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青の玉手箱

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青い風景写真やイラスト等を集めています。
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#エッセイ

届かない青

届かない青

いつもより青に浸りたい気分になった。集めたものを眺めながら、青について思うことをまとめてみる。

青と非日常チェスのような模様に、観覧車。ファンタジックなモチーフと、甘さを抑えた色のかけ合わせが癖になる。
特に一枚目の、直線が集中した道。中央に目がぐっと引き寄せられて、視界が広ける解放感。ここを入口に、ビターで幻想的な世界観に引き込まれる。

触れそうなほどの立体感と質感。異質な組み合わせなのに、

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青には、あおの理由があって。

青には、あおの理由があって。

冬の手袋を洗った。

ブルーカナールっていう色だと教えてくれた人がいて。

カナールは、フランス語で鴨の意味らしく。

ぱっとみは深緑のようで、そこに青も混じりあって
いるようなそんな色合い。

雪でも降りそうな空模様の時、なんとなく口のなかで
ぶるーかなーると遊ばせながら、凍えそうな指を何度か
守ってもらった。

鴨は冬の季語でもあるし、なんとなく思い出しては
その色の名前を教えてくれたひとのこ

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どこまでも続く青に風が通って、夏を知る

どこまでも続く青に風が通って、夏を知る

5月の半ばから暑い日のある、今年。
梅雨には入らず、日の強い昼と涼やかな夕方。時おりの静かな雨。

涼しげな青に目が行く。

湖面のさざ波。

さんご礁の海の透明な、青。

そんな青を見ると風が、自分の中を通り抜けていく。

単衣の大島。私のお気に入りの、一枚。

単衣とは6月と9月に着る着物。裏地がついていないので涼しい。
(10月から4月まで着るのは、袷(あわせ))

大島は奄美大島でおられて

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空の青さがすきだった。

空の青さがすきだった。

夏、夜7時半の空の色がすきだった。

見上げた空の左手側、
夕焼けもさって、星が見えるか見えないかくらいの静かな青。

右手側にむかうにつれて紺が深くなっていく、夜がやってくる色。

そんな、夜の手前の空がすきでした。

高校生のころ、家に帰るまでの道で見上げた空です。

わたしの高校は、日が落ちる時間にあわせて下校時間が変わります。
夏時間と冬時間。なんともざっくりとした分けかたです。

吹奏楽

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