見出し画像

世田谷、いわき、諫早。今年のゼミのフィールド、ご紹介します!|ふくしデザインゼミ 2024

2024年9月、3年目となる「ふくしデザインゼミ」がいよいよ開講します!

「ふくしデザインゼミ 2024」では、全国3地域をフィールドに、「ふくしをひらくデザインの実践」に取り組みます。

舞台となるのは、東京都世田谷区、福島県いわき市、長崎県諫早市。
どうしてこの3つの地域がフィールドなの?それぞれどんな場所?
このnoteでは、3つのフィールドについて、少し詳しくご紹介していきます。


1、東京都世田谷区|社会福祉法人武蔵野会

ふくしデザインゼミは、東京都八王子市に本部をおく社会福祉法人武蔵野会が立ち上げたプロジェクト。武蔵野会は、東京と静岡の26 の拠点で、障害、児童、高齢など多領域120 事業を展開している法人。

「ふくしデザインセンター構想」を2年前から掲げ、デザインの力を借りて、福祉をだれにでも関係のある「ふくし」へとひらく挑戦のイニシアティブをとっています。

ふくしデザインゼミでは、1年目は八王子を中心に、2年目は八王子に加えて伊豆大島の2カ所をフィールドとしてきましたが、3年目となる今回フィールドになるのは、東京都世田谷区。区内に5つある事業所のうちの「世田谷福祉作業所」(通称、せたふく)、その周辺エリアをメインの舞台となります。

就労継続支援B型、就労移行支援、生活介護といった障害者福祉サービスを提供する「せたふく」には、カフェ・ショップ〈しあわ世のもりあわせ〉が併設されています。

店舗名の「世」は、〈世田谷福祉作業所〉のみんな、世田谷区にいる人たち、世の中の人たちなど、多様な人を意味するそうで、この場所でさまざまなかたちの「しあわせ」が集まり、つくられる、「もりあわせ」のような施設を目指したいという思いが込められています。

7月にオープンした〈しあわ世のもりあわせ〉2号店の外観。

紙漉製品、活版印刷などの生産品にも、福祉業界のなかではデザイン的観点があり、仕事も近隣の商店からの依頼が多くを占める地域とのつながりの強い事業所ではありますが、そのデザイン性にさらなる可能性を見出し、展開させていくことは、このフィールドの一つのテーマとなってきます。

そして、他の2地域に比べより「都市」的な地域ならではの、課題やテーマにも向き合っていきます。

2、福島県いわき市|社団医療法人養生会

関東と東北の境にある福島県いわき市。黒潮と親潮がぶつかる「潮目の海」など、さまざまな生態系が混じり合うことから、「潮目のまち」と呼ばれることもある地域です。ふくしデザインゼミの講師を務める小松理虔さんのふるさと、いわき市が、今年のフィールドに加わりました!

フィールドワークの舞台となるのは、「地域医療と全人的医療の実践」を理念に掲げ、地域のための病院として立ち上げられたのが、社団医療法人養生会の運営する「かしま病院」。小松さんがディレクターとして関わる「いとちプロジェクト」の運営母体です。

いとちプロジェクトは、医療と地域、「い」と「ち」の担い手たちによるコミュニティデザインプロジェクトです。病気になる前から出会える病院を目指し、地域医療を学ぶ学生向けの研修プログラムや、院内喫茶などの運営を行なっています。

ふくしデザインゼミのフィールドワークでは、ワークショップや病院見学、さらには40年続く伝統のお祭りの運営など、さまざまな実践を通じて「いとち」を学んでいただきます!

旧道沿いには、里山や農村の風景が広がります
まちを歩きながら、ここでの暮らしを住民に学びます
医療スタッフ・地域住民がタッグを組んで開催される
「かしま福祉まつり」にも参加していただきます

3、長崎県諫早市|社会福祉法人南高愛隣会

周囲を美しい海と山に囲まれた自然豊かな長崎県諫早市。その諫早市に本拠を置き、県内で広く福祉事業を提供しながら、ボーダレスな社会づくりに挑戦を続けるのが、社会福祉法人南高愛隣会です。


障害福祉の分野で先駆的な取り組みを行い、制度化に寄与してきた全国的にも有名な社会福祉法人。昨年度のふくしデザインゼミでは7名のゼミ生が「福祉に余白をつくりだす」をテーマに、愛隣会の歴史を辿り、目の前の職員・利用者との「人と人としての出会い」を重ね、法人のモヤモヤと自分たち自身のモヤモヤとの重なりを見出しながら、「しっかり 2.0」という新たなコンセプトを打ち立てました。

諫早でのゼミ活動は2年目。昨年度の実践・思索を引き継ぎながら、法人の過去・現在・未来の橋渡しを通して、福祉とふくしを架橋していくようなデザインに取り組んでいきます。

目的を持たず、拠点にただいる「滞在」で、感じることはさまざま。
雲仙エリアにある巨大な農場を見学
職員さんや当事者の方、地域の方と、「人として」出会うお話会を企画。
福祉に余白がつくりだされていました。

* * *

3つのフィールドについて、少しでも知っていただけたでしょうか?

「ふくしデザインゼミ2024」では、ゼミ生15名がこれらのフィールドにわかれ、「ふくしをひらくデザイン」を学び、実践していきます。

みなさんのご参加を、お待ちしています!

お知らせ|オンライン説明会を開催します!

「ページやチラシを見るだけではイメージをもちきれない...」
「気になるけど、もっと詳しく知りたい!」
「どんな人たちがやっているのか一度話してみたい!」
そんな興味や疑問、不安にお答えできるよう、オンラインでの説明会を開催します!

残り2回の日程はこちら
第3回|8月17日(土)18:00-19:00
第4回|8月20日(火)18:00-19:00

* * * * *

気になることや不安なことなどがあれば、
info@bokumin.jp (担当:大澤、佐藤)までご連絡ください。

みなさまとの出会いや学び合いをたのしみにしています!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?