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ニューロリンク・テクノロジーと、そこから生まれるビジネスの可能性

日本ではあまり話題になりませんでしたが、イーロン・マスク氏が1ヶ月ほど前にコンピュータを脳を直接繋ぐニューロリンク・テクノロジーのデモを行い、かなり話題になっていました。

この装置、頭に百円玉大の穴を開け、そこに本体をカパッとはめる仕組みです。そしてその装置から電極が何本も出ていて、そちらを脳に埋め込みます。取り外したくなった時や、アップグレードが必要になった時に簡単に取り外しができるように、というのが意図なのだそうです。氏はこのプレゼンの中で、「頭蓋骨にスマートウオッチがはまるようなイメージだ」と説明していました。

装置の充電はワイヤレスで行うそうで、睡眠時に装置を頭に磁石でペタッとつけて充電です。アップルウオッチなどと同じ方法ですね。ちなみにこれ、既に実際に動作しており、今回の発表会ではこれが埋め込まれた豚を披露していました。こちらがその発表会のダイジェスト版です。

イーロン・マスク氏の最初のゴールは脊髄を損傷して歩けなくなった人などをこのインプラントを使って救うことのようです。

なお、こちらがフルバージョンですが、Q & A が実に面白いです。英語に問題がない人は、是非見てくてください。

さて、僕が興味を持ったのは、発表の内容そのものよりも、むしろこのQ&Aの方だったのです。神経的な原因で失われた視覚や聴覚を取り戻すことも可能だとしています。またこの他、ゲーム内のアバターを操作したりと行ったことも可能になるようです。他にも興味深いやりとりが続くのですが、なんとこの中でマスク氏は、「記憶は保存できるようになる」と言い切っているのです。個人の体験をどこかにアップロードして保存することも、ロボットのボディに移すことが可能になるとも言っています。SFにしか聞こえませんが、こうしたことが僕らが生きている間に実現するのかも知れないのです。

そこで今日は、もしもこのテクノロジーが利用可能になった暁には、どのようなビジネスが起こりうるのかを考えてみました。

※この文章は単品で300円ですが、1000円でこのマガジンを購入すると、1ヶ月20本くらい読めるので1本50円です。このマガジンでは教育のこと、テクノロジーのこと、あるいは経営に関するなどなど、僕がシリコンバレー、フィリピン、日本の3拠点でビジネスをする中で得た気づきを書き綴っています。

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