記事一覧
福祉もデザインも、思っていたより広かった|小杉真由|2023-24 essay 16
なにかに挑戦してみたい|12月20日大学生活に慣れ、あっという間に4年間が終わってしまう気がしていた。
1年生のうちに何かにチャレンジしたいという気持ちが強くあった。
コミュニティサロンでボランティアをしたのはもう2年前、高校2年生の夏休み。高齢者の方々と話すなかで、「地域には小さな困りごとを抱えた人が沢山いるのではないか」と思うようになった。気軽に相談できる地域づくりやコミュニティづくりに貢献
ふくしをひらいたその先の景色|大友裕也|2023-24 essay 15
残り香赤羽駅で別れを告げてから、もうひと月の時が過ぎ、私はこれまで通り、文字だけの春休みの中、今日も学生証を武器に大学の門をこじ開け、研究室のいつもの席に座る。
設計、査読修正、共同プロジェクト会議、、、昼夜問わず、ふくしの雰囲気を纏うことはほとんどない。
福祉という世界に対して、私はいわゆる余所者であった。
終電のメトロから降り、人のほとんどいない最寄り駅前の巨大ロータリーを眺めながら小一時
「自分ごと」のそとに7人で|堀はぐみ|2023-24 essay 14
福祉をもっと知りたい!私はもともと、地域コミュニティの希薄化や孤独・孤立の問題に興味があった。大学2年生の夏にボランティアをしたコミュニティカフェ。スタッフさんや障害当事者のお客さんから話を聞くなかで、日本では障害を持つ方の権利が守られていない現状があることを知った。例えば日本は障害者権利条約に批准しているのに、精神障害者の強制入院に対して勧告がでるくらいその条約を守れていないことなど、どれも重
うっかりしっかり体験記(後編)|永井煌|2023-24 essay 13
>>このエッセイは3部に分けて投稿しています!(前編)と(中編)から、ぜひ読んでみてください!
ひらくためのデザイン「福祉に余白をつくりだす」ための具体的なアイディアを提案することになっている竹端ゼミ。本番の1週間前のオンライン中間発表会では、前半にここまでのゼミのプロセス、後半に「しっかり1.0→うっかり→しっかり2.0」を紹介した。
前半、こもちゃんの「しっかり」した発表は、わかりやすく、
うっかりしっかり体験記(中編)|永井煌|2023-24 essay 13
>>このエッセイは3部に分けて投稿しています!(前編)はこちらから。
やるべきことにしばられない「余白」1ヶ月ほどの準備を経て、私たちは2泊3日のフィールドワークへ向かった。ゼミ講師のひとり・小松理虔さんがキックオフに話していた、「五感をつかうこと」「何気ない小さな変化に気づくこと」を意識しながら臨む。
長崎に降り立ったとき、いつも生活しているまちとは違う空気を感じた。塩の香り。少し温かい風。
うっかりしっかり体験記(前編)|永井煌|2023-24 essay 13
難しそうなゼミに来てしまったなふくしデザインゼミが始まった!キックオフキャンプ2日目の午後、私が所属する竹端ゼミでは、これから2ヶ月間のゼミをどう進めていくか話し合っていた。
私たちはフィールドワークで、長崎の社会福祉法人南高愛隣会をたずねる。南高愛隣会では、事業や施設が大きくなるなかで、どうしても、地域の人や職員さん同士のつながりが希薄化している状況もあるのだという。また、福祉領域では最近、制
スタートラインに、やっと|佐藤佳弥|2023-24 essay 12
どうしよう、やばい、大学2年生が終わろうとしている。とりあえず何かしなくちゃ、という適当な理由で応募したふくしデザインゼミ。何をするかは、正直どうでもよかった。
そこで行われていたのは、「ふくし」というその時の私は無関心の題材についての「あなたはどう思いますか?」「これを踏まえて何を感じましたか?」という対話。意見を聞くだけでも自分の意見を言うだけでもダメ、という空間のなかで、私はとても焦って
「一歩」があるからひらかれるもの|横田亜弥佳|2023-24 essay 11【田中ゼミ・フィールドワーク】
ふくしをひらくレシピ集田中ゼミは「福祉拠点をまちにひらく」というテーマから始まりました。滋賀県・湖西地域の福祉の一端を担う社会福祉法人ゆたか会さんと一緒にゼミの活動を行っています。
オンラインでのゼミ生や職員さんどうしの交流が渦を巻き、活動が盛んになってきた田中ゼミ。フィールドワークに向けた準備として、「ふくしをひらくレシピ集」の作成を行いました。
(オンラインでの活動の様子は、こちら!)
うっかりからの、「しっかり2.0」(後編)|大和田奈津|2023-24 essay 10 【竹端ゼミ・フィールドワーク】
こんにちは。ふくしデザインゼミの竹端先生のゼミで活動している大和田奈津(なっちゃん)です。竹端ゼミでは、「福祉に余白を造り出す」ことをテーマに長崎県諫早市の社会福祉法人・南高愛隣会に行って「余白」について考えています。
この記事は、先日長崎にフィールドワークをして感じたことをエッセイにしたもので、今回は後編をお送りします。
色んな感情、言葉に向き合った二日間の記録です。それでは、よろしくお願い
うっかりからの、「しっかり2.0」(前編)|大和田奈津|2023-24 essay 10 【竹端ゼミ・フィールドワーク】
こんにちは。ふくしデザインゼミの竹端先生のゼミで活動している大和田奈津(なっちゃん)です。大学院で社会学の観点から地域コミュニティの研究をしながら、地元の役場で若者のまちづくりの仕事をしています。
竹端ゼミでは長崎・諫早にフィールドワークに行ってきました。前編、後編にわけて記録します。
生の充足と、しっかりと、うっかり竹端ゼミでは、職員さん、利用者さんと、人と人として出会い、「友だちのような関
ふくしをひらく糸口をさがして|大山健太|2023-24 essay 09 【小松ゼミ・フィールドワーク編】
はじめまして!大山健太と申します。
ふだんは大学で広告を学んでいます。
このエッセイでは、福祉とはあまり関係ないことを学んでいる私が、「ふくし」について思ったこと、福祉の外の人がどうやったら福祉に関われるのか考えたことを、言葉にしました。少しでも読んでいただけると嬉しいです。
0日目|福祉の話を聞きに行くフィールドワークの前々日から、小松ゼミは動き出した。
その日の午前中は八王子駅周辺を散策
荒波に揉まれ、ふくしに漂流してみて|叶谷凜生|2023-24 essay 08 【影山ゼミ・フィールドワーク】
どうも、かのちです。やっっと!やっと、このエッセイが書ききれそうな気がして。
ずっと逃げていました。大学の期末レポートだったら即落単ってぐらい締め切りを過ぎているけど、今更ながらどうしても書きたくなりました。影山ゼミへの気持ちが、自分の中で確かな言葉になりました。
「かのち!何があったんだ!」そう思うでしょう?今日は少しだけ、影山ゼミの軌跡をたどっていきたいと思います。
始まってしまった、影
歪みのなかにいる|Y.O.|2023-24 essay 07【小松ゼミ・フィールドワーク】
意識的にあれこれ動くのを止め、ふわふわと漂流するからこそ感じられることがある。
このエッセイは、「『ただ、いる』を浮遊しながら考える」をテーマにした小松ゼミの、東京・八王子でのフィールドワークの体験記です。前半では、写真を通して「ただ、いる」滞在の雰囲気を味わっていただけたらと思います。後半では、そのなかで考えたことを記してみています。
「ただ、いる」2日間1日目はまず、社会福祉法人武蔵野会