戦ゲームをやり込んできた過去がある。

だが2020年現在、巨大ロボットはまだ社会に普及していない。
私たちが抱いてきた熱い夢はアニメの中だけの幻想なのだろうか・・・?

否!

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フロントエンドエンジニアがデザインできるようになると何が嬉しそうか

フロントエンドエンジニアがデザインできるようになると何が嬉しそうか

今年の春ぐらいから独学でデザインを練習し始めたのだが、そもそもやり始めた自分のモチベーションと、実際やってみて「こういうところがフロントエンドエンジニアとしての業務にも活きそう!」と感じたことを言語化しようと思う。

ここで言う"デザイン"とは何かはじめに、デザインと一口に言っても主語が大きいので、イメージがずれないよう具体的に述べると、いわゆるUXの5段階モデルの「表層」と「骨格」をイメージして

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研究室から社会へ。使うときだけふくらます風船モビリティ「poimo」

研究室から社会へ。使うときだけふくらます風船モビリティ「poimo」

家から駅、駅から目的地など「すこし歩くな」と感じる距離を移動するときに、折りたたみ傘みたいに、使いたいときだけ鞄から取り出して使う乗り物。

そんな夢みたいな話が実現しつつあります。
それがメルカリ R4Dと東京大学が共同で開発する「poimo(ポイモ)」です。

「Portable(持ち運びできる)」と「Inflatable(膨らませることができる)」と「Mobility(移動手段)」の頭文字を

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【読書メモ】

戸田山和久『科学哲学の冒険』
第5章 強敵登場! ― 反実在論と社会構成主義

なぜ観察不可能な対象を科学は語ることができるのか?

■操作主義
・主張を「こういう実験をした⇒こういう結果が出た⇒……」の省略と考える
・実験操作と得られる結果を述べる文に書き換える

ニューロリンク・テクノロジーと、そこから生まれるビジネスの可能性

ニューロリンク・テクノロジーと、そこから生まれるビジネスの可能性

日本ではあまり話題になりませんでしたが、イーロン・マスク氏が1ヶ月ほど前にコンピュータを脳を直接繋ぐニューロリンク・テクノロジーのデモを行い、かなり話題になっていました。

この装置、頭に百円玉大の穴を開け、そこに本体をカパッとはめる仕組みです。そしてその装置から電極が何本も出ていて、そちらを脳に埋め込みます。取り外したくなった時や、アップグレードが必要になった時に簡単に取り外しができるように、と

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