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本音に降参したとき、本当の人生がはじまる

2020年12月の今3年前の自分が渇望していた生き方と仕事を手に入れている
度々登場する妥協案、おいしい誘い、家族やお金を理由にした逃げ道、愛に見せかけた依存、誰かの答えに従う楽な道、周囲の目、人との比較、先送り癖、、、自分を翻弄させる要素に、徹底的に負けなかった

自分自身を実験台にし続けて、他の誰でもない、私にとっての最適解を見つけた。ここまでのプロセス、家族は圧倒的な理解者で、どんな決断もどんな局面も、全力で応援してくれた。家族ぐるみで見つけ出した、新たな生き方だったと思う。家族との絆は、ますます深まった。

3年前、会社を辞めると決めた時、変わることへの恐れや不安は、今こそ引き受ける時なのだ、と察した。手放して手放して手放して。最後に残ったものは、意外にもシンプルで、本モノで、一生モノの体感覚だった。それは、ちょっと懐かしくて、だいぶ愛おしかった。この先、人生が揺れ動こうとも、すぐに自分に戻ってこれる、最強の感覚だ。

きっとこの感覚を書けるのは、最後だろう。クリアした今、もうこのテーマに、前ほど熱がわかないのだ。次なるステージへ移行するタイミングに思う。ここからは、風の時代だしね。地固めは、これでスッキリ終了だ。

アイデンティティクライシス

今、私の心は人生で最も満ち足りている菩薩感が出るほどに。
自分自身、家族、親友、時間、仕事、お金、すべてのエネルギーが整っている。3年前に願っていた以上にだ。これは、3年間ドリームマップで描き続け、毎日眺めて、叶えるために必要だと思った行動をひたすら続けた結果だ。私はいま、「世界中、(電波があれば)どこの国を旅しながらでも生きられる」準備が整った。コロナが明けたら、次なる人生に意気揚々と飛び立つ!!


はずだった。



そこで突如訪れたのが、
アイデンティティクライシスだ。
「自由」「冒険」「探究」
これらが満ち足りた私は、「菩薩」になっていた。

あんなに自由で冒険心にあふれる人生を求めていたのに。旅欲は湘南移住により満たされてしまった。世界中の面白いものに触れて、毎日の一期一会にドキドキしながら過ごすサバイバルな生き方も、そこまでの渇望がない。やりきってしまったのかもしれない。

ただただ満ち足りた自分がいて。それがあまりにあっけなくて、呆然としている。こんな自分は初めてで、ちょっと戸惑っている。

戸惑いつつも、心の中は、澄み切っていて、気持ちがいい

でも、燃えたぎるような、慣れ親しんだあの感覚は、もうない
ちょっとさみしい。懐かしいような。遠い昔のことのような。

エネルギー源は「自由への渇望」

振り返れば、私の人生は常に反骨精神で成り立っていた。

九州男児の父親は、私をお嬢様に育てようとして
あまりにも人生の主導権を握ってきたから、エライ反発した。

とにかく心の中が

うるせーーーーー×100000000!!!!!!

でいっぱいだった。

「大人になったら絶対自立して、自由に生きる!!!」
「パパには何も言わせない!!うるせー!!!」

この一心で、社会人になった。

社会人になったら

「命の使い道=調整&決裁かよ」
「嫌いじゃないけど、好きでもない
「命の時間を費やすほどの意義が感じられない
「気づいた頃には、人生後半戦!?」
「引き取り先がなくて、会社にしがみつくしかない!?」

そんなの絶対嫌だーーーー!!!!

誰がやっても同じような仕事ではなく好きでたまらなくて私だからやる意義がある仕事で生きてみたいんだ。で、そういう渇望を持つ人を見かけたら、応援できるスキルと体験を備えるんだ!

こうやって、謎に燃えて生きてきたわけ。

自由→「愛」のエネルギーへ移行

謎に燃えたぎる反骨精神がゴッソリ消えたあと、私に現れた次なるステージは「愛」だ。ちょうど1年前に、友人が主催する「LIVE YOUR LIFE」というリトリート(内省)ワークショップに参加した時だった。

この場は「大切にしたいことを大切にして生きる」がテーマの対話会だ。まだ、心に多少の毒やトゲを持ち合わせていた私だったが、対話会場の清澄白河庭園では、ひたすら眠くなった。

そして、(みんなは座ってワーク中)私はひとり、畳で横になって寝ていた。まるで、お母さんの子宮の中にいるみたいな空間だった。ぬくぬく温かくて、絶対的な安心感があって、優しい愛に包まれる不思議な感覚。なんだかどんどん体の力みが抜けて、無抵抗になっていくというか、素直になって、大地に還っていくような、そんな感じがした。

そして、会の最後「大切にしたい事は?」の問いかけに対して、自分の口からポロッと出てきた言葉が、まさかの「愛」だった。。。

私は、この言葉は、元々ちょっと無理w
いやだいぶ無理。
こっぱずかしすぎるし、重すぎて無理w
言うのも無理だし、言われるのも無理。

場にこの言葉が現れると途端に居心地が悪くなって、全身がむずかゆくなって、おえーーーってなって、逃げ出したい気持ちになる。そんな言葉が、まさか自分の口から出るなんて、地球がひっくり変えるほど衝撃だった。

帰りがけに、友人で主催者のかずみから

史奈ー、なんか今、愛に満ちてるよー

と言われて、「えっ無理なんだけど!」と思いながら、そそくさと会場を出たことを鮮明に覚えている。

思い返せば、今わたしに宿っている菩薩感と、この時の感覚はとても似ている

周りのものが、何も気にならなくなった時、愛だけが残った

安らかな気持ちだけがあって、全てを愛おしく思える今が幸せだ

人生がまた面白くなってきた。


準備が整うと、必然はやってくる

「おめでとうございます、妊娠7週目です」

自分にこんな日が来るとは夢にも思わなかった。毎月の夫婦会議で、「うちら、これからどう暮らしていこっか?」のテーマがあって、そのときは、夫婦で気ままに世界旅でもしながら、いろんな国の価値観の中で生きていこうかね〜と話していたところだった。

でも、私は前から知っていた。彼のドリームマップには、いつも端っこのあたりに、さりげなく、大きな木のテーブルで食卓を囲んでる家族写真があることを。

私のドリームマップには、いつも彼はおらず、家族の写真もない。世界中を旅している自分の姿だけがあった。お互いに気づいていたけど、なんとなく開けていないパンドラの箱だった。

そもそも彼は、差し出す天才だ。たまに、まさかなんじゃないかと思う。私は会社を辞めた後、約2年間旦那を置いて世界放浪旅をした。そのことについて、1ミリも止められることはなく「表現している史奈が好きだから、思いっきり感性を磨いてきてね。いってらっしゃい」と言っていた。

羽田空港行きの高速バスから見下した彼の顔は、これまた仏の笑みだった。

今もそうだ。「家事とかはやっとくから、表現に集中して」と言う。彼のワークスペースには、私のYoutube機材がたくさん置いてあって、よくリモート会議で会社の人から突っ込まれている。その度に「妻がYoutuberなんです、、、」と恥ずかしげに説明してる。

家事全般が苦手で、やばいレベルのわがままさ、一度言ったら絶対に意見を曲げなくて、下手くそな歌を家中に巻き散らかしている。人に見せたら100%嫌われる部分を、少し笑って、呆れながら受け止めてくれる、唯一の人でもある。

そんなことを思い出しながら、彼のドリームマップを眺めていたら、「ああ、受け入れよう」と思った。彼の夢を叶えてあげたいという思いが込み上げてきた。

だから、妊娠がわかったとき、素直に嬉しかった。彼もまた、ほんのり嬉しそうだった。


まだ安定期に入っていないうちに、こうして公にするのはどうかなと思ったけれど、全ての運命を受け入れると決めているから。隠すことでもないし、今こみ上げるものがあるんだから、それを表現したい。

そもそも子宮の病気はたくさんしていて、今回も手術が必要だと言う過程で判明したこと。年齢だって高齢だし、不安がないと言ったら嘘になる。でも、万が一、何かが起きたとしても、きっとそばで一緒に泣いてくれる人がいる。嬉しい時は、一緒に喜んでくれる人がいるって知ってるから。こうして、ゆっくり打ち明けてみる。

来年38歳、無事、母になれるといいな。

とにかく、自分を満たせ。

聞いてはいたけど、つわりは本当にヤバすぎた。生きる気力をなくすほどだった。朝起きて家中の匂い消し⇄食べれる(吐ける)物探し⇄トイレの繰り返しで、家の中をのたうちまわる日々。

それでも時々、検診で電車に乗らないといけなかった。

6回ほど乗ったのだけど。本当に、日本人、疲れすぎだ。青ざめた顔で優先席付近にそろりそろいと移動するも、一度も席を譲ってはもらえなかった

「良いご身分ね。私たちの頃はこんな気遣いなかったわよね」中年の女性

「え、大丈夫っしょ!でかいし。」若いカップル

「・・・。(週刊誌を抱えて寝る)」おじさん

「携帯ゲームに夢中。」若いサラリーマン

ああ、もっと華奢で、か弱い体型だったらよかった。170cmの大柄に、髪の色が抜けて金髪。根本はガッツリ黒いから、なんならちょっと女子プロレスっぽい

「そりゃ仕方ないだろう。。。」と自分にツッコミを入れながら、途中の駅で何度か降りながら、朦朧とする意識を振り払って産婦人科へ通う。

気持ちはわかる。だってみんなだって疲れてるもん。体調は大丈夫そうに見えて、精神的に参ってることもある。私だって会社員の時は、心身ギリギリの状態で電車に乗っていたことが何度もある。その度に、マタニティマークの女性を見つけては、目を瞑って大きくひと呼吸してから、「よかったらどうぞ」と譲っていた。「これでいいんだ」と思いながら別の車両を移動していたよ。

会社でも、懐かしさが蘇る。

プライドが高めのワーキングマザーの先輩。気が強くて怖かったから、あまり触れずに仕事をしていたのだけど。ある時、仕事と育児の両立でパンクしそうだったのだろう。突然、会社でこんなことを叫んだのを思い出した。

「会社は、男ばっかりで全然配慮がない!」
「役不足かもしれないけど、日本社会には私の方が貢献してるんだっつーの!!」
「お前らもお母さんから産まれてきたんだよ!!!もっと大切にしろ!!!」

一瞬静まり返って、みんなで彼女の仕事をシェアすることにした。もっと早くに気づいてあげられたらよかった、、、と申し訳ない気持ちになりながら、自販機で買った温かいお茶を渡そうとした。

「ふみなちゃんはいいよね、自由で。」
「仕事だけやってればいいもんね。子供がいないと気楽だよね。」

自分でも何の涙かわからなかったけど、泣けてきた。少し背中をさすってあげて、あったかいお茶を渡して、その場を去ったことを思い出した。

毎日深夜まで働いて、居酒屋でビール引っ掛けて帰る私の日常が、とってもちっぽけに思えた。その日のビールは、妙に炭酸がきつくて、ほろ苦かった。

だからみんな、、、。私も含め。全員、、、。

たのむ。自分を満たしてくれ。何よりも先に。

あなたが満ち足りていないと
周りにいる人は悲しくなるから。

あなたが満ち足りていると
世の中は平和になるんだよ。


自分が満ち足りたら「大切なもの」を貫け

大切なものって、何だろう?
あなたの大切なものは一体何?

私は、「私であることを表現して生きること」なのだ。

高校1年生の時、体育の授業で創作ダンスをする時。私の仲間は、クラスでは目立つ感じの仲良し5人組だった。リーダー格の子が、別の場所でプロが振り付けたカッコいいダンスがあるということで、それを踏襲しよう!と提案してくれた。

その時、私は心の底から「それは嫌だ!!!」と思った。誰かが創ったものを踊るなんて、嫌だ!!!ゼロから創作したい!!!!と言って、他の大人しめのグループの子たちに、「すまんが、入れておくれ〜>人<」と言って、ダッサダサの不格好なダンスを一緒に創ったのだ。それが、私的にはめちゃくちゃ楽しかったし、気に入った。20年経ったいまでも、踊れるんだから面白いw


「大切なことを大切にしたまま輝ける場所は、必ずある」

念願のゼクシイ に異動が決まり、流通の部署に配属された。そこには、その道10年以上のベテラン先輩達がいた。私は、決められたルールの中で、淡々と同じことを繰り返すのが、気絶するほど苦手だ。同じ数字を同じように扱っているのに、なぜだか毎度出てくる答えが変わってしまうんだから、異常なのかもしれない。そんな姿をみて、ベテラン先輩は黙っていない。目が合うたび、すれ違うたびに、こう言った。

「自分が派遣以下だっていう自覚ある?」
「そんな仕事してて、恥ずかしくないの?」
「いい歳の正社員が、いい給料もらってるんだから、いい加減 まじめにやってほしい」

真面目です。真面目にやっていて、これなのだ。いっそのこと、どこか違う部署に飛ばして欲しいと思った。そして、私からしたら派遣の方は強烈なスペシャリストです。とてもじゃないけど、自分にはできないことをやってのけるすごい人達。正直、申し訳なさでいっぱいだし、不甲斐ない。先輩の気持ちはわかるけど、そんな風に言われても、どうにもできないんだよーっ!!て心の中で泣いていた。

そんな私も、トヨタ自動車に転職すると、得意のマーケティングやブランディングの専門部署に配属された。水を得た魚のように、仕事に没頭した。楽しかった。細かいデータの抽出や加工は、全てアシスタントのお姉さま方が快くサポートしてくれた。おかげで、私は戦略ストーリーを描いて、実装することに専念ができた。

国内のトップ役員からは、「ふみなちゃんは、金の卵」「こういう仕事ができる人材は、宣伝部に何人いるの?」と大きな決裁会場でマイク越しに言ってもらえる状態になっていた。

さらなる、私らしい生き方を求めて、職場は「路上」に変わった。海外の路上パフォーマーへのチャレンジだった。会社の看板も、プロデュースする”もの”もない。私という人間しかいないのだ。そこで、爆発的にパフォーマンスをして投げ銭をもらって生活をしていたことは、以前のnoteでも何度も紹介している。これぞ、本当の私がのびのび、いきいき、心から自分のエネルギーを使い切って生きている感覚なのだ。

このように、あなたにも、あるんですあなたらしく生きて、圧倒的に輝ける場所が必ず。本当は、世界中が活躍可能な舞台なの。一度、この感覚を味わってしまうと、元には戻れないくらい最高の感覚になれる場所がある。それは、他の場所でも応用がきく。何も、ずっと海外の路上でパフォーマンスをしなくても、同じような感覚をで生きて働ける場所を自分でつくれるようになる

これを私は、体現しつづけたいし、人の中に眠る可能性にも火をつけたいと願う、原体験なのだ。

人の性質には、場面により良し悪し両面あって。

もし、悪しで語るならこうだ。協調性が低く、物わかりが悪く、仕事の安定性が低く、長いものに巻かれるのことができず、折衷案では納得ができない、大人になりきれない扱いづらい人間なのである。

良しで語るなら、常識に囚われず、発想が豊かで、チャレンジ精神が旺盛で、違うと思ったらどんなに偉い人でも物が申せる人で、自分が信じた道は叶うまで追い続ける胆力がある、純粋でまっすぐな人間なのである。

これらがすべて私なのだ。
そして、最も大切にしたいことなのだ。

さいごに

いま、仕事をなんとかこなしていて
本当はどこか虚しさを感じているあなたに
私の大好きな歌を届けます。

君の夢が叶うのは、誰かのおかげじゃない

風の強い日を選んで走ってきた

飛べなくても、不安じゃない

地面は続いている

好きな場所へいこう

君なら、それができる


まとめ

・今どんなに光が当たらなくとも
 あなたが輝く場所は必ずある

・それを見つけに行く勇気があるかどうかだけだ

・他人の評価は、あいまいで不確実だ
 自分で自分を取り戻せ!

・人にはその時にしか出ないエネルギーがある
 逃すと同じ波は二度とこない 


・とにかく自分を満ち足りれ!

 大切なことを貫いて生きれ!


ーーーーー

さいごまで長文、お読みくださり、ありがとうございました!!!!

またまた!!

命がきらめく、唯一無二の仕事を。
ライフコーチ/ブランドプロデューサー
大薗史奈


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